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ナスといえば代表的な夏野菜のひとつで細長い紫色の果実をイメージしますが、まるっとした形をした米ナスはご存知でしょうか。
このページでは、米ナスの水やり頻度や植え付け方など育て方を詳しく紹介します。
米ナスは、アメリカのブラックビューティーという品種をもとに日本で改良された丸いナスです。一般的なナスよりも大きく、皮がしっかりしていて果肉が詰まっており煮崩れしぬくいのが特徴となっています。
丸いので丸ナスの一種と思われがちですが、じつは明確な違いがあります。丸ナスやそのほかのナスのヘタは紫色をしていますが、米ナスのヘタは緑色です。米ナスか丸ナスか見分けるときはヘタに注目しましょう。
米ナスの植え付け時期は、寒冷地なら5月下旬~6月下旬、温暖地なら5月上旬~6月下旬、暖地なら4月中旬~5月下旬に行います。ナスは種まきから育てるのがとても難しいので、接ぎ木苗を購入して定植するのが一番確実です。
米ナスを定植する2週間前から土を改良し、高さ10~15cm、幅70~80cmの畝をつくっておきます。苗は60センチ間隔で植え付けてください。
米ナスを定植する2週間前から土作りをしましょう。
米ナスは日当たりや風通しのよい場所を好みます。米ナスもほかのナスと同様に連作(同じ植物を同じ場所で続けて栽培すること)に弱い野菜です。
種まきから栽培を始める場合は、ナス科の植物を植えていない場所に植えるようにしましょう。
「ナスは水でつくる」といわれるように、米ナスの栽培にも水やりは欠かせません。地植えやプランター栽培ともに、土の表面が乾燥したら水やりをしてください。
ナス科の植物は乾燥を嫌うので、水切れには注意してください。
一番花が出たら、その花を挟んだ上下のわき芽1本ずづだけを残し、他のわき芽を取り去ります。こうして主枝1本、側枝2本の3本仕立てにします。
芽かきのあと、株に沿って長さ1.5メートルほどの支柱を立てます。8の字結びで余裕を持たせて主枝に固定してください。
米ナスは収穫期間はとても長く、収穫が始まってからの期間肥料が足りていないと極端に実付きが悪くなります。定植後は肥料を切らさないようにタイミングよく追肥を行いましょう。
5月下旬~9月下旬の間、定植の1か月後から2週間に1度の頻度で追肥をしてください。
米ナスをはじめとするナス科の植物は連作すると「青枯れ病」が発生します。予防のためにも連作は止めましょう。
害虫は、アブラムシやダニが発生しやすいので薬剤で駆除します。ヨトウムシ、テントウムシは見つけ次第捕殺してください。
なお、米ナスの株元に敷きわらやマルチシートを張ることで、病害虫を予防できます。万一発生してしまった場合は早めに対処しましょう。
米ナスの収穫時期は7〜9月です。花が咲いたあと約1ヶ月ほどしたら、収穫時期となります。一般的なナスよりも、収穫できるようになるまでに少し時間がかかるのが特徴です。
米ナスは栽培難易度は中くらいですが、栽培期間と収穫期間が長い野菜です。手間はかかりますがたくさんの実が収穫できます。
また、ナス科の植物は高温多湿の環境を好むので、日本の風土によく合った野菜です。ぜひおうちでの栽培にチャレンジしてみてください。
※トップ画像はふうどうさん@GreenSnap
GreenSnap編集部