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パパイヤの育て方|種から育てると実がなるまで何年?種まき時期は?

  • パパイア科
  • パパイア属

中央アメリカ原産のパパイアは、自生しているものであれば、7〜10mほどの高さにまで生長する大きな常緑樹です。家庭で育てる場合は、あまり大きくならない矮性品種やソロ品種といったパパイアを選べば、小さく育てることができます。

数年で収穫できるパパイアの果実は甘くておいしく、サラダや炒め物などの料理にも活用できますよ。ここでは、そんなパパイアの育て方について紹介していきます。

パパイヤは鉢植え栽培がおすすめです!

パパイヤは日当たりと温度管理がむずかしいため、日本の一般家庭で栽培するには鉢植えでの栽培がおすすめです。ただし、鉢植えにしても、栽培難易度としてはややむずかしいです。

パパイアは本来熱帯アメリカに自生している果樹で、暖かいところを好みます。日本では、沖縄より南の地域であれば栽培も容易でしょう。

パパイヤの栽培に適した場所

パパイヤは日当たりがよく、水はけと栄養に富んだ場所を好みます。

パパイヤは土の過湿も嫌うので、栽培するときは肥沃で水はけの良い用土を用いましょう。市販の果樹用や草花用の培養土に、パーライトを2割程度混ぜた混合土や、赤玉土6:ピートモス2:川砂2の混合土などがおすすめです。

また、パパイアの生育適温は25〜30℃くらいで、高温なほど生育は早くなります。逆に14℃を下回ってしまうと、新しい葉っぱが増えません。そのため、春から秋にかけては、直射日光の当たる戸外に置き、冬場は室内で育ててください。

七尾びび

育てる難易度は「やや難しい」パパイヤの栽培の注意点は、「温度の管理」、「日照の管理」です。春から秋までは直射日光が当たる屋外がベストです。冬場は屋内で保温しますよ。

パパイヤの植え方と植え付け時期

パパイヤの苗の植え付け時期は、4〜6月が適期です。

鉢植えは苗の大きさにもよりますが、はじめは6号鉢からスタートして、徐々に大きくしていってもOKです。100cm以上の苗であれば9〜10号鉢に1株を植え付けます。

苗の根鉢部分は崩さずに植えつけましょう。

パパイヤの育て方

水やり

パパイアへは、土の表面が乾いたらたっぷりと水やりをします。パパイアは乾燥に弱く、一度乾燥で弱ってしまうとなかなか回復しません。そのため、高温で乾燥する時期には、常に土が湿った状態になるように、毎日欠かさず水やりをしてください。

一方、冬はパパイアの休眠状態に当たるため、水やりは控えめにします。冬に水やりをしすぎると逆に過湿になって、根腐れを起こしてしまいますので注意しましょう。

肥料・追肥

パパイアは比較的肥料を好み、肥料が少ないと幹が細くなってしまいます。5月と7月、9月の生長期には、有機質配合肥料または化成肥料を定期的に与えましょう。チッソとカリ肥料が重要です。

剪定

パパイアの剪定は新芽が生長しやすい5〜7月頃に行います。

パパイアが大きくなりすぎてしまった場合は、幹を30〜50cmの長さまで切り戻してあげましょう。切り口に保護剤を塗ってあげると病気の予防につながります。

切り口から脇芽が生えてきたら、生育が良い2〜3本以外を摘み取ります。

七尾びび

背丈を小さく育てることも可能です。幹を切り戻すと、新しいわき芽が幹になります。好みのサイズで育ててみましょう。

注意すべき病気・害虫

パパイアがかかりやすい病気といえば、うどんこ病などがあります。風通しをよくして、過湿にならないよう注意しましょう。

また、害虫については、葉茎の栄養を吸い取ってしまうハダニ やカイガラムシに注意が必要です。これらの害虫をみつけたら、すぐに殺虫剤で駆除してください。

ハダニは水に弱いので、こまめに葉水をしていると予防できます。カイガラムシは、歯ブラシなどでこすり落として駆除することも可能です。

七尾びび

うどんこ病にかかりやすいため、湿気には注意しましょう。もしうどんこ病になった葉を見つけたら早めに摘葉します。重曹水や石灰水をつくって噴きかけると治癒することがあります。(原液を水で1,000倍希釈して与えるのが基本です。)

