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クチナシ(ガーデニア)の育て方|植え付けや植え替えの時期は?

  • アカネ科
  • クチナシ属

ガーデニアの花と聞くと、どんな花なのかピンと来ない人がいるかもしれません。しかし、誰もが知っている花です。和名は「クチナシ」。ホワイトフラワーの代表格で美しい花を咲かせます。ガーデニアの素敵な花を咲かせる、上手な育て方を覚えましょう。

クチナシ(ガーデニア)の日当たり

ガーデニアはデリケートな花です。日光が弱いと花つきが弱くなってしまいますが、かと言ってカンカン照りの太陽の下に長時間さらしておくと、生育に悪い影響を与えます。

ガーデニアを育てる上での理想的な日当たりは、一日の内で数時間日が当たる、半日陰の場所がよいといえます。

クチナシ(ガーデニア)の置き場所

鉢植え栽培なら、半日陰になる場所(例えば午前中は日が差し込み、それ以降は日陰になる)に、ガーデニアを置きましょう。

夏の季節は強い日差しから避けるために明るい日陰に移動させ、冬は日当たりの良い場所に置きましょう。

また、ガーデニアは寒さに弱いので、寒冷地の地植えは適しません。枝の先端から枯れてきます。寒風を避け、寒さを防げる場所で管理してください。

クチナシ(ガーデニア)の水やり

夏の水やり

ガーデニアは乾燥が苦手なので、土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。

夏は日照りが強く水分の蒸発が早いので、特に水切れがないよう、鉢植え、地植えとも水やりには十分気をつけてください。

室内でガーデニアを栽培しているならば、エアコンの冷風で乾燥させないように注意しましょう。

冬の水やり

冬の水やりは夏ほど気を使わなくて大丈夫です。土の表面が乾いていたら水をあげましょう。

ただ室内での栽培であれば、今度はエアコンの暖房風ですぐに乾燥してしまうことがあるので、直接風の当たらないところに置いて水をあげます。

クチナシ(ガーデニア)の肥料・追肥

ガーデニアを育てるときは、冬の2月と真夏の8月に、1回ずつ肥料を与えます。化成肥料と油かすを混ぜたものを与えると良いでしょう。また、お礼肥として、ガーデニアの花が開花したときにも油かすをあたえてよいです。

ガーデニアを鉢植えしているならば、2ヶ月に一回の頻度で油かすを与えた方が花つきもよくなります。地植えならば、冬に肥料を与える必要はありません。

クチナシ(ガーデニア)の土

ガーデニアを育てるときは、水持ちの良い用土を用います。

地植えならば、粘土質の土は育ちにくいので、腐葉土を混ぜ込んでください。腐植質が多く、湿り気があり、そして通気性に優れた三点が揃った土であれば、土質を選ばずしてすくすく育ちます。黒土に腐葉土を7:3の割合で混ぜた用土でも大丈夫です。

クチナシ(ガーデニア)の植え替え・植え付け・種まき

植え付け

ガーデニアを植え付けるときは、大きいものよりも小さい苗の方が根付きやすいので、そちらの苗を選びましょう。ガーデニアを地植えするならば、水はけがいい土かどうかまず見極めましょう。

穴の深さは浅めで、苗を植えたら上から土を被せて、山高に埋めます。すぐにたっぷりと水をやって、乾燥しないように腐葉土やワラをかぶせて保湿します。

ガーデニア植え付け時期としては、4〜5月か、秋なら9月いっぱいまでが適期です。気候の穏やかな時期が良いでしょう。

植え替え

ガーデニアの植え替え時期としては、できるだけ2〜3年に一度の頻度で行うと良いでしょう。やはりガーデニアは通気性が良いのが第一条件になるので、水はけのよい用土に植え替えてください。

クチナシ(ガーデニア)の増やし方

ガーデニアの増やし方には、「挿し木」と「株分け」などがあります。

挿し木

挿し木ならば梅雨の6月から7月に行うのがよく、当年枝(その年に新しく伸び始めた枝)を指すことで生長が早く育ちやすいです。

さし床の用土としては赤玉、鹿沼土の単用でも大丈夫です。ピートモスを少量加えるなどして、水はけをよくします。

株分け

株分けは3月4月の間に行います。コクチナシの種類は挿し木よりも、株分けをして増やした方がよいでしょう。

クチナシ(ガーデニア)の育て方で注意すべき病気・害虫

ガーデニアはデリケートな植物なので、病気と害虫にも注意が必要です。

特に害虫であるオオスカシバの幼虫は、ガーデニアの葉を好んで食べます。気を抜けば、あっという間に葉を食い尽くし、一日で丸坊主にしていまうので、冬以外は常に薬剤が必要になります。夏に発生しやすく、オルトランの殺虫剤が効果あります。

オルトランは浸透移行性の殺虫剤で、根や葉に散布することで、薬の成分が体内に吸収され、植物自体が殺虫剤の効果を持ちます。大体3週間ほど効果が持続するので、駆除と予防がいっぺんにできる優れものです。

ガーデニアは冬の季節以外はほぼ、害虫の脅威に晒されるので、年間を通して散布することをおすすめします。

クチナシ(ガーデニア)の管理温度

ガーデニアは、水はけがよく、通気性のよい場所で管理してください。春と秋の温かな気候が適しています。鉢植えの場合、夏ならば日陰に移動させ、冬ならば室内に取り込んで保温を心がけましょう。

クチナシ(ガーデニア)の花

ガーデニアはまるで純白のウェディングドレスのような、白一色の美しい花を咲かせます。バラのような形状や、六弁の花びらを咲かせるものまで、様々な形状があります。

花の美しさもさることながら、何よりもその花から漂ってくる香りは、初夏の訪れを感じさせてくれます。ジャスミンのような香りがすることから、英名では「ケープジャスミン」と呼ばれ、プロポーズの贈り花やウェディングブーケにも使われます。

クチナシ(ガーデニア)の花の匂い

クチナシは甘い香りがして、金木犀、沈丁花に並ぶ三大香木の内の一つに数えられます。

グッチやディオールの香水の原料にもなり、そのエレガントで甘い香りは世代、また国を超えて人々を魅了し続けています。

クチナシ(ガーデニア)の花言葉

ガーデニアの花言葉は「とても幸せです」や「洗練」、「喜びを運ぶ」や「優雅」があります。アメリカでは男性から女性に、ダンスパーティーのお誘いとして贈られる花です。

「とても幸せ」という花言葉は、あなたとダンスができて嬉しい、幸せよ。という、花を贈られた女性の気持ちがそのまま花言葉になったといわれています。

クチナシ(ガーデニア)を鉢植えや地植えで育てよう!

純粋な白い花を咲かせるチナシ(ガーデニア)の育て方を今回はご紹介しました。

デリケートな花なので、水やりと管理温度は特に気をつけてください。また甘い香りに誘われて虫害も多いので、常に気を配ってあげましょう。

ガーデニアの甘い香りに包まれて、心地よい時間をお過ごしください。

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ガーデニアの基本情報

ジャンル
庭木・花木
形態
低木
学名
Gardenia augusta
別名
クチナシ
原産地
日本、東アジア

ガーデニアの性質

栽培難易度
普通
耐寒性
やや弱い
耐暑性
強い
耐陰性
あり

時期

植え付け・植え替え
3月 、4月
肥料
2月 、3月
開花
6月 、7月
剪定
6月 、7月、9月

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