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乙女心が分からないという男性は多いと思いますが、セダムの仲間である多肉植物の乙女心は、男性でも、女性でも、簡単に理解することができるでしょう。
乙女心の、気持ち(育て方)を理解して、いつまでも自分の側に居てくれるようにしましょう。
乙女心は日差しの好きな多肉です。1年を通して日照のある場所で育ててあげましょう。乙女心は日光に浴びていないと、茎が長く伸びてヒョロヒョロになる徒長となりかねません。
夏の日差しが厳しい時期から9月の中旬ぐらいまでは、葉焼けするのを防ぐため、直射日光に当てるのではなく半日陰となる場所に移動させてください。そのほかの時期は直射日光に浴びせてあげましょう。
乙女心は風通しの良い環境に置いてあげましょう。
寒さにはとても強いので、霜にあたっても心配いりません。秋の寒さに当たると、紅葉を始めます。冬の雪を被っても、枯れることがないので安心ですね。
乙女心は、高温多湿になると生長を止めます。夏に近づいたら、徐々に水やりの量も減らしましょう。株が元気そうであれば、断水してみてください。
また、夏の雨季は湿度が多くなるので、根腐れに注意してください。
乙女心は、冬も気温の低さで生長が静止します。水を断ち切るか、少量の水を与えるようにしましょう。水やりの目安としては、土が乾いていることを確認してから1週間程度経ってから与える程度です。
乙女心は多肉植物ですので、基本的に乾燥を好みます。過湿よりは、乾燥している状況の方が好ましいです。
乙女心だけに限らず、多肉植物は全般的に、肥料のやり過ぎは葉っぱを落としやすくさせるので、程々にする方が好ましいです。
肥料を与えるのであれば、春か秋に液体肥料を薄めたものを施します。肥料不足の場合、黄色に変色した葉がつきます。
多肉植物用の土には予め肥料が入っているので、追肥する必要はありません。用土に肥料が入っているかどうか分からない場合は、肥料を施すのはやめておきましょう。
乙女心を育てるときは、市販の多肉植物用の土を用いると育てやすいです。100円均一ショップでも、これらの用土を販売していますよ。園芸店などで購入する用土は、品質が良いので丈夫に育ってくれます。
自分で土を配合したい場合は、赤玉土と川砂と腐葉土を、5:4:1の割合でつくってみましょう。または、赤玉土、鹿沼土、腐葉土の3種類を3:3:4で配合したものでも育てられます。
湿気などは地域ごとに異なりますから、それぞれ育てている地域に合わせてつくりましょう。
乙女心を鉢植えしている場合は、1〜2年に1回は植え替えを行います。植え替え時期としては、春に行うようにしてください。
また、小さい鉢で育てていると、すぐに根が詰まってしまうので、鉢の底から根が出ていると気づいたら、その都度植え替えをするようにしてください。
古い土は落として、新しい鉢に新品の土を入れて植えていきましょう。植え付けのときも同じです。
鉢で多肉植物を育てるときは、植え付けた当初は土も新しく水はけも良い状態です。しかし水の浸透や経年によって、土の質が段々と悪化してきてしまいます。排水力も無くなり、根腐れを起こしたり、土中に含まれていた栄養素も減少してきます。
これらを回避するためにも、植え替えは必要不可欠です。予め一つ大きいサイズの鉢を用意し、鉢の底に広げて、上に鉢底石を敷きましょう。その上から多肉植物用の土に流し込んで置きます。
挿し穂をはさみなどで切っていきましょう。切り口を乾かすためには、2〜3日の半日陰での管理が必要です。
乙女心に似た同属の「虹の玉」は、「葉挿し」と「挿し木」という増やし方がありますが、乙女心の場合は、「挿し木」という方法でしか増やすことができません。
株の下の葉が落ちてしまって、見栄えが悪くなってきたら切り戻しを行います。
茎の部分は長めに切っておくことがポイントです。それでも茎の部分が短くなっているときは、下の葉を取り除いてしまいましょう。切り口は、2〜3日乾かしてから使用します。新しい鉢などに、古くない土を入れます。
鉢底には、鉢底ネットと軽石を先に敷いておきましょう。8分目まで土を入れたら、茎を深めに挿していきます。このとき土は、乾燥している状態にしておいてください。根が出たら水やりをスタートします。
株を切ったときに寝かせて管理していると、茎が曲がって挿しにくくなりますので、立てて乾かすようにしてください。親株からでも子株を出現させるので、置いておきましょう。
乙女心は、一年を通して病気も害虫も特に気にかける必要はありません。ただし、日当たりや風通しが悪いと、まれにアブラムシやワタムシなどがつくことがあります。
見つけたときは殺虫剤を散布すしましょう。カイガラムシが付着していると、なかなか手では取りづらいので、ピンセットやヘラなどの取りやすい物を使いましょう。
乙女心の耐寒温度は-2℃〜-1℃と、寒さに強い性質をしています。生長には、10℃〜25℃の気候が適しています。
霜に当たっても枯れませんので、育てる場所が軒下でなくても心配ないでしょう。-5℃以下になる地域で乙女心を育てる場合は、冬は窓際に移動させてください。
ベンケイソウ科セダム属の仲間である乙女心は、中央アメリカを原産地としています。セダム属の中でも寒さに強い品種で、秋に気温が下がった環境になると、葉を赤く染めます。
葉っぱの先端が赤色に紅葉するのですが、その時期以外は緑色をしています。
草丈が大きくなっても、10cm〜30cmと低いので、リビングなどに置ける小ささです。場所を取らないので、お部屋のアクセントにも利用されています。
葉っぱは丸みを帯びており、バナナのような形をしています。ミニチュアにしたバナナが実っているように見えますね。
乙女心は同じセダム属の「虹の玉」の交配親といわれています。虹の玉と姿形が同じですので、見分けがつきにくいかもしれません。
昔はベンケイソウ属という中に入っていましたが、ムラサキベンケイソウ属という中に、ベンケイソウなどが分けられたため、現在は、「マンネングサ属」と呼称されています。
乙女心は葉っぱが注目され人気を集めている多肉植物ですが、乙女心も花は咲かせます。乙女心の花が咲く時期は2月〜3月頃で、黄色い可憐な花が咲きます。ただし、開花期間は短めです。
乙女心というより、セダムの仲間には、「静寂」・「落ち着き」・「記憶」といった花言葉があります。
ほかにも、乙女心に似合いそうな「私を思ってください」「枯れることのない愛」という花言葉もあります。恋する乙女の気持ちを代表しているようですね。
女性の儚い恋を表しているかのような乙女心という多肉植物の育て方についてご紹介しました。
紅葉するとかわいらしいです。是非育ててみて下さい。
GreenSnap編集部