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スカビオサは、ヨーロッパや南アフリカを原産地として80種類以上が自生している植物で、日本の山野に咲く日本の固有種「マツムシソウ」もスカビオサの一種です。スカビオサ・カウカシカ(コーカシカ)は一年草扱いされることが多いですが、本来条件が合えばずっと咲き続ける四季咲き性を持った多年草です。スカビオサ・カウカシカ(コーカシカ)はコーカサス地方が原産地なので、「コーカサスマツムシソウ」とも呼ばれています。
次に、そんなスカビオサ・カウカシカ(コーカシカ)の育て方を見ていきましょう。
スカビオサ・カウカシカ(コーカシカ)は、日当たりのよい風通しのよい場所を好みます。高原の草原で風に揺られるイメージがあるように、高温多湿が苦手なので、夏の暑さで枯れてしまうことがよくあります。
スカビオサ・カウカシカ(コーカシカ)は、冬の北海道でも屋外で越冬できるほど冬の寒さには強いので、寒冷地向きの植物です。
暖地で育てる場合は、鉢植えで育てて、夏暑いときは風通しの良い涼しい半日陰に置き場所を変え、暑さで枯れるものとして、一年草として育てるのがおすすめです。
スカビオサ・カウカシカ(コーカシカ)は、多湿を嫌い、水はけのよい土を好みます。上から水やりすると葉が蒸れやすいので、水やりのときは、葉をよけて土に水をかけるようにしましょう。
鉢植えの場合は、表面の土が乾いたらたっぷりと水やりしましょう。地植えの場合は、根付いた後は自然の恵みだけで十分です。スカビオサ・カウカシカ(コーカシカ)はかなりの乾燥に耐える反面、長雨で多湿になりやすいので雨の当たらない場所っで育てましょう。
スカビオサ・カウカシカ(コーカシカ)を植え付けるときに、腐葉土を混ぜ込んだり元肥が入っている土を用いた場合、肥料はほとんど必要ありません。
開花期間に時々、水代わりに液体肥料を施肥しましょう。
鉢植えは春と秋に少量の緩効性化成肥料をまいておきましょう。ただし、多肥にすると草丈が高くなりすぎて倒れやすくなるので、肥料は控えめにしましょう。
スカビオサ・カウカシカ(コーカシカ)を地植えする場合、あらかじめ少量の苦土石灰をまいてから、腐葉土を混ぜ込んだ土を用いましょう。
スカビオサ・カウカシカ(コーカシカ)は酸性土壌を嫌うので、鹿沼土やピートモスなど、酸性寄りの土を使わないようにしましょう。
鉢植えの場合は、普通の草花用の培養土に赤玉土小粒を混ぜ込んだ土や、赤玉土小粒に半量ほど腐葉土をブレンドした土、山野草用の土がおすすめです。
スカビオサ・カウカシカ(コーカシカ)は、水はけのよい土を好むので、水はけが悪いときは、川砂やバーミキュライト・パーライトなどをブレンドするのも良いでしょう。
スカビオサ・カウカシカ(コーカシカ)の植え付け時期は、3月中旬~4月と9月中旬~10月頃が適期です。
スカビオサ・カウカシカ(コーカシカ)の花付きのポット苗は、根がびっしりになっていることが多いので、購入後すぐ、根をいじらないでそのまま植え替えましょう。鉢植えは一回りか二回り大きな鉢に植え替えましょう。
地植えの場合は、植え付け後には植え替えの必要はありません。鉢植えの場合は、鉢が詰まってきたら、一回り大きな鉢に植え替えましょう。
スカビオサ・カウカシカ(コーカシカ)の増やし方は、「種まき」か「株分け」が一般的です。
スカビオサ・カウカシカ(コーカシカ)を種から育てる場合、発芽温度が15~20℃で、夏の暑さに弱いので、9月~10月ごろに種まきするのがおすすめです。種の上には薄く土をかぶせて、発芽するまでは乾燥しないように注意してください。
大株になったスカビオサ・カウカシカ(コーカシカ)は、植え替えのときに手で分けるようにして株分けします。
スカビオサ・カウカシカ(コーカシカ)の花が咲き終わったら、付け根のところで花茎を切り落としておきましょう。株が蒸れると弱ってしまうので、混みあってきたら適度に混んだ葉を切り取って、風通しを良くしておきましょう。
スカビオサ・カウカシカ(コーカシカ)は蒸れると、灰カビ病などを発病します。発生した場合は、病巣部分を切り取り、葉や茎を少し切り取って風通しを良くしておきましょう。
スカビオサ・カウカシカ(コーカシカ)は細く長く伸びた花茎の先端に、花を一輪ずつ咲かせます。小花が集まった花芯の周りに、花径6~8cmくらいの大輪で色鮮やかな花びらが広がります。
スカビオサには一年草、二年草、多年草があり、開花期間や性質もまちまちです。花色は濃青紫色の「ファーマ」、鮮やかな青色の「コンプリメント」、ラベンダーブルーの「パーフェクタ」、真っ白な「アルバ」など、園芸品種が多数あります。
スカビオサ・カウカシカ(コーカシカ)は、日当たりと風通しの良い場所をこのみ、水はけのよい土で育てます。
寒さには非常に強いのですが、高温多湿に弱いので、梅雨や夏は涼しい場所に置き場所を変えましょう。
※トップ画像は栽培日記@宮崎さん@GreenSnap
GreenSnap編集部