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ジャボチカバはブラジル南部原産の果樹で、高さが2〜3mほどになる常緑中高木です。ジャボチカバは枝先ではなく幹や太い枝に、直接白い花を咲かせて、巨峰などのブドウによく似た実を付けるとてもユニークな見た目が印象的です。
ここでは、そんなジャボチカバの育て方についてご紹介します。
ジャボチカバの生育スピードはかなりゆっくりで、小さい株から育てると実がなるまで5〜6年ほど、種からだと10年はかかるといわれています。そのため、接ぎ木苗から育てるのが一般的です。
また、冬は室内管理した方が育てやすいので、鉢植えで育てるのがおすすめです。
ジャボチカバは日当たりのよい場所で育てます。ジャボチカバは基本的に熱帯での栽培が適していますが、比較的耐寒性があり、日本でも関東以西であれば地植えで育てることができます。
また、樹高もある程度高いですが、鉢植えでも育てることができます。霜や寒風に当たると葉が傷むので冬は室内の明るい場所に移すとよいです。
ジャボチカバの水やりは、土の表面が乾いたら鉢底からm水が流れ出るくらいたっぷりと水やりをします。乾燥が苦手なので、水切れには注意しましょう。
夏の時期は、晴れた日が続くとすぐに乾燥してしまうため毎日水やりをし、冬の休眠期は乾燥気味に育ててください。
地植えの場合は、基本的に水やりは必要ありませんが、夏に土が乾燥している際は水やりをします。
ジャボチカバは3月と11月頃に、骨粉入り油粕などのリン酸とカリが多めの有機肥料を控えめに施します。化成肥料は肥料焼けしやすいので注意しましょう。
ジャボチカバは水はけと水持ちがよい弱酸性の土を好みます。赤玉土小粒7:腐葉土3の配合土や市販の園芸用培養土にピートモスを加えて酸度調整したものがおすすめです。
ジャボチカバを育てるときは、それほど病害虫の心配はいらないでしょう。
ただし、風通しが悪いと、まれにアブラムシやカイガラムシが発生しますので、見つけたらこすりとるか薬剤を散布して駆除してください。
鉢植えのジャボチカバの植え付け・植え替え時期は4〜6月で、気温20℃以上になってから行ってください。小さい株は成長しやすいので毎年、ある程度大きくなれば2年に1回、ひと回り大きい鉢に植え替えをしましょう。最終的には10号くらいの鉢植えになるようにしましょう。
ジャボチカバは幹や太い枝に直接花や実ができ、細い枝には花も咲かなければ実も成らないため、混み合っている細い枝は剪定します。
細い枝を根元からカットして間引くことで、内側まで日が当たるようになります。
ジャボチカバは四季なり性の品種であれば、気温15〜30℃ほどの時期に年に何回か実をつけます。シワがよって赤黒く熟してたら収穫ができます。
白い果肉が特徴で、味はブドウやライチに似ているといわれています。収穫後は味が落ちるので、すぐに食べましょう。
ジャボチカバの増やし方は、「挿し木」または「種まき」といった方法です。
ジャボチカバの挿し木に適している時期は4〜9月です。
枝を10センチ弱の長さに切って、バーミキュライトなどの挿し木用の土に挿します。なかなか根が出ないので、気長に育てましょう。
ジャボチカバの実から種を採り、種まきで増やす方法もあります。
比較的発芽率は良いのですが、ジャボチカバの生育スピードはとてもゆっくりなため、実になるまでに10年以上はかかるのでご注意ください。
ここでは、ブラジル南部原産のジャボチカバの育て方についてご紹介しました。直接幹に花が咲いて実を付けるなんて、初めて目にするとビックリしますが、とてもユニークで愛着のわく樹木です。
樹上で完熟したジャボチカバの実はとても甘く、見た目だけでなく、味や食感も巨峰などのブドウと似ています。
種から育てたら10年以上はかかる、生育スピードの遅いジャボチカバですが、いったん花や実ができるようになれば、毎年収穫して楽しむことができますので、ゆっくりとジャボチカバを育てみてはいかがでしょうか。
※トップ画像はkroneさん@GreenSnap
GreenSnap編集部