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ギンバイカはかわいい花を楽しめますが、魅力はそれだけではありません。叩いたり、擦ると強い香りを放つギンバイカの葉は、マートルの名で、ハーブとして親しまれています。また、秋には青黒い、食べれる果実を付けます。派手さはないものの、葉、花、実が楽しめるギンバイカの育て方をご紹介します。
ギンバイカは日光を好むので、日当たりのよい場所で育てるとよいでしょう。日陰だと、花付きが悪くなります。
また、ギンバイカの耐寒性はやや弱いため、冬場に気温が低い場所や寒風が吹き抜ける場所などは避けた方がよいでしょう。
ギンバイカの植え付け後2年を経過するまでは、土の表面が乾いたらたっぷり水やりをしましょう。
ギンバイカを地植えする場合は、植え付け後2年を経過したら、特に水やりの必要はありません。自然の降雨で十分です。雨の降らない日が続き、極端に乾燥している時だけ水やりをしてあげましょう。鉢植えの場合は、常に、土の表面が乾いたらたっぷり水やりをします。
ギンバイカへは、寒肥として2月頃に有機肥料を株元に施します。
ギンバイカを育てるときは、水はけのよい、肥沃な土が適しています。赤玉土、日向土、腐葉土を1対1対1の用土が最適です。市販の園芸用培養土を使ってもよいでしょう。
ギンバイカは寒さにやや弱いため、暖かくなる3月下旬~5月頃が植え付けに適しています。あらかじめ、土に苦土石灰を混ぜ中和させておきましょう。植え付け時には、元肥として、有機肥料を施します。
ギンバイカは移植を嫌うので、地植えの場合は、1度植え付けたら植え替えは避けましょう。
ギンバイカを鉢植えしている場合は、根が鉢にまわってしまったら植え替えしなくてはなりません。植え替えの際は、根を傷めぬよう、根をくずさず、そのままワンサイズ大きい鉢に植え替えましょう。
秋にギンバイカの実が青黒く熟したら、実から種を取り出し、乾燥しないようにビニール袋に湿った砂と共に種を入れ、冷蔵庫などで保管して春を待ちます。その後、暖かくなる3月下旬~5月頃に種まきしましょう。
挿し木には7月頃が適しています。若い枝を選び、10㎝程の長さに切って挿し木しましょう。
ギンバイカの花の開花時期は5月~7月頃で、8月上旬には翌年の花芽の準備が始まります。花が枯れたらすぐに、樹形を整えるのと、翌年の花付きをよくするために、長く伸びすぎた枝の先端を切り詰めたり、枯れ枝、重なり合った枝など不要な枝を剪定しましょう。
また、秋以降も、風通しがよくなるよう、必要があれば適宜、徒長枝の切り詰めや不要な枝を剪定します。くれぐれも花芽を切り落とさないように気を付けてください。
ギンバイカは病害虫が少ない植物です。きちんと剪定さえしていれば、特に病害虫の心配はありません。ただし、剪定を怠り風通しが悪いと、まれにカビが原因のさび病が発症することがあるので、きちんと剪定や手入れを行いましょう。
ギンバイカは、5月~7月頃に、細長いおしべが特徴的なかわいい白い花を咲かせます。かわいい花を長期間楽しめる魅力があります。
ギンバイカの花言葉には、「愛」「愛のささやき」「高貴な美しさ」「愛くるしさ」「遠く離れた恋」などのロマンティックな花言葉が多いです。
ほかにも、「処女性」「平和」「勝利」などもありますが、いずれの花言葉も、けなげに咲く、純白でかわいい花の姿が由来といわれています。
ギンバイカの育て方や増やし方、剪定などについてご紹介しました。ギンバイカは、剪定をきちんとしていれば、病害虫の被害にあうことが少なく、水やり、肥料などの手入れも少なく済むため、比較的手のかからない植物です。初心者でも気軽に手を出せそうですね。
さあ、あなたも白くかわいい花と香り豊かな葉、食べられる実を付けるギンバイカを育ててみませんか?
※トップ画像ははちなつめさん@GreenSnap
GreenSnap編集部