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花物盆栽の一覧

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ねこたんぽ
5月もGS句会に御参加・御閲覧ありがとうございました<(_ _)> 今回も僭越ながら講評させて頂きます(敬称略)。 春暁を怏怏と行く老鴉かな 種 📝春暁、怏怏、老鴉の音が響き合ってリズムが生まれています。言葉の伸びやかな響きと怏怏のやや屈折した意味が不調和なところも面白い。 後ろ髪引かれる思いの花の雨 tree 📝花散らしの雨。花の視点から詠まれたそうですが、人の視点でも十分解釈可能。さらりと素直なのが良いですね。 パサージュの鉄と硝子と春の空 そらもよう 📝フランス旅行の点描。人工物(パサージュの鉄と硝子)も長い時を経れば自然(空)としっくり調和して美しいものとして映る。歴史ある街の素敵な描写です。 幾つもの花言葉抱き薔薇咲く もち 📝とても分かりやすい句なのに、この薔薇を人あるいは人の心の隠喩とみれば途端に深淵に。こういうの、すき。 巣立ち鳥離れてそこで声を追い メイ 📝これは新一年生と見守る母親の光景でしょうね。声を追うのは雛も親鳥も。親は子の自立のために心を鬼にして敢えて「離れて」いる。妻のお気に入り句です💁🏻‍♀️ 青楓竹筒つたうピントンしゃん IDK90 📝楓の若葉が美しい庭園の水琴窟ですね。竹筒の一言で水琴窟を想起させるのが上手い。オノマトペは用い方が難しくて面白いのですが、三味線風にすることで風流、粋な感じを出しています。カタカナからひらがなへの転換も水滴が落ちた瞬間の硬質な響きが余韻をひいて柔らかく消えていくことをよく表しています。 自販機のボタンみな青く初夏 risho 📝着眼が素晴らしい。初夏とは自販機のボタンの赤(ホット)が全部青(コールド)になる季節である。新たな定義が生まれました。妻のお気に入り句です💁🏻‍♀️ 葉のたわみ蜂の重さを感じとり 小菊 📝素直に共感できる一句。軽やかにそこからここへと舞い飛ぶ蜂が葉に留まるや撓う枝先。小さな虫にも生命の重さが確かにあるのです。 青梅の鈴なりに成る若葉かな 野菊 📝梅も青、若葉も青で、一面青の清々しさを詠まれています。「鈴なり」は果実が沢山なっていることですから「成る」と言う必要はないでしょうし、青梅と若葉がどちらも夏の季語で季重なりです。この辺りを工夫して、例えば、 鈴生りや青梅見れば全て青 などとすることもできますね。 早苗田に雲のんびりと進みおり ゆん 📝早苗田ですからまだ水面が多く見える状態。それが水鏡となって空を映しているのでしょう。「に」の一言でそうなのだろうと思わせます。初夏の田園の心安らぐ描写です。 前を行くゼッケン遠し青葉騒 いざよい 📝初夏のトレイルランニングの点描です。青葉騒という言葉が生きています。初夏のスポーツの生き生きした印象と若葉の騒めく生命感が呼応するわけです。勝ち負けを度外視して自然の中で走ることを純粋に楽しんでいることも明確に伝わってきます。 面会後足取り重く母子草 たぼ女 📝哀切極まる句。句意は明瞭。母に会いに病院あるいは施設に行った帰りの心情ですが、「母子草」という名前が痛切に響きます。今回の私の特選句です🐈‍⬛ 拙句から妻が選んだ一句は💁🏻‍♀️ 畑打つ人ぞ小さく偉大なり 猫凡 自句自解:高齢化の進む山あいの地に畑が広がっています。黙々と耕す小さな人影。来る年も来る年もこうしてきたのでしょう。人間はちっぽけな存在ですが、それでも大したものなのです。 今回の自選句。 1812聴こうシラーが咲いたから 猫凡 自句自解:シラー・カンパニュラータは和名の通り釣鐘型の花を鈴なりに付けます。高らかに打ち鳴らされる鐘の音が響き渡るように。鐘といえばチャイコフスキーの序曲「1812」のフィナーレです。ロシアは今こそ、ナポレオン率いるフランスに侵攻された恐怖を思い出して欲しい。他国を侵そうとする企ては歴史上殆ど全て失敗に終わってきたことも。 GS句会は毎月19日、季題なし、参加資格なしで開催しています。次回もどうぞよろしくお願いいたします😊
