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甘くリラックスさせる香りを漂わせるクチナシの花は、初夏を感じさせてくれる花の一つです。ジンチョウゲ、キンモクセイと並ぶ三大香木として人気があります。今回は、そんなクチナシ(ガーデニア)の花言葉の意味や由来のほか、種類、花の香り、実の効能などについてもご紹介していきます。
初夏の頃になると、クチナシの花の甘い香りが風で運ばれてくることから「喜びを運ぶ」という花言葉がつけられました。
「洗練」という花言葉もまた、真っ白なクチナシの花の美しさに由来しているとされています。
アメリカでは、初めてのダンスパーティーに女の子を誘うときにクチナシの花を贈るという習慣があります。このことが由来となって、英語では「I’m too happy(とても幸せです)」という花言葉がつけられました。
クチナシの花言葉は、上記のようにポジティブな意味の花言葉がつけられていますが、一方で怖い意味があるとも噂されています。
これはクチナシの花自体が「死人に口なし」という言葉を連想させることから、クチナシの花言葉は怖いというイメージがついてしまったのかもしれません。
ただし、実際にはクチナシの花言葉には怖い意味はないので、安心してくださいね。
純粋な白一色の花を咲かせるクチナシは、昔から「天使が地上に降ってきた花」といわれ、西洋ではとても縁起のいい花として扱われています。
しかし、日本では吉兆をともなう、縁起が悪い花ともいわれています。
実が熟しても口が開かない姿から、音をあげない、まっすぐに黙々と努力する吉花とする一方、「クチナシ=くちがない」ということから、「嫁にもらうくちなし」とされ、女の子のいる家では、クチナシの花を植えることが昔から疎まれてきました。
言葉を大切にする陰陽五行説に則った風水で開運に使うべきか否かは、判断に困るところですね。
クチナシは初夏から夏の間に、5〜6枚の白くて大きな花びらを咲かせます。この花からは強い香りがするため、ジンチョウゲ、キンモクセイと並ぶ「三大香木」とされています。
秋になるにつれて黄色く変色し、やがてオレンジの実をつけます。この実は着色料としても用いられます。
クチナシという名前は、果実が熟しても実が割れないことから「口がない」、そこから「口無し」と呼ばれるようになったことが由来とされています。
また、花のガクが鳥のくちばしに似ていて、果実は梨に似ていることから「口梨」となった説もあります。
さらには、ヘビは古来「くちなわ」と呼称され、ヘビしかその果実を食べないことから、いつしか「クチナシ」に変化していった説もあります。
ただしもっとも候補なのは、和歌でクチナシの花は「口無し」と詠まれ、そこから転じた「口無し」説だといわれています。
世界に200種類以上あるとされるクチナシの代表的な品種を紹介していきます。
通常のクチナシよりもひと回り小さい品種で、コクチナシとも呼ばれます。
名前の通り、葉や花が丸みをおびており、春と秋の2回花を咲かせます。
天然記念物に指定されていて、八重の大輪の花を咲かせる品種です。
大輪の花びらが特徴的で、アメリカで品種改良され、「ガーデニア」と呼ばれます。
クチナシの甘く漂う香りにはリラックス効果があります。香水などにも使用され、この香りのファンはとても多く、人気です。
クチナシの実は主に、食用、着色料、薬用に用いられています。実からつくられる高粘度の液は、今でもゼリーなどの色づけに使われています。
また、薬用としては、止血、鎮静、不眠、精神不安に効果があるとされていて、「山梔子(さんしし)」という名前で、処方されます。
クチナシの花言葉は「喜びを運ぶ」「とてもしあわせです」「洗練」です。
初夏の香りを感じさせるクチナシは、その美しい花や甘い香り、素敵な花言葉からファンの多い花で、海外ではプロポーズの際に贈ったり、ブーケに使われています。
そんな素敵なクチナシの花束を、気になる人に贈ってみてはいかがでしょうか?
GreenSnap編集部