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ねこたんぽ
2025/05/30
5月もGS句会に御参加・御閲覧ありがとうございました<(_ _)> 今回も僭越ながら講評させて頂きます(敬称略)。
春暁を怏怏と行く老鴉かな 種
📝春暁、怏怏、老鴉の音が響き合ってリズムが生まれています。言葉の伸びやかな響きと怏怏のやや屈折した意味が不調和なところも面白い。
後ろ髪引かれる思いの花の雨 tree
📝花散らしの雨。花の視点から詠まれたそうですが、人の視点でも十分解釈可能。さらりと素直なのが良いですね。
パサージュの鉄と硝子と春の空 そらもよう
📝フランス旅行の点描。人工物(パサージュの鉄と硝子)も長い時を経れば自然(空)としっくり調和して美しいものとして映る。歴史ある街の素敵な描写です。
幾つもの花言葉抱き薔薇咲く もち
📝とても分かりやすい句なのに、この薔薇を人あるいは人の心の隠喩とみれば途端に深淵に。こういうの、すき。
巣立ち鳥離れてそこで声を追い メイ
📝これは新一年生と見守る母親の光景でしょうね。声を追うのは雛も親鳥も。親は子の自立のために心を鬼にして敢えて「離れて」いる。妻のお気に入り句です💁🏻♀️
青楓竹筒つたうピントンしゃん IDK90
📝楓の若葉が美しい庭園の水琴窟ですね。竹筒の一言で水琴窟を想起させるのが上手い。オノマトペは用い方が難しくて面白いのですが、三味線風にすることで風流、粋な感じを出しています。カタカナからひらがなへの転換も水滴が落ちた瞬間の硬質な響きが余韻をひいて柔らかく消えていくことをよく表しています。
自販機のボタンみな青く初夏 risho
📝着眼が素晴らしい。初夏とは自販機のボタンの赤(ホット)が全部青(コールド)になる季節である。新たな定義が生まれました。妻のお気に入り句です💁🏻♀️
葉のたわみ蜂の重さを感じとり 小菊
📝素直に共感できる一句。軽やかにそこからここへと舞い飛ぶ蜂が葉に留まるや撓う枝先。小さな虫にも生命の重さが確かにあるのです。
青梅の鈴なりに成る若葉かな 野菊
📝梅も青、若葉も青で、一面青の清々しさを詠まれています。「鈴なり」は果実が沢山なっていることですから「成る」と言う必要はないでしょうし、青梅と若葉がどちらも夏の季語で季重なりです。この辺りを工夫して、例えば、
鈴生りや青梅見れば全て青
などとすることもできますね。
早苗田に雲のんびりと進みおり ゆん
📝早苗田ですからまだ水面が多く見える状態。それが水鏡となって空を映しているのでしょう。「に」の一言でそうなのだろうと思わせます。初夏の田園の心安らぐ描写です。
前を行くゼッケン遠し青葉騒 いざよい
📝初夏のトレイルランニングの点描です。青葉騒という言葉が生きています。初夏のスポーツの生き生きした印象と若葉の騒めく生命感が呼応するわけです。勝ち負けを度外視して自然の中で走ることを純粋に楽しんでいることも明確に伝わってきます。
面会後足取り重く母子草 たぼ女
📝哀切極まる句。句意は明瞭。母に会いに病院あるいは施設に行った帰りの心情ですが、「母子草」という名前が痛切に響きます。今回の私の特選句です🐈⬛
拙句から妻が選んだ一句は💁🏻♀️
畑打つ人ぞ小さく偉大なり 猫凡
自句自解:高齢化の進む山あいの地に畑が広がっています。黙々と耕す小さな人影。来る年も来る年もこうしてきたのでしょう。人間はちっぽけな存在ですが、それでも大したものなのです。
今回の自選句。
1812聴こうシラーが咲いたから 猫凡
自句自解:シラー・カンパニュラータは和名の通り釣鐘型の花を鈴なりに付けます。高らかに打ち鳴らされる鐘の音が響き渡るように。鐘といえばチャイコフスキーの序曲「1812」のフィナーレです。ロシアは今こそ、ナポレオン率いるフランスに侵攻された恐怖を思い出して欲しい。他国を侵そうとする企ては歴史上殆ど全て失敗に終わってきたことも。
GS句会は毎月19日、季題なし、参加資格なしで開催しています。次回もどうぞよろしくお願いいたします😊
risho
2025/05/30
猫凡さんの句になんとなく実篤を彷彿🍆🥒
ミセスに気に入ってもらえて嬉しいです☺️
ちなみに私は夏でもホントは「あたたか〜い」がちょっとくらい残って欲しい派😅
この季節、ひなチュンなどの声で溢れていて、メイさんの句なんかにキュンキュンです🐤
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2
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ねこたんぽ
2025/05/30
@risho
さん、今回も本当にありがとうございました♪
そうなんです!夏でもホットが必要なんです。特に歳とってくると🤣
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1
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野菊
2025/05/30
おはようございます。
今回も選んでいただき大変恐縮いたしております。
ありがとうございます。
今回も季重なりでした。勉強不足の句をありがとうございます。
とても嬉しく、思い出に残る句会をありがとうございます。
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1
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たーぼー *
2025/05/30
こんばんは😊
講評してくださりありがとうございます。
そうです。
とても、とても切ない帰り道でした。
何度も踵を返そうと思いました。
道を一本間違えたから、途中亀を見つけたから、道端に母子草が咲いてたから。
何かしら理由をつけて。その理由がもっともっと、強烈な何かだったら。
でも、日暮れに敵う理由を見つけられなかった。
また今度という明日があると思い込んでいました。
この句を選んでくださってありがとうございます🙇
救われた気持ちです。
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3
返信
メイ
