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フェニックスは、熱帯アジアやアフリカ原産のヤシ科の植物です。まっすぐに伸びた幹に羽状の葉を優雅に広げ、トロピカルな雰囲気が魅力的だとして人気があります。そんなフェニックスの育て方についてご紹介します。
フェニックスは年間を通して室内で管理できます。ただし、フェニックスはもともと熱帯地方が原産で、日光を好むため、明るい場所に置いて育てるようにしましょう。
また、気温が20〜30度の環境下で活発に成長することから、春から秋の気温が高い時期は、屋外で栽培するのもよいでしょう。ただし、急に強い光に当てると葉が変色してしまうので、徐々に移動して慣らすようにしてください。
なお、フェニックスには耐寒性があるので、霜があまり降りない地域であれば冬でも屋外で管理できます。
フェニックスは極度の乾燥が苦手なので、土の表面が乾いていたらたっぷりと水やりをしましょう。特に夏の暑い時期は土の乾きが早いので、水切れにならないよう注意が必要です。また、葉水もこまめに行うと元気に育ちます。
冬の休眠期は水やりを控えめにします。土の表面が乾いてから3〜4日経って、水やりをするぐらいで大丈夫です。葉水は霧吹きなどで週に1〜2回、昼間の暖かい時間帯に行いましょう。
フェニックスの生育期にあたる4月〜10月は2ヶ月に1回、緩効性肥料を与えます。
緩効性肥料はその名のとおり、成分が少しずつ土中に溶け出し、緩やかに効いていく肥料です。効き目は約2ヶ月持続するので、2ヶ月に1回施肥することで生育期間中、栄養を届けることができます。
フェニックスを育てるときは、水はけのよい土を用いましょう。赤玉土6、腐葉土3、鹿沼土1の割合で混ぜ合わせた配合土、もしくは市販の観葉植物用の土を使用するとよいでしょう。
フェニックスの植え付け時期は、5月〜7月中旬が適期です。鉢に鉢底ネットを入れて鉢底石を敷き、その上に土を入れ苗木を置いて植え付けていきます。
フェニックスを大きく育てたい場合は、毎年植え替えが必要です。一定の大きさを保って育てたい場合は、2年に1回ほど植え替えて、根づまりを防ぎましょう。
根鉢の土を1/3程度落とし、繊維質の根を切り落として新しい土を使用して植え替えていきます。植え替え後は半日陰で管理し、少しずつ日光に慣らしていきましょう。
フェニックスは実生で増やします。種まきは3月〜5月の暖かい時期が適しています。
フェニックスの見た目をきれいに保つために、冬になったら、枯れた下葉は剪定しておきましょう。
フェニックスの仲間には、以下の種類などもあります。
フェニックスが乾燥した状態が続いたときに、カイガラムシやハダニが発生することがあります。
カイガラムシは幹や枝、葉などに寄生して吸汁し生育に悪影響を及ぼす害虫です。大量に発生すると枝枯れたり、新葉や新梢があまり出なくなります。見つけ次第歯ブラシなどでこそげ落とすか、薬剤を散布して駆除しましょう。
ハダニは体長0.5mm程度と非常に小さいクモの仲間の害虫です。主に葉裏に寄生して吸汁し、吸われた部分は針先ほどの小さな白い小斑点ができます。水に弱いため、こまめに葉水をして防除しましょう。
ハダニが発生した際は、強めの葉水をして洗い落とすことで退治できますが、大量に寄生している場合は、薬剤を散布して駆除することをおすすめします。
涼しげでスタイリッシュな葉姿が魅力的のフェニックスは、室内をトロピカルなムードに演出してくれる観葉植物です。耐寒性があり丈夫でよく育つので、初心者でも栽培しやすいといえるでしょう。
※トップ画像はSasya007777さん@GreenSnap
GreenSnap編集部