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公園の植え込みや庭木としてよく見かけるクチナシは花が咲くとよい香りがしてうっとりしますよね。こちらは個性的な見た目の果実ができますが、料理などに利用することができます。
今回はクチナシの実について解説しています。実を採取して何に利用しようか悩んでいる方はぜひご参照ください。
クチナシはアカネ科・クチナシ属の植物で庭木としてよく見かけます。樹高は大きさは1mから3mほどで、花期は6月から7月です。
クチナシの花は白色で、非常によい香りがするのが特徴です。わざわざ鼻を近づけて嗅がなくても咲いていれば近くを通るだけでふわっと香ります。
クチナシの果実は着色料の原料として有名で成分表にはクチナシ色素と書かれていることがあります。
クチナシの果実がつく時期は秋でだいたい10月から11月です。
クチナシの果実の大きさは2cmほどで、細長い形をしています。先端には6つの萼片がついていて、まるで冠を頭に乗せているかのような見た目をした果実です。
クチナシの果肉のなかには90個から100個ほどの種子が入っています。
クチナシの果実は食べることができます。さまざまなことに利用されるのが特徴で、身近なものではたくあんの黄色い着色です。
しかし生でそのまま食べることはほとんどありません。
クチナシの果実を乾燥させてお茶にすることもできます。いつものお茶に乾燥クチナシの実をくわえるのがおすめです。
おせち料理などに入っている栗きんとんは、黄色い見た目をしていますが、これは栗そのものの色ではなくクチナシの実で着色しています。
クチナシの実そのものに味や香りはほぼありません。そのことから元々の素材の味や香りを邪魔せずに着色することができます。クチナシの実を単体で食べてもあまりおいしくはありません。
クチナシの果実の効果効能として有名なのが血流を改善させることです。血流がよくなることで肩こりの改善になるでしょう。
他にも血圧降下作用や抗炎症作用、鎮痛作用があるとされています。
血圧が高いことが気になる方には、クチナシの実をお茶に入れるのもよいでしょう。
ただし、クチナシは血流をよくするとは言われていても体を冷やすことがあるため冷え性の方にはあまり向きません。
さらにクチナシの実には抗酸化作用もあるとされていて、体内の活性酸素を減少させる働きが期待できます。活性酸素は生活習慣病の原因ともなりうる有害です。
健康のためや体内の若返り(アンチエイジング)を期待する方もクチナシの果実がおすすめです。
クチナシの果実は日本古来から使用されているアジアのスパイスとして知られています。漢方薬としても有名で、アジア全域でよく利用されています。天然由来の着色料なので安心して使えます。
ターメリックの代わりに使用するのもおすすめです。。クチナシ色素で染めたお米を炊いてみるなど、料理にクチナシを活用してみませんか。
GreenSnap編集部