2025/05/30
こんばんは
今回は、ミセスねこたんぽさんに気に入って頂けて嬉しいです☺️有難うございます
五月に入ってからも、朝泣いている新一年生と母親の姿に何だかいたたまれない位に切なくなってしまい、飛びかう燕と重ねてしまいました😢
生きる者達の努めとでも言うのでしょうかねぇ
時間が流れていつかは皆んな大人になっていくんだけど、そんなやりとりは時に切なく見えますね
葉のたわみ 生命を上手く表現されていますね✨✨
今月も皆さんの句に気持ちをのせて、楽しませていただきました♪
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3
返信
✢fooco✢
2025/05/30
こんばんは
今回もありがとうございました。
1812 改めて聴いてみました。
複雑な思いとシラーの花
時代と空間、分野も超えて平和を願うおもいは
生き続けますね…
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1
返信
tree
2025/05/30
夜分に失礼致します🌃(⋆ᴗ͈ˬᴗ͈)”
こんばんは😊
いつもありがとうございます✨🙇🏻♀️
この度は講評いただき
ありがとうございます🙇🏻♀️
花散らしの雨…あぁ、もうすぐ
愛でれなくなるのかな…という思いで
毎年思い浮かぶ拙句となりました😊
皆様の俳句も楽しく詠ませて
いただきました😊
猫凡さんの自選句を詠ませていただき
戦争を無くす(無くなる)ことへの痛切な
メッセージと感じ共感させていただき
詠ませていただきました😌
参加させていただいて
ありがとうございました🙇🏻♀️
楽しかったです✨😊
また参加させて頂く折々には拙句ですが
どうぞよろしくお願いいたします😊🙇🏻♀️
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1
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ゆん
2025/05/31
おはようございます。
1812聞いてみました♬
自分には絶対書けない
曲モチーフで
平和への願いも込められてて
深いです。
皆さんの句も楽しかったです。
今回もありがとうございました。😊
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1
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ねこたんぽ
2025/06/04
@野菊
さん
こちらこそです♪少しでも楽しんでいただけたら、これに勝る喜びはありません。
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1
返信
ねこたんぽ
2025/06/04
@たーぼー *
さん
本当に本当にありがとうございました。
そんなに思われて、お義母様はお幸せだったと思います。
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1
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ねこたんぽ
2025/06/04
@メイ
さん
今回もありがとうございました😊
人間は過保護になったり、虐待したりと極端になりがちですが、鳥の子育ては清々しく潔いですね。学ばされます。
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1
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ねこたんぽ
2025/06/04
@✢fooco✢
さん
今回もありがとうございました😊
ロシアの人々にも音楽にも罪はないのに、国となると難しくなってしまう。どうしてなのでしょうね。
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1
返信
ねこたんぽ
2025/06/04
@tree
さん
今回もありがとうございました😊
短い言葉に込められた深い思い、それをいろいろと想像するのが俳句の味わいですよね。作者の思いとは違う解釈もまた楽しからずや。
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1
返信
ねこたんぽ
2025/06/04
@ゆん
さん
ありがとうございます😊
鐘の音って祈りですよね。長崎の鐘みたいに。鐘が印象的な曲もいろいろありますが、戦争とダイレクトに結びつく1812をモチーフにしてみました。
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1
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メイ
2025/06/04
@ねこたんぽ
さん
仰る通りです
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たーぼー *
2025/06/07
@ねこたんぽ
さん
ありがとうございます😊
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1
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いいね👍、フォローありがとうございます☺️どうぞ気楽にお付き合い下さい。2018/8/24スタート。生き物何でも。植物では盆栽、コーデックス、雑草、巨木が好物です。GSでの活動は・・・ GS句会主宰(毎月19日) 石同好会(石っ子クラブ)会長(毎月14日は石の日) 下関・彦島広報部長(自称😆) 花キリン倶楽部ヒラ部員 アガベ婦人の会ヒラ会員 キュンキュン乙女倶楽部ヒラ部員No.282 GSでのライフワークは「季語シリーズ」ですが、その他、虫シリーズ、鳥シリーズ、評論シリーズなど「まとめ」も各種取り揃えてお待ちしています🤗
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