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猫凡の俳句の一覧

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ねこたんぽ
先日は🏷️GS句会ありがとうございました<(_ _)> 例によって幾つか感想・妄想を‥(敬称略) 秋夕映洗濯物もそのままに たぼ女 📝炊事に洗濯に忙しい夕刻、夕映の美しさに見惚れてしばし家事を忘れる。「美しい」という意味の語を一切使わず美しさを雄弁に物語る素敵な句です。 オホーツク目指し踏みゆく花野かな べにしし 📝嵐が丘のヒースの荒野を想起しました。幻想的で美しいのですが雄々しさも感じさせます 川音の響く傍ら葛茂る あおぞら 📝涼しいなぁ!五七五でこんなに涼しくなれるって省エネです。私はこのクズは花盛りと読んだのですが妻は青い葉の繁っているだけと。どちらかな?緑だけの方が涼感は上ですが。 硝子戸の草蜉蝣の眼金 種 硝子戸の草蜉蝣の眼に狂気(原句) 📝クサカゲロウの目は実際ゴールドで凄く綺麗です。薄緑の身体にそこだけ強い光を放っているようです。それを狂気とみた原句を私は推します。 月と往く歩調はいつも吾次第 そらもよう 📝なるほど〜。月はこちらの歩調にどこまでも合わせてくれますね。スタスタ先へ行ってしまう夫のことを踏まえての句だと知ると、ユーモアも感じます。 台風の去りしを告げる虫の声 ケロ女 📝シンプルですが共感を誘う句ですね。共に台風をやり過ごした生き物同士の連帯感も。 秋の潮白き帆影を遊ばせり いざよい 📝透明感ある青い海に白い帆、スーラに描いてほしいような幸福な一日。 水占い大吉溶けて秋牡丹 メイ 📝この水占いは白紙のおみくじを水につけると吉凶が浮かぶタイプでしょうか。大吉がすうっと淡く溶けて消える。秋牡丹つまり秋明菊の代表的花言葉「淡い思い」を踏まえて、見事にまとめられました。 丸刈りで木々は野分に立ち向かい risho 📝台風対策でバッサリ剪定された街路樹。痛々しい姿ですがしっかり踏ん張って生きています。 太陽の向き変わるバス中の秋 ゆん 📝通学か通勤?バスに射し込む太陽の角度で季節の移り変わりを知る。その陽射しは夏と違って幾らか柔らかく心地好い。妻💁🏻‍♀️もオススメの佳作です。 拙句から妻が選んだのは次の二句😊 行き帰り応援サンキューペチュニアの花 猫凡 海上の蒸気機関車夏の雲 猫凡 次回もGS句会をどうぞよろしくお願いいたします🤗
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ねこたんぽ
台風接近、避難、記念撮影。 先日はGS句会へのご参加ご閲覧本当にありがとうございました😊今回も感想を徒然なるままに。 打ち放つ金属音と残る夏 小菊 ✍️「甲子園」の語を用いずにそれを想起させる巧さ。打球音のみならず、飛んでゆく白球、試合あるいは大会後の余韻。素敵な一句で、妻もお気に入りです。 盆過ぎて呆け日焼けの皮を剥く RIANマスター ✍️夏の終盤の気怠さ、生の生活感が伝わってきます。 帰省した夫のあだ名新鮮に メイ ✍️長年連れ添った夫婦でもまだまだ知らないことは多い。夫の田舎で知った幼少期の夫のあだ名の新鮮さ。微笑ましい一句。そういえばこの夏、同級生から送られてきた私の高校時代の写真を見て、妻が似顔絵を描いてくれたのでした。いずれご披露⁇ 暮れかけの空の桃色サンドレス ゆん ✍️これは美しい句ですね〜。夏の夕景に溶け込むような色のサンドレス。個人的には小娘ではなくある程度の年増であって欲しい。 