パパイヤの収穫時期・タイミング目安

植え付けから1〜2年ほどで収穫できるパパイアの果実は、樹上で完熟させるととても甘くておいしくなります。甘いパパイアの果実を収穫するためには、とにかく日当たりが肝心です。鉢植えの場合は、日当たりを気にして鉢を移動させるといいでしょう。

家庭でのパパイア収穫時期は、樹上で完全に黄色く色づいた頃です。

収穫して2〜3日程度室温に置いておくと食べごろになり、甘くておいしいパパイアを味わうことができます。まだ緑色の未熟な果実も、野菜としてサラダやてんぷら、炒め物などの料理にして食べることが可能です。

七尾びび

収穫は10~11月頃です。未熟・完熟の実をそれぞれ楽しんでみてください。

パパイヤの実がなるまで何年かかる?

パパイヤは植え付けから実がなるまで1〜2年程度といわれています。成長が早いため、うまく育てば植え付けの年から実がなることもあります。種から育てる場合も、翌年に収穫できることもあります。

パパイヤの植え替え時期と頻度

環境が良いとパパイアの生育はとても早いので、根詰まりに注意が必要です。根詰まりをすると成長が衰えてしまいますので、1年に1回はひと回り大きい鉢に植え替えを行いましょう。

なお、植え替え時期は、植え付け同様4〜6月頃が適期です。

パパイヤの増やし方は「種まき」が一般的

パパイヤ パパイアパパイアの増やし方は「種まき」です。挿し木では育たないので注意しましょう。

パパイヤを種から育てる方法・種まき時期

パパイアを種から育てる場合、種まき時期は5〜6月頃(種の発芽適温は20℃以上)になります。生長が早いので、うまくいけば次の年には実をつけることもあります。

  1. 種まき用の土に種をまいて軽く土をかぶせる
  2. 土が乾かないように水やりをする
  3. 1〜2週間で発芽
  4. 高さが15〜20cmになったら鉢に植え替える

パパイアの果実の中にできる種を使っても良いですが、雄株だった場合には結実しません。収穫した果実から採った種を使って育てるのであれば、種の周りにあるゼリー状の薄い皮をとり除いて蒔きます。灰色の種は除いて、黒い種だけを選んでください。

ただし、確実に結実させたいのであれば、市販の種を蒔いた方が無難でしょう。

種まき用の土に植えて、1〜2週間くらい経つと発芽します。発芽率は高い方です。

パパイヤを種まきから栽培してみよう!

ここでは、中央アメリカ原産の甘くておいしいパパイアの育て方についてご紹介しました。

パパイアは、意外に庭植えよりも鉢植えの方が甘く育つといわれています。たくさん日に当てて暖かいところで育てて、しっかり熟してから収穫すれば、家庭で甘いパパイアを楽しむことができますよ。

この記事を監修した人

七尾びび

家庭菜園士・ベランダ菜園士。株式会社マイファーム松戸農園、松戸千駄堀農園の農園アドバイザー。 循環型の野菜栽培(コンポスト、たい肥づくり)に特化したアドバイザー。 化成肥料の栽培、完全有機栽培まで指導。日本園芸協会会員。同時に農業系、菜園系ライターとして活動中。

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パパイアの基本情報

ジャンル
果樹
形態
高木
学名
Carica papaya
別名
原産地
熱帯アメリカ

パパイアの性質

栽培難易度
普通
耐寒性
やや弱い
耐暑性
普通
耐陰性

時期

植え付け・植え替え
5月 、6月
肥料
4月 、5月、6月、7月、8月、9月、10月
開花
5月 、6月、7月、8月、9月、10月

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