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シキミ
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醜男
2025/01/18
樒(シキミ)
マツブサ科シキミ属の常緑小高木。山地に生え、寺社や墓地にも植えられる。常緑の葉は滑らかで光沢があり、ちぎると抹香の香りがする。花期は3~4月。葉の付け根に芳香のある黄白色の花が数個集まって咲く。花の花被片(かひへん💬花弁と萼片の区別がないとき、両者をまとめて花被片と呼ぶ)は10~20枚、雌しべは多くの場合8個。果実は袋果が8個集まった集合果で、秋に熟すと星形に開きオレンジ色の種子を飛ばす。種子にはアニサチンという痙攣性の神経毒が多く含まれ、食べると下痢、嘔吐、痙攣、場合によっては死に至る。星形の果実は中華食材の八角(トウシキミ、スターアニス)という香辛料によく似るため誤食例もある。八角の果実から得られたシキミ酸がインフルエンザ治療薬タミフルに使われるが、シキミの果実には猛毒成分が含まれるため医薬品には使われない。
枝葉は仏前に供えられる。昔は神事に使われるいわゆる榊(さかき)の一種として扱われていた。シキミが清浄で香気があって不浄を除くので神に供していたが、仏教渡来後は仏前に供えるようになった。シキミの葉や材を燃やすと死臭を消すほどの強いにおいを放つため、寺社や墓地にも植えられる。全体が有毒なため、獣が墓を荒らすのを防ぐともいわれる。樹皮や葉を乾燥させて粉末にしたものが抹香や焼香、線香に使われる。
シキミは全体が有毒だが、特に果実が猛毒で『悪しき実』からシキミと付いた。また、果実が多いことから『重実(しげみ)』『繁子(しげみ)』に由来するともいわれる。その他別名多数。枝葉を切ると香りがするので香の木(コウノキ)または香の花(コウノハナ)、線香を作るのに用いられたため抹香の木(マッコウノキ)、邪気を払う力があるとされ墓に供えられることが多いため墓花(ハカバナ)、仏花の代わりに用いられたため花の木(ハナノキ)など。伊勢神宮では花榊(ハナサカキ)と呼んだ。
出典『里山の花木 ハンドブック』『都会の木の花図鑑』『日本有用樹木誌』『樹木の名前』
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醜男
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マツブサ科シキミ属の常緑小高木。山地に生え、寺社や墓地にも植えられる。常緑の葉は滑らかで光沢があり、ちぎると抹香の香りがする。花期は3~4月。葉の付け根に芳香のある黄白色の花が数個集まって咲く。花の花被片(かひへん💬花弁と萼片の区別がないとき、両者をまとめて花被片と呼ぶ)は10~20枚、雌しべは多くの場合8個。果実は袋果が8個集まった集合果で、秋に熟すと星形に開きオレンジ色の種子を飛ばす。種子にはアニサチンという痙攣性の神経毒が多く含まれ、食べると下痢、嘔吐、痙攣、場合によっては死に至る。星形の果実は中華食材の八角(トウシキミ、スターアニス)という香辛料によく似るため誤食例もある。八角の果実から得られたシキミ酸がインフルエンザ治療薬タミフルに使われるが、シキミの果実には猛毒成分が含まれるため医薬品には使われない。
枝葉は仏前に供えられる。昔は神事に使われるいわゆる榊(さかき)の一種として扱われていた。シキミが清浄で香気があって不浄を除くので神に供していたが、仏教渡来後は仏前に供えるようになった。シキミの葉や材を燃やすと死臭を消すほどの強いにおいを放つため、寺社や墓地にも植えられる。全体が有毒なため、獣が墓を荒らすのを防ぐともいわれる。樹皮や葉を乾燥させて粉末にしたものが抹香や焼香、線香に使われる。
シキミは全体が有毒だが、特に果実が猛毒で『悪しき実』からシキミと付いた。また、果実が多いことから『重実(しげみ)』『繁子(しげみ)』に由来するともいわれる。その他別名多数。枝葉を切ると香りがするので香の木(コウノキ)または香の花(コウノハナ)、線香を作るのに用いられたため抹香の木(マッコウノキ)、邪気を払う力があるとされ墓に供えられることが多いため墓花(ハカバナ)、仏花の代わりに用いられたため花の木(ハナノキ)など。伊勢神宮では花榊(ハナサカキ)と呼んだ。
出典『里山の花木 ハンドブック』『都会の木の花図鑑』『日本有用樹木誌』『樹木の名前』