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青系の花色が多いスカビオサは、ヨーロッパやアジアなどに広く分布している植物です。日本には「マツムシソウ」という品種がありますが、マツムシソウ属には数多くの品種があり草丈や花色など実にさまざまです。
スカビオサは花壇などに植えて楽しむことはもちろん、ドライフラワーとしても大変人気があります。
今回は、スカビオサの花言葉や特徴などについて詳しくご紹介していきます。
スカビオサの花言葉は、「私はすべてを失った」「未亡人」「不幸な恋」「朝の花嫁」などがあります。
朝の花嫁という花言葉は、アメリカのお花屋が悲しみの花嫁という意味の「mourning bride」を、発音が似ている「morning bride(朝の花嫁)」と呼んだことがきっかけです。
花の名前または学名でもある「スカビオサ(Scabiosa)」とは、ラテン語の「scabies(スカビエス)」に由来します。Scabiesは疥癬(かいせん)という意味があり、スカビオサの仲間には皮膚病に効果があることから名付けられました。
また、「マツムシソウ」という和名は、スカビオサの花が夏~秋にかけて開花し、マツムシが鳴く時期であることから名付けられたとされています。その他、花が咲き終わった後の針山のような果実の形が、僧侶が持ち歩く「松虫鉦(まつむしがね)」という鐘に似ていることが由来だともいわれています。
針山のような形から、英名では「Pincushion flower(ピンクション フラワー)」、または「Scabious(スケイビアス)」などと呼ばれています。
スカビオサは、ヨーロッパやアジア、アフリカなど広範囲に咲く一年草、二年草、または多年草植物です。日本では、北海道や本州、九州など各地の山地などに生息しています。スカビオサにはさまざまな品種があり、品種によって草丈や花色などが異なります。
開花時期は主に5月~10月頃で、紫色や青、ピンクや赤などの花色があります。草丈は約10cm~100cm、花径は4cm程度です。もともとは高山植物のため、耐寒性には優れています。ご自宅のお庭などで育てる場合は、日当たりや風通しが良い場所で育て高温多湿は避けるようにしましょう。
スカビオサ属の品種は、世界中に約80種類以上あります。さまざまな花色がある植物ですが、特に青系の花色が多いです。
南ヨーロッパに生息する品種で、6月~9月頃に花を咲かせます。一年草または多年草植物で、淡い花色だけでなく赤黒色などシックな花色もあります。ロゼット状の草姿で、草丈は30cm~90cm程度です。
トルコやイランなどが主な原産国で、開花時期は6月~10月ころです。多年草植物で、ロゼット状の草姿が特徴です。花径8cm程度大輪の花が咲き、見応えがあります。外側にフリルのような花弁があり、可愛らしい雰囲気の品種です。
春~晩秋にかけて長期間花を咲かせます。草丈は約50cm~80cmと高めで、ワインパープル色の素敵な雰囲気の品種です。ヨーロッパに生息し、気温や季節などで花形が若干変化します。
スカビオサの花言葉は悲しい理由が多いですが、花は美しく、切り花やドライで楽しむことができる花です。
スカビオサには多くの品種があり、品種によって雰囲気も異なります。わい性の品種であれば、花壇などに植えて楽しむことが出来ます。草丈が高い品種であれば、切り花として花瓶に入れて室内のインテリアとしてお洒落な雰囲気が楽しめます。
スカビオサは水分が比較的少ないこともあり、ドライフラワーにもしやすい植物です。数ある品種の中でも、「スカビオサ・ドラムスティック」はドライフラワーに最適です。スカビオサ単体のドライフラワーも素敵ですが、他の植物と合わせることで雰囲気も変わります。
室内にドライフラワーを飾るだけでアンティークな雰囲気に一変するので、ご興味がある方はぜひスカビオサのドライフラワーを作ってみることをおすすめします!
Lily