warning
error
success
information
甘い香りを放つクチナシは、ジャスミンのような白色の花を咲かせます。東アジアや日本を中心に生息し、英語では「Gardenia(ガーデニア)」と呼ばれています。
クチナシは約1~2mの高さまで育つため、垣根として重宝されお庭で育てることが多いです。クチナシはあまり樹形が乱れることがない植物ですが、目的に応じて剪定が必要な場合もあります。
クチナシの剪定時期や剪定方法などについて紹介していきましょう。
クチナシは自然に育てても樹形が大きく変わることはあまりないため、必要な時に剪定する程度で問題ありません。クチナシは日陰でも育ちますが、花数を沢山付けたいようであれば日なたで育てましょう。
クチナシは生長するうちに枝などが密集してしまうことがあるため、密集している部分を剪定することで日当たりが良くなり、きれいな花を咲かせることができます。
高さが2m程度まで生長したクチナシの場合は、長い期間手入れしていないようであれば思い切って強剪定することをおすすめします。
クチナシは5~7月中旬頃まで花を咲かせ、秋の時期に花芽が育ちます。クチナシの剪定は、花が咲き終わった7月頃に行うのが最適です。
8月には花芽が育ち始めるため、この時期に剪定すると花芽も取り除いてしまう可能性があるので、剪定はできれば7月に終わらせましょう。
クチナシの剪定方法はおもに2種類あり、その一つが「強剪定」です。
強剪定の場合は時期を選ばないため、クチナシの樹形を整えたい時に行います。強剪定は太い枝を切り落として樹形の大きさを変える剪定ですが、大胆に剪定するため花芽が出ない場合もあります。
これは、剪定時期の7月に行っても同じことです。花数よりも樹形の形を優先したいようであれば、強剪定することで解決できるでしょう。強剪定するほどでもないようであれば、枝先を切り取る程度の弱剪定で十分です。
もう1種類は「間引き剪定」という方法で、クチナシの基本的な剪定です。
間引き剪定とは込み合ったり枯れた枝などを取り除くことで樹形を整えていき、風通しや日当たりをよくする効果が期待できます。とくに内側に伸びていたり絡み合っている枝などを中心に剪定バサミで取り除き、枝を切る際は葉を4~5枚程度残すようにしましょう。
その他、徒長枝(とちょうし)は枝の基部から切り取ります。枝を切り過ぎてしまうとクチナシの樹形も変わってしまうので、切る枝をよく選んでから作業することをおすすめします。
剪定では枝の途中で切ってしまうとその部分から枯れてしまう恐れがあるので、枝には必ず数枚程度の葉を残して切り取ります。
強剪定は樹木に大きなダメージを与えるため、強剪定することで花が咲かない原因にもなりかねません。クチナシの樹形がそこまで乱れていなければ、間引き剪定だけでも十分と言えるでしょう。
お庭に甘い香りが漂うクチナシの花が咲いていると、自然と気持ちも和みますね。品種によって一重咲きや八重咲きなどがあり、洋風と和風どちらにも合うので地植えはもちろん鉢植えでも楽しめます。
クチナシはシンボルツリーにもなり、背の高い庭木と一緒に育てたり、グランドカバーなどにも使えます。ご自宅のお庭などでクチナシを育てる際は、剪定の仕方も覚えてクチナシを手入れして育てましょう!
GreenSnap編集部