カワラナデシコ（河原撫子）
　ナデシコ科 ナデシコ属
　(6)7~10月 30~80cm 在来種 多年草
　雄性先熟 独立中央胎座(特立中央胎座）


この時季に見られるとは思っていなかった😍
嬉しい出会い(⁠灬⁠º⁠‿⁠º⁠灬⁠)⁠♡
この娘は、花径・萼の長さはともに25~30mmでした




葉は対生
粉白色を帯び、線状披針形〜披針形
長さ3~9cm、先は尖鋭形
基部は茎を抱く
葉の両面や縁に微細な粒状突起がある



花径(3)4~5cm
淡紅紫色で茎頂の集散花序に数個がまばらにつく

花弁は5個
基部は細くなって萼筒内部に長く入る

拡大部(舷部)は倒卵形で上部半分が糸状に細裂し、基部には深紅褐色のひげ状の毛が生える

　雄しべ10個　葯は粉青紫色
　花柱2個　　 花柱の片側に毛が生える



萼は長い筒形
長さ3~4㎝、条線があり、無毛
萼歯は披針形、長さ5~6㎜、先は鋭く尖る

苞は3~4対✨
先端は芒状に長くとがる



果実は円筒状の蒴果
長い萼筒の中にあり、外からは見えない
熟すと先端が4裂し、種子を落とす

種子は扁平な円形で黒色、縁は翼状となり、表面に微細な横しわがある




※
独立中央胎座(特立中央胎座)
[ free central placentation ]
中軸胎座と同様に胚珠が子房の中心軸に並ぶが、子房室を隔てる仕切り(隔壁)ができずに、中心軸が独立した突起のようになっているもの

子房室は1室で遊離した中軸に胚珠がつく(心皮は複数)
ナデシコ科やサクラソウ科にみられる