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真っ赤な実を2つつけて双子のように実をつけることがあるサクランボについてご紹介します。サクランボは、糖質やカリウムそしてカロチンが豊富に入った果物です。
スーパーなどでも販売されている、サクランボの育て方を見ていきましょう。
サクランボの苗の植え付け時期は、12月〜3月頃が適期です。
鉢植えの場合は、苗木よりも一回りか二回り大きい鉢を選ぶようにしましょう。深さもより深い鉢を選ぶようにします。
鉢を用意したら、鉢底ネットを底に敷いて軽石を詰めます。鉢の一番下から1/3程度の用土を流し込みます。サクランボの根に付いている土をもみほぐし、苗を鉢の中心に置いて鉢の縁から2〜3cmまで用土を入れます。
さいごに、たっぷりと水やりをすることで、根と土が馴染んで株が固定されていきます。
地植えを行う場合は、日の当たりがよい場所に直径80cm〜100cm、深さが30〜80cmを目安に穴を掘ります。穴の大きさは苗のサイズに合わせて調整してください。
掘り起こした土に腐葉土や堆肥を3割程度混ぜて、7〜14日間ほど土を寝かせます。
穴を開けたところが中心に来るように、サクランボの苗を植え付けて、掘り起こした土で埋めていきます。いくつも株を植え付けるのであれば、5mの間隔を空けて植えましょう。
根と土の隙間を埋めるために、土を戻す途中で苗を揺らして埋めていくことがポイントです。埋めたあとは根の乾燥を防ぐために株元にワラを敷いておきましょう。上級者は、黒マルチで覆ってもよいでしょう。
サクランボを育てるときは、地植えでも鉢植えでも日当たりのよい屋外で管理します。
サクランボは耐暑性や耐寒性に強い植物で、サクランボは落葉すると休眠期に入ります。このときから50〜67日のあいだ7℃以下の環境で育てなければ休眠から起きないとされており、花を咲かせる条件にも寒さに当てることが重要になってきます。
サクランボ栽培は寒冷地で育てるほうが向いており、日本では関東地方より上の地域の方が育てやすいです。
サクランボを鉢植えする場合は、土の表面が乾いていたら鉢底から少し水が流れてくるぐらいの水の量を与えましょう。
地植えの場合は、夏の日照りが続かない限り、水やりはあまりしなくても大丈夫です。
真夏の水やりは、土が乾きやすいので朝と夕方に水やりを行いましょう。芽が出てから実をつけるまでは、水切れを起こさないように注意しておきましょう。
サクランボを鉢植えで育ている場合は、2・5・10月頃に肥料を与えます。サクランボを地植えで育てているのであれば、2・10月に行います。肥料は有機肥料、または速効性化成肥料を選びましょう。
サクランボは肥料を与えすぎると、木はよく生長しますが肝心の実が付きにくくなるので注意し、若木のときは窒素成分を少なめに施しましょう。
有機肥料を施す際、一緒に石灰も散布することで養分の吸収を助ける働きをしてくれます。
サクランボを栽培するときは、ふかふかしていて通気性がよく、水はけと水もちのよい土を選ぶようにしましょう。
赤玉土小粒と腐葉土を7:3で配合したものがおすすめで、腐葉土の代わりにパーク堆肥に変えても構いません。
サクランボを鉢植えで育てる場合は、市販の野菜用培養土も使えます。
サクランボを地植え栽培している場合は、植え替えの必要はありません。
サクランボを鉢植えで育てている場合は、根詰まりを防ぐためにも、2〜3年に1度に植え替えをしましょう。
サクランボは病害虫に弱い植物です。病気では、灰星病・胴枯れ病・褐班病という病気にかかる可能性があります。
害虫は、アブラムシやシンクイムシ、カイガラムシなどの被害に合うことがあるので、病気とともに対策をしておきましょう。農薬を使って防除することをおすすめします。幹の中に入って食うコスカシバという虫は農薬も効きにくいです。
また、病害虫だけでなく、実を捕食する鳥類にも被害を受けやすいです。
サクランボを種から育てることできますが、発芽率が非常に低いです。サクランボを種から育てるとなると、あの赤い実をつけるには数年かかります。また、種まきして実がなっても、味の品質が劣ることが多いです。
このほか、サクランボは自家受粉しないので、1本の苗では実が育ちません。そのため、育てる前に自家受粉できる品種を植えるか、開花が同時期の他種を植えて受粉させる必要があります。
サクランボの種まき時期は12〜3月ごろです。
サクランボの種の発芽率を上げるために、種のヌメヌメを水できれいに洗い流し、水の入ったカップなどに入れて1日放置します。1日経過して種が浮いてきたものは、ほぼ発芽しないので取り除きます。
サクランボの種をまいたら土が乾かないように管理して、発芽させるために気温5℃以下で約3か月低温のまま育てる必要があります。
また、サクランボの種についている硬い殻を割って発芽を助けるという方法もありますが、冬の寒さが厳しいときにすると寒さでダメになってしまうので、これをするときは3月以降に種まきをしましょう。
サクランボの増やし方は「接ぎ木」が一般的ですが、根付く確率は10%とこちらもかなり低いです。
接ぎ木は植物の木同士をつなぎ合わせて、一つの植物に育てていく増殖方法です。接ぎ木を行う時期は、3〜4月か7〜8月に行いましょう。やり方は枝を切断しその面を利用して結合させます。
台木または穂木の特徴で接ぎ木のやり方が異なります。種類もさまざまあり、三角接ぎ、芽接ぎ、種子接ぎ、根接ぎがあります。
サクランボの収穫時期は5月〜6月頃です。実を収穫したあとには、速効性化成肥料を与えましょう。
食べて美味しい見た目が可愛らしいサクランボの育て方についてご紹介しました。実を収穫するためにしっかりと寒さに当て、花が咲いたら人工授粉を忘れないようにしましょう。
サクランボを上手に育てておいしい実を収穫してくださいね。
GreenSnap編集部