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シロタエギク(ダスティーミラー)は、花壇や寄せ植えなどでよく見かける植物です。ほかの花々を美しく引き立てるのにもってこいの存在として親しまれていますよね。
そんなシロタエギクの育て方を説明します。シロタエギクを育てて、花壇をおしゃれにアレンジしましょう。
シロタエギクの育て方のポイントは、「伸びすぎたら剪定・切り戻しをすること」です。
日当たりや風通しの良い場所に置いていても、伸びすぎていると株が蒸れて枯れることがあります。
剪定をして切り取った茎は、挿し木で簡単に増やしたり、寄せ植えへそのまま挿すこともできるので、楽しみ方も広がりますよ。
シロタエギクは日当たり・風通しの良い場所で育てましょう。
とくに、シロタエギクの銀色の葉を際立たせるためには「日光」に良く当てることが重要です。
日照不足だと、特徴的な葉が緑に近い色になってしまい、徒長する恐れもあります。徒長すると伸びすぎて不格好な上、色も悪くシロタエギクの魅力が欠けてしまうので、本来の美しさを保つために日光管理は十分にしてください。
また、寄せ植えや花壇によく使われるシロタエギクですが、寄せ植えするときはほかの植物の影になってしまわないように気をつけましょう。
シロタエギクは乾燥気味の環境を好むため、鉢植えならば用土の表面が乾いてからたっぷりと水をあげ、庭植えならば自然の降雨に任せて大丈夫です。
夏場は蒸れやすいので、鉢底に溜まった水は早めに処分するとよいでしょう。
冬も同じく乾燥気味に水を与えます。シロタエギクは寒さに強いため、冬はさほど水やりの心配をしなくても大丈夫です。
シロタエギクには、元肥として、鉢植えと地植えともに緩効性化成肥料を施しましょう。
真冬の時期を除いて、シロタエギクの生育期である3月から10月、開花期である6月から8月を中心に追肥していきます。2ヶ月に1回のペースで緩効性の化成肥料を株元に置き肥しましょう。
シロタエギクは単独で栽培されることは少なく、引き立て役として寄せ植えされるのがほとんどのため、ほかの植物と混植されています。その場合は、メインの植物の肥料の量に合わせて追肥して大丈夫です。
シロタエギクの剪定・切り戻しは、株の蒸れを防ぐほか、株の更新・新芽の萌芽のためにも、定期的に行いましょう。
シロタエギクの剪定・切り戻しの時期は、初夏もしくは梅雨入り1週間前が基本ですが、ほかにも伸びすぎたと思ったら剪定して大丈夫です。このほか、花後に花がら摘みして、剪定の手入れをしておきます。
剪定する位置も好みによりますが、最低でも地上から15cmほど残すように切りましょう。このとき切った茎は、次の項目でご紹介する挿し木という方法で増やすことができます。
シロタエギクの挿し木をする時期は、3〜5月、もしくは10〜11月に行います。
挿し木とは、剪定などで切り取った茎を土に挿して発根させ、別の株として育てていく、増やし方のひとつです。とても簡単なので、下記のやり方にしたがって挑戦してみましょう。
シロタエギクの挿し木に必要なものは次の通りです。
ちなみに、写真では2種類の苗がありますが、一般的によく見かけるシロタエギクは「シルバーダスト(左)」、葉っぱの切れ込みがより細かい方は「シルバーレース(右)」という品種です。どちらも育て方は大きくは変わりません。
シロタエギクの植え付け時期はとくに決まっておらず、園芸店に出回っている時期ならいつでもできます。
シロタエギクの植え替えは、根詰まりを起こしたら、植え替え時期となります。シロタエギクは生育が旺盛なので、すぐに根詰まりを起こしてしまいます。
シロタエギクの栽培には、水はけのよい用土が適しています。草花用の培養土で良いですが、通気性と保水性のある土がベストです。
自分で配合する場合は、「赤玉土6:腐葉土4」の割合で混ぜた用土を使用しましょう。地植えだと土を耕す際に、予め堆肥を混ぜておくと育てやすい土地になります。
庭植えにする場合は、株同士を30cm間隔で植えると蒸れにくくなります。
プランター栽培されている方は、3号ポットひとつにつき、5号サイズの鉢に植えると安心です。植えるときには根鉢を崩してすぐに植え替えましょう。
シロタエギクは春から秋に生育期を迎えてどんどん茂るので、この時期の寄せ植えはできるだけ株間を開けて植えてください。
シロタエギクの種まき時期は、暖かくなる3月下旬から5月までと、秋口の9〜10月頃です。高温多湿になる真夏の時期は株が弱りやすいので、涼しくなる秋口に種まきをすると発芽しやすいです。
シロタエギクの発芽温度は、15〜20℃とされています。ある程度の高温と寒さに耐性はありますが、夏場は蒸れで株が弱りやすくなるので乾燥と風通しを心がけましょう。
セルトレイに種を撒き、土を被せると日陰で管理します。発芽し、本葉が3枚ほどになったら育苗ポットに植え替えます。そこからさらに6枚ほど葉を茂らしてから鉢か庭に植え替えます。
シロタエギクは病害虫に強い性質なので、被害に遭いにくいです。まれに多湿だとアブラムシが発生するので、見つけ次第早めに駆除します。
風通しが悪かったり、栄養分の窒素が多いと群がるので、葉のチェックは毎日行うようにしましょう。
シルバーリーフとして人気のシロタエギクの育て方をご紹介しました。
シロタエギクはほかの花を引き立ててくれる、優秀な植物です。耐寒性があり、多少日陰でも育つので、冬の花壇にも彩りを添えて足してくれます。ぜひともお庭の花壇に植えてみてください。
寒さに強い葉牡丹やガーデンシクラメン、プリムラといった色彩豊かな花々と一緒に庭に植えると、冬の時期でも寄せ植えを十分に楽しめますよ。
ただし、シロタエギクは生命力が旺盛なので花壇の手入れを怠ると、すぐに花壇を越えて進出し、雑草化してしまいます。伸びすぎる前に剪定したり、挿し木で上手に増やしながら楽しんでください。
シロタエギクは花ではなく葉色を楽しむことを目的として、蕾ができたら摘花することで、株が弱るのを防ぐことができ結果的に長く楽しむことができ、雑草化も防ぐことができますよ。
松原真理子
GreenSnap編集部