さっくりと刃を吸い込めし西瓜かな aiko ✍️お見事!上質のスイカのシャリシャリ感を「吸い込めし」と表して、涼しさ満点です。妻もお気に入りの一句。 日盛りや息する事を忘れおり いざよい ✍️まさに実感。炎暑の日中、空調の効いた部屋から一歩出た時など。 カーテンは真白野牡丹影ゆらぐ risho ✍️巧いなぁ‥まず字面が良いですね。カタカナ→漢字→ひらがな。視覚的リズムとでも言いたくなります。さらに、「真白」の位置。白いのはカーテンともノボタンとも解釈可能な仕掛けになっています。後者だとすれば、白と白が黒を生み出していることになりますね。いずれにしてもモノトーンのいわば静的な世界が、最後に「ゆらぐ」つまり動くのです。仕掛けに満ちた、それでいてすっきりと美しい一句。 老鶯とテッペンカケタカ共に鳴く そらもよう ✍️ウグイスとホトトギスの囀りが同時に聞こえてきたよ、という句です。両者は繁殖期を同じゅうするので囀りが同時期に聞こえるのは道理ですね。問題は、ホトトギスがウグイスに托卵することです。つまり、ウグイスの巣に卵を産みつけ、ウグイスよりも先に孵った雛がウグイスの卵を全部放り出す。ウグイスは自分の子だと思って一生懸命ホトトギスの雛を育てるのです。美しく穏やかな印象の囀りの背後では生命を巡る熾烈な駆け引きが繰り広げられているのです。 悠久を蝉生まれては地に落ちて 種 ✍️蝉は殆ど繁殖のためにだけ成虫になるようで、寿命は幼虫時代に比べてはるかに短い。生まれては落ちるように感じます。そんな営みが有史以来繰り返されてきたことに思いを馳せるということは、取りも直さず自分の人生を考えることでもあるのでしょう。 赤き実の間に朝顔二つ三つ 佐助 ✍️家庭菜園のトマトかミニトマトの間に朝顔がのぞいているという情景でしょうね。この朝顔は意図して植えたというより零れ種から育ったもの(であってほしい)。園芸家の意外な楽しみとして「あるある」ですね。 夏庭にひっそりと咲くエケベリア 皇帝ダ ✍️夏庭、ですから草が生い茂っていると想像します。エケベリアは丈の低い多肉植物。夏草の陰に発見されたのでしょうね。そこに植えたことを忘れていたか、何処からともなくやってきたか。これも園芸家あるある、です。 義父眠る寝息聞こえぬ蝉時雨 たぼ女 ✍️哀切極まる一句。芭蕉の、閑かさや岩にしみ入蝉の声、と同様、単調な蝉の合唱は死の静寂を浮き彫りにすると共に、読経のようにも感じられます。 拙句の中で妻が好きだと言ってくれたのは、  初蝉のちちいと細く叫びけり 猫凡 でした☺️ 次回もGS句会をどうぞお楽しみに〜🤗
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ねこたんぽ
先日はGS句会への御投句、御閲覧本当にありがとうございました○︎┓︎今回も素晴らしい作品が多数寄せられました。感想を徒然なるまゝに。 三本目開ける麦酒は糖質ゼロ たぼ女 ※「糖質がおいしいって誰が決めたの」、「良い顔して飲むね」。糖質オフだからって飲み過ぎはダメですよ。 桑の実の色や手に染む懐かしき 佐助 ※今どきの子供らは桑の実を食べて手や口を染めることもないのでしょうね。昭和世代の感慨が滲みます。 生き難い世は世で生きて百日紅 種 ※酷暑にも負けずに咲き続けるサルスベリ。状況がどうあれ生きてゆこうという自分への叱咤、あるいは他者へのエール。植物がサルスベリである必然性が明瞭です。 雨宿り一期一会の旅の妙 あおぞら ※旅先の一コマが鮮やかに切り取られました。ザッとにわか雨、駆け込む軒先での旅人同士の語らい。二度と会うこともないであろう故それだけ心に残ります。 