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ねこたんぽ
先日は🏷️GS句会に御参加、御閲覧ありがとうございました<(_ _)> 今回も徒然なるままに感想など述べさせて頂きます(敬称略)。 春泥の足跡並ぶボンネット ゆん 📝妻のココロの琴線に触れた句。曰く「小鳥かな?ネコかな?と心弾む句」。春泥の温い感じが、苦笑しているドライバーのおおらかな気持ちと呼応しているようにも思えます。 梅の花赤い蕾はぷっくりと真ん丸ころんと春待ち遠し yoko. 📝梅の花は丸い、これを「ぷっくりと真ん丸ころんと」と3つの言い方で重ねたところが良いですね。リズムも楽しく、ウキウキしてきます。 雨粒の五色さざめく卒業児 aiko 📝様々な晴れ着の子どもたち、生憎の雨ですが、雨粒さえカラフルに思える、そんな晴れやかな喜びが伝わります。 半熟の卵めきたる揺れ水仙 小菊 📝半熟卵と水仙は似ている、が句意ですが、単に色だけでなく、揺れもそこに含めたことで句が成立しましたね。新鮮な着眼だと思いました。 雪柳雪より白く風揺るる いざよい 📝前半の「い」、後半の「う」の調子が良いのと、見えない筈の風が白く見え、揺れている筈の雪柳ではなく風の方が揺れているという表現が素敵です。 春を呼ぶ秘密のボタン壁にあり 種 📝好きだなぁ、こういう句。猫凡の特選句です。何のためにあるのか分からない突起を壁に見つけた。誰も気に求めていないけれど、もしかしたら春を呼ぶスイッチ?ということでしょうね。閉じこもって内に向いていた心が外に開放されていく春の感覚がこういう想像を生むのでしょう。 春まだき「冷やし中華」の所在なさ risho 📝巧いなぁ、いつもながら。町角の「冷やし中華」の幟、まだ寒い時期は所在無げに見えますよね。それを切り取ってお見事。 ひなあられ独り占めして敵はなし 芽生 📝穏やかそうな女の子のまつり、それがひなあられの争奪戦に、という転換が愉快です。「それ!あたしのおやつ‼︎ちょちょちょ!フラゲしないでよ‼︎」が脳内再生されました(BABYMETALの曲「いいね!」) 待ってたのコブシはついに爆ぜ開く ケロ女 📝作者はコブシの花が大好きなのでしょうね。いつかいつかと切に待ち侘びた感が「爆ぜ」という表現となったのでしょう。 見開いた義母の眼春霞 たぼ女 📝何とも哀切な句。春、施設に入所されているお姑さんを訪ねて別れ際、お姑さんの目が潤んで霞んで見えた。そういう情景だと思います。作者と姑の関係が窺われ、胸に迫ります。読み方は「みひらいた ははのまなこ はるがすみ」でしょうか。中六で字足らずになるので、義母の眼や、とするのはどうでしょう。 妻の選んだ拙句💁🏻‍♀️ 冬鳥に給餌すつづら要らねども 猫凡 自句自解:解説しなくても分かりますよね。雀が恩返しでくれるものはつづらに入った宝物ですが、そんな見返りは期待しちゃいないよ、姿を見せてくれりゃそれで十分さ、というのが鳥を愛でる人間共通の思いでは? 梅早し君に見せむと心急き 猫凡 自句自解:梅早し、は予想外の梅の開花にちょっと驚いた、という季語です。そんなささやかな喜びを一刻も早く分け合いたい人がいる。「早し」「急き」の呼応もポイントです。 今回の自選句😸 くだら野に雪はくすきのえに逝き 猫凡 自句自解:くたらの(くだらの)は枯野のことですが、元々は百済野という地名でした。百済といえば白村江(はくそんこう、はくすきのえ)の戦い。日本初の対外戦争で、朝鮮半島に出兵し、ほぼ全滅という悲惨な結果に終わりました。枯野と言わずにくだら野を使うからには百済を活かしたい、雪は逝きに通じる、そんな発想で、太古の悲劇を詠んでみました。 GS句会は毎月19日、季題なし、完全自由参加の気楽な句会です。今後もどうぞよろしくお願いいたします🤗
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