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公園やマンション内の緑地、街路樹などでよく目にするクスノキは、クスノキ科の常緑高木で、育つと20mの高さにもなります。クスノキの葉は光沢があり、密度が高く、常緑樹あり、よい木陰をつくるので、公園やマンション内の緑地、街路樹として人気が高いのです。また、クスノキから採れる香り成分「樟脳」は、防虫剤や医薬品にも使われます。今回は、そんなクスノキの育て方をご紹介します。
クスノキの栽培は、日当たりと水はけのよい場所が適しています。将来、大きく成長することを考えて植える場所を選びましょう。上に障害物があったり、クスノキを足場に家への侵入がしやすくなるような場所は避けてください。
また、クスノキは根がよく広がるので、相当の広さが必要です。
クスノキを鉢植えする場合は、土の表面が乾いたら水やりをします。地植えにする場合は、特に水やりはしなくても大丈夫です。自然の降雨で十分でしょう。ただし、降雨がない日が続き、乾燥しきっているときは水やりをします。
クスノキを植え付けるときには、堆肥などを施す以外に特に必要ありません。ただし、葉に元気がないと感じる時は、固形の化成肥料を施しましょう。
クスノキを栽培するときは、土にあまり神経質にならなくても大丈夫です。強いていえば、クスノキは水はけのよい用土を好むので、植え付け時に、腐葉土を多めに混ぜ、堆肥を加えてあげましょう。
クスノキの植え付け時期は、5月~9月頃が適期です。苗が小さいうちは、寒さに弱いため5月~9月頃が適しているのです。掘り返した土に腐葉土を多めに混ぜ、元肥として堆肥を加え植え付けます。
クスノキは、育つと高さもあり、根もよく広がるので、相当広い土地が必要です。一般家庭で地植えにするのは、かなりハードルが高いといえます。大きめの鉢で鉢植えにして、小さめに育てた方がよいでしょう。
クスノキの増やし方は「種まき」もしくは「挿し木」が一般的です。
秋に熟した果実から種を採取して種まきします。寒冷地など霜の心配がある地域では、採取した種を湿った砂と共にビニール袋に入れて保管し、翌年の春を待って種まきしましょう。
挿し木でも増やせます。5月~9月頃に、若い枝を切り、発根促進剤に浸けたのち挿し木します。
クスノキは、病害虫の心配が少ない樹木です。
クスノキは成長が早い樹木です。適宜、剪定をして、樹形を整えたり、枝を透かせたりする必要があります。10月~11月頃の秋が剪定のベストシーズンです。この時期には、枝を透かせる剪定をしましょう。
休眠期の冬は、太い枝を切り、樹形を整える剪定を行います。新芽が出始める春(4月頃)も常緑樹の剪定に適した時期なのですが、花芽を切ってしまう可能性もありますし、成長期のため、剪定してもすぐに伸びてしまいます。
夏の剪定は、軽く枝先を切る程度にしましょう。あまり強い剪定をすると、木肌がやけてしまい、木が弱ってしまうことがあるため注意が必要です。
クスノキは、開花時期の春(5月~6月)に白い花を咲かせます。そして、花が終わった秋(10月~11月)には、黒紫の実をつけます。
クスノキの育て方をご紹介しました。クスノキは、公園やマンション内の緑地、街路樹などでよく見かけます。葉の密度が高く、よい木陰を作り出してくれるからです。葉のほかにも、白い花が咲き、黒紫の実が付きます。一年を通して楽しめる樹木です。
また、クスノキには芳香があり、クスノキから抽出される「樟脳」は、防虫剤や医薬品としても使われています。このため、害虫も付きにくいのです。
ただ、成長すると20m越えの大木にもなりかねません。根もよく広がるため、広い土地が必要です。一般家庭の庭で育てるのは難しいといえます。大きめの鉢に鉢植えにして、こまめに剪定し、小さめに育てるのがよいでしょう。
※トップ画像は花と虫と風と空とさん@GreenSnap
GreenSnap編集部