雨音を切り裂くようにウィンウィンと風の糸吐く扇風機ムシ ケロボ ※たーぼー*さんと全く同じで、私もピタゴラスイッチの「新しい生物」を思いました。電気屋さんの店先でビニール紐を靡かせていたような、音も割合うるさいレトロなタイプでしょう。前にしゃがんで「ア゛〜〜〜」って言いたくなります。 ざんざ降り一転一斉蝉時雨 そらもよう ※激しい雨音が瞬時に蝉時雨に入れ替わる転換の妙。音の性質が似ているところも素晴らしい。「一転一斉」が効いています。妻もこの句が好きで、「雨音も蝉時雨も、どちらも大きいのだけれど、不思議に静けさが感じられます」と。素敵な一句です。 一年の巡りの早さ青田波 芽生 ※青田波という季語には動きが含まれています。「巡り」という動きに呼応する気がします。青田が青田であるのも実に短い期間で、田んぼにまつわる季語が多数あるのも日々その姿が変化することと無縁ではないでしょう。毎年繰り返される営み、その中で老いていく自分、という苛烈な感慨も滲みます。 青時雨そっとうなじに手を伸ばす risho ※この句も妻のお気に入りで、「初々しいカップルを横目で見てる感じ」と。色気のある句なのにいやらしくないのは「青」のおかげでしょうね。絵画的な印象深い一句。 青田波寂しき景色励まして 小菊 ※さびれゆく町村でしょうか、風に揺れる青田が「負けるな」と応援している。勿論本当は自分が応援しているわけですが、心情を青田に代弁させている。抗い難いものに抗う心象風景。 アガパンサスの青が解けてつゆの明 いざよい ※良いですねぇ。梅雨明けを「アガパンサスの青が解けて」訪れるものとは!鬱陶しい気分が明るさへと優しく開けてゆくようで。アガパンサスを詠んだ句の決定版でしょう。 海月浮く海の初めの川の中 ゆん ※河口かな、そこにくらげがいた、それだけなのですが、本当に言葉の処理が巧みですよね。最初のkuの「う」、中七の最初の「う」が頭韻的に心地好い。さらには中七から最後までの「の」の連打、この楽しいリズム感。どこ吹く風とあなたまかせの気楽な浮遊感まで感じられます。唯一気になったのが「初め」。「始め」が正しいのかな?この使い分けは意外に難しくて、自信がありません。どなたか教えて下さいませ〜。 ハマユウの蕾の中に光差しそっと溢れる生命の息吹き yoko. ※浜木綿の蕾が綻ぶところに注目されたのがお手柄です。薄緑の中に純白が覗く。「蕾の中に光差し」の表現に説得力があります。生命の息吹きが「そっと」溢れる、も良いですね。溢れるといえば「ドッと」溢れそうなところを、注意深い観察者だけに分かる程度に人知れずさりげなく。 拙句から妻が選んだのは二句(๑´▿︎`๑)♫︎ 夏日影舗道に蝶を刻み付け 猫凡 見えぬもの掴んで守宮音も無く 猫凡 次回もGS句会をどうぞよろしくお願いいたします🤗
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ねこたんぽ
今日は🏷️ニャンニャン祭り、ですが、この場を借りて今月のGS句会の御礼とまとめをさせて頂きます。今回もご参加ご閲覧本当にありがとうございました😊幾つか感想を述べさせて下さいまし(敬称略)。 万緑や眞白な七分袖のひと そらもよう ※緑に白、それも七分袖!爽やかさが溢れ出る素敵な一句✨ 儚さを夜空に綴る宵蛍 たぼ女 ※儚さを「綴る」が工夫ですね。スゥッと動いては消える蛍火の美しい表現だと思います。宵といえば日没後で夜の一部ですので、夜空としなくてもよいかも。宵だけに😝 吹き渡る風をも染めしラベンダー 佐助 ※一面のラベンダー、風が運ぶ香りが色を持って辺りを染めるよう。視覚触覚嗅覚が鮮やかに刺激されます。 梅雨曇り今夜の雨待つ傘の富士 ケロ女 ※笠雲をいただいた富士山を、傘を持っている人に見立てたユーモラスな句。梅雨曇りは今にも降りそうな曇天で、まだ降ってはいないので、言葉の意味としても適切だと思いますが、「雨」が二度出てきてちょっとうるさいかも。「梅雨曇り未だ降らぬに傘の富士」などとしてはどうでしょう? 紫陽花の名を知りたくて呼びかける げじげじまゆげ ※花好きなら皆共感できる心情かと。牧野博士もそんな気持ちだったのでしょうね。 白紫陽花しなやかに熟れ露まとふ 小菊 ※雨にうたれた満開あるいはややそれを過ぎた柏葉紫陽花の姿でしょう。色香漂う句ですが、清楚な白であることでバランスが取れています👍 紫陽花の雨に包まれ人心地 aiko ※息苦しいほどの豪雨が少し収まった街角、辺りを見る余裕が出て気付けば紫の紫陽花多数、といった情景でしょうか。ついさっきの恐怖心は何処へ、ほどよい程度なら雨も悪くない、と人の心も七変化🐌 苔青く十薬白き雨の道 べにしし ※「細川家菩提寺、高桐院にてガラシャを想う」の句。どくだみの花を白い十字架に見立てていますが、そこが分からなくても十分に美しい句で、雨の日もまた佳き哉と思わせます☔️ 谿は見ず沢の音聞け若楓 種 ※渓流脇に楓の新緑、という景でしょう。下の流れを見るよりも、木漏れ日の若楓(これが主格かな?)を見上げ、沢の音に浸れ、心まで洗われるようであろう?という句意かと。命令形と相まって清々しさに溢れた一句✨ 構内を行き来忙しく夏燕 メイ ※人が忙しく行き交う駅の構内、子育て中の燕もまた大忙しです。動きに満ちた夏らしい一句、お見事👏 緑蔭に消火栓あり通い道 ゆん ※暗い緑に赤、色彩の対比が際立って、独特の怪しい雰囲気を漂わせています。流石👍 亀の子は歩く光へひかりへと ゆん ※これは海亀の子が孵化してすぐ海へ向かう情景です。いじらしさ、生命の神秘、希望を感じさせます✨ 活きの良い毛細血管花菖蒲 いざよい ※花の網目模様を毛細血管になぞらえた着眼が面白いですね。ただ、私を大いに悩ませるのはいつものあの難題、つまり、あやめ、しょうぶ、花しょうぶ、かきつばたなどの区別です💧本来、花弁の根元に細かい網目が入るのはあやめ(故に文目、綾目)です。そしてややこしいことにあやめを菖蒲とも表記するので、さらに混乱が生じます😵‍💫そこまで考えなくて良いのかもしれませんが、「細かいことが気にかかる。ボクの悪いクセ」by 杉下猫京 春菊のポーチドエッグの露光る じぇ ※朝露を纏った春菊の花を、朝食のポーチドエッグに見立てた、美味しそうで可愛い句。 今回我が妻の琴線に触れた句は三つo(*'▽︎'*)/☆゚︎ 構内を行き来忙しく夏燕 メイ 緑蔭に消火栓あり通い道 ゆん 籐椅子に眠る父おり夢に生き ゆん 拙句から妻が選んだ句は二つ😻 理科室の騒めきよぎるブラシの木 猫凡 💁🏻‍♀️教室のガヤガヤや匂いがよみがえりました 青大将呼吸忘れてお見送り 猫凡 💁🏻‍♀️呼吸忘れる忘れる! GS句会、次回もどうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>
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ねこたんぽ
先日はGS句会に御参加・御閲覧ありがとうございました😊今回の作品からいくつか選んで感想を述べさせていただきます(敬称略)。 早苗田に雄々しき影の逆さ富士 いざよい 📝雄大で美しい日本の原風景です。 リラ香る街ゆく人の声高し 佐助 📝ライラック祭りの賑わいを視覚嗅覚聴覚で多角的に捉えた一句。心浮き立ちます。 通り道柿の花咲く夏近し あおぞら 📝柿の花は緑で小さく目立ちません。そこに目を留め季節の変遷を感じ取るところが素敵です。 朝顔に成田屋の声夏はすぐ じぇ 📝当然、この朝顔は団十郎でしょうね。えび茶の渋い大輪に向かって一声「たやっ!」。咲いた喜びが伝わってきます。 青嵐マーマレードを煮詰めをり そらもよう 📝外は青葉をザワザワ言わせる強風、キッチンで黄色い柑橘を煮詰めている。色の対比、動と静の対比が鮮やかです。 初夏の陽の窓のみ白き職場なり risho 📝コントラストの句でしょうね。夏は光と影の季節なのです。 夕焼けのみるみる溶けて無となりぬ 種 📝光と色彩の急速な移り変わりを上手に詠んだ一句ですが、人生を詠んだとも解釈し得る。 夏野ゆく季節の言葉を巡らせて べにしし 📝爽やかさ120%、これから夏の散策の時はこの句が友となるでしょう。 裏金よ卯の花腐し偉い人 芽生(メイ) 📝 卯の花腐しとは五月ごろの長雨のこと。じめじめして鬱陶しい感じが、政治腐敗のニュースにぴったりです。季語だけで中七、残り十文字、上手にまとめられています。 玉苗に雨雲溶かす逢魔刻 fooco 📝低く垂れ込めた雲を映す田んぼの水鏡、夕暮れ時の複雑な色彩が全てを包む。怪しげで幻想的な世界を「逢魔刻」という言葉が見事に表しています。 でろりんと伸びる浅蜊のくつろぎぬ ゆん 📝アサリの砂出しでしょうね。水管を伸ばして盛んに水を吐いている。この後食べちゃうんですけど。諧謔味溢れる名句です。 皆様の句からの妻セレクト💁🏻‍♀️は二つ。 時変わる微かな合図小判草 risho 📝時刻が変われば吹く風も変わり、コバンソウのシャラシャラした音も変わる、そういうことでしょう。小さな草に目を留めるrishoさんならではの感覚です。 朝刊の社説で包む夏薇 べにしし 📝夏のわらびと、朝刊の社説の取り合わせが新鮮!もうそれしかないと思えるから不思議です。名人級の一句かと。 拙句より妻セレクト💁🏻‍♀️は二句。 一滴を以て足れりと万年草 猫凡 病む人よジニアが今日も咲いている 猫凡 紹介できなかった方々も御参加本当にありがとうございました❣️ 次回もGS句会をよろしくお願いいたします彡:>)8┓︎
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ねこたんぽ
先日はGS句会への御参加・御閲覧ありがとうございました😊春の風情を俳句や短歌で満喫できましたね。皆さんの作品に私なりの感想をつらつらと(敬称略)。 残花降る京の中社の夢見殿 メイ 😺残花=春の末に咲き残った桜。中社= 神社を格式によって大・中・小に分けたうち第二位の神社。 賀茂社・住吉社の類。 遅咲きの桜が社殿に降るように散って夢見心地。幻のように美しい一景。 夜半の音めぐみ地に染む穀雨かな 佐助 😺夜、サーッと驟雨の音。翌朝には一晩でこんなに⁈と思うほど草の芽が伸びて。まさに春の恵みの雨ですね。 ものの芽の二、三歩歩きて時とまり さっち 😺これは園芸家の実感ですよね。歩き過ぎかけて振り返り、じっと見つめる。「歩」の字が重なってしまうので「歩きて」を「ゆきて」とするのはどうでしょうか? 真新しいスーツ飲み込む春電車 たぼ女 😺いかにも春、ですが、同じような服の集団が満員電車に呑み込まれて機械的に送られて行くと読めば、風刺とも受け取れる。面白いですね。 風に乗る相撲甚句や藤の花 いざよい 😺温かい風、伸びやかな甚句、揺れる藤の花、関係なさそうなのに見事に三位一体で春を演出しています。 菜種梅雨全てを溶かし暮るる街 そらもよう 😺春だというのに暗く重い雨続き。うんざりして気力まで溶けて無くなりそう。春の物憂い一面を捉えてお見事。 存えてそぞろに歩くさくら道 IDK90 😺病気か事故か、大きな試練を乗り越えて今が在る。その意識は「普通の」散歩が決して普通ではないことを教えてくれます。 ハムサンド花ひとひらの午餐なり risho 😺桜が散り始めた公園のベンチでランチ、ハムサンドという具体が効果的で、春とはと聞かれた時、こういう季節ですと答えたくなる一句。 昨日より明日より今日の萌黄色 小菊 😺目の前の黄色い花畑に対する一期一会の感動を余すところなく表現しきって素敵です。 かすかなる音を降らせて桜蕊 ゆん 😺うーむ、巧い‥花弁でなく蕊が散ることへの着眼もさることながら、それを音として表すとは!美し過ぎます。 負け烏目には涙か春悔し 種 😺カラスの縄張り争いも激しくなる季節。当の本人たちは真剣そのものですが傍目にはユーモラスで、春に似つかわしい。 妻の琴線に触れたのはニ句。💁🏻‍♀️ 「どちらも冬にギュッと縮こまっていたものが緩むような幸せ感がありますね❤️」 点描の色味を足して春野かな そらもよう ハムサンド花ひとひらの午餐なり risho 拙句から妻が選んだのはニ作💁🏻‍♀️ 迷ひ道 突如現る 一面の 菜の花畑 二人を祝ふ 猫凡 夜桜のひとひらひらり犬の墓 猫凡 自句自解を一つ。 長き夜独頭蘭(ほくり)に独り語りとは 猫凡 📝 独頭蘭つまり春蘭は花茎の先に一輪が俯き加減で控えめに咲きます。孤独な人の問わず語りにそっと耳を傾けてくれるように。 次回もGS句会をどうぞよろしくお願いいたします<(_ _)>
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ねこたんぽ
先日はGS句会に御参加・御閲覧ありがとうございました<(_ _)> お遊びとはいえ、考えてみれば私如きが「賞」を差し上げるのもどうなのかと思い、今回からは心に残った作品に感想を述べさせていただく形としますね。 錦糸卵桜でんぶ春うらら ゆん ※食べ物を並べて春うららと受けただけ、それだけで身体一杯に春を感じさせる素晴らしい句。黄色とピンクの暖色、甘味、語感、口ずさめば気持ちも身体もほぐれてくるようです。 菫咲く菫の影も細く咲く たぼ女 ※路傍の小さな菫の花、その細い影に目をとめる感性が素敵だなぁ。 やはり春草も心も先を向き あおぞら ※冬に縮こまっていた心が緩み解れる感じ。希望を感じさせる句。 春を食む罪ほろ苦き昼餉かな risho ※ふきのとうなど春ようやく伸び出したものを摘んで食す。人には喜びですが植物からすると?そんな思いをほろ苦い菜の味に込め、朝でも夕でもなく昼餉と受ける、巧いですねぇ。 存えて杏の花もほころびぬ IDK90 ※ながらえたのは自分か植物か。どちらも、なのでしょう。今ここで命あることの喜び。 風光る葉擦れの音は軽やかに そらもよう ※木漏れ日と肌を撫でる風の感触と葉擦れの音とが三位一体で爽やかな春を感じさせます。 白れんや咲いていよいよ風緩む メイ ※大ぶりで、花弁も厚めのハクモクレンが開く。風の強さも温度も緩んだ春本番に似つかわしい。 妻の琴線に触れた句は以下の三句でした💁🏻‍♀️ 湯に放つ揺蕩う若布鮮やかに たぼ女 嘴磨いでギロリ凄むか春烏 種 取り出して洗いたき眼の春嵐 ゆん 拙句から妻が選んだのは二句😊 黄昏に開くは桃か唇か 猫凡 改造の夢の跡地に酸葉咲き 猫凡 今後もGS句会をどうぞよろしくお願いいたします🤗
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