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シンボルツリーはお庭でも室内でも、住まいのシンボルとなる大切な植物です。これから共に長く暮らしていく植物ですから、育てる場所や自分の好みにあった樹木を選びましょう。
今回は何万とある樹木の中でも、シンボルツリーとして人気のおすすめ樹種をご紹介します。
シンボルツリーは住まいの「顔」となる木で、一人の家族のように共に育っていく、大切な存在になります。佇まいはもちろん、その樹木の特性や、その樹木が持つ花言葉まで考えて選ぶといいでしょう。
シンボルツリーを取り入れることで、住まいをよりおしゃれにしてくれます。
住まいには洋風や和風、フレンチシャビーやカリフォルニアスタイルなど、それぞれのコンセプトがあることが多いですが、シンボルツリーはその細部を補うようなニュアンスを与えてくれるので、よりおしゃれな庭づくり、住まいへと導いてくれます。
シンボルツリーがあることで、程よい目隠し効果を得ることができます。住宅内部や敷地内が見えにくくなることで、プライバシー保全や防犯対策につながります。
なお、目隠し効果をより期待したい場合には、一年中葉がついている常緑樹がおすすめです。
シンボルツリーは住まいに適度な木陰をもたらしたり、風よけにもなってくれます。また、樹木があることで光合成に伴って、空気を浄化する効果もあり、心地よい環境をつくってくれます。
落葉樹を取り入れると、夏は日よけに、冬は日向と、過ごしやすい空間づくりにも繋がるでしょう。
シンボルツリーを選ぶときは、下記の点に注意しましょう。
とくに常緑樹の特徴は一年中緑の葉がついているということで、落葉しないわけではありません。むしろ一年を通して常に少しずつ落葉していくので、こまめに落ち葉の手入れが必要です。逆に落葉樹は、基本的に冬に一気に落葉するので、落ち葉の手入れ回数は少なくてすみますが、一回の量は常緑樹に比べると多くなります。冬場は葉が散るので、一定期間は目隠し効果は薄れます。
また、植える場所によっては耐陰性の強いものや、直射日光に強いもの、高木か低木かなど、その場所にあった特徴をもつ樹木を選びましょう。
低木常緑樹は、一年中緑の葉がついた、1〜3mほどに成長する樹種です。大きくなりすぎないので、手入れがしやすく、シンボルツリーによく選ばれる人気の樹種もあります。
ただし、生育スピードが比較的ゆっくりなので、幹を太らせて立派なシンボルツリーにするには、その植物の特製状難しいものもあります。
クチナシは艶のある濃い深緑色の葉をつけ、6〜7月ごろには純白の花を咲かせる常緑低木です。花からは強い香りを漂わせる三大香木の一つでもあります。基本的に樹高は80cm〜1.2mですが、さらに矮性の品種もあります。
コニファーはヨーロッパ原産の針葉樹の総称で、中でもシルバースターは樹高1.2〜1.8mほどに育つ低木品種です。剪定せずとも美しいロケット型の樹形になり、手入れの手間がかかりません。鉢植えにも向いており、イングリッシュガーデンの様な洋風の庭づくり・家づくりによくあいます。
コルジリネはオーストラリア原産の植物で、新葉が赤や黄色、緑など、カラフルに染まるのが特徴の低木です。耐寒性は弱いので暖地での栽培にはなりますが、ドライガーデンやカリフォルニア風の男前なニュアンスを生み出してくれる植物です。
背の高い植物が植えられない場合には、コルジリネを中心に植栽をしてみると素敵ですよ。
シャクナゲは春になるとヒラヒラとした可憐な花を咲かせる常緑樹の花木です。園芸品種は5000種を超すといわれていますが、そのほとんどは50cm〜2mほどにしかならない低木です。育てやすい品種や暑さに強い品種など、さまざまあります。
ジンチョウゲは春になると小さな花を手毬状に密集させて咲かせる、低木常緑樹です。乾燥や寒さにも強く、日本三代香木として、初春に咲かせる花が非常に香りが良いのが特徴です。育てやすくて管理しやすく、成長しても1mほどの樹高なので、おすすめのシンボルツリーです。
ナンテンは「難が転ずる」という縁起の良い名前から、シンボルツリーとして長年人気を得ています。秋から冬にかけて赤い実をつけ、紅葉も楽しめます。実は乾燥させて咳止め薬の漢方としても使用できるようです。
近年ではシンボルツリーとしての需要は少なくなってきていますが、どうしてもナンテンを植えたいという方は育ててみてもよいかもしれませんね。
高木常緑樹は、一年中緑の葉をつけ、樹高が3m以上に伸びていく樹種です。生育旺盛で、定期的な剪定が必要になりますが、最初であまり大きなサイズを植えつけしなければ、自分達でもコントロールもしやすいでしょう。花を咲かせる樹種も多いので、咲く時期がいつなのか調べて植えると良いですね。。
ユーカリは葉形がさまざまで、シルバーがかったグリーンの葉色が人気の常緑高木です。葉からは爽やかな香りがするので、庭で育てて、切り枝を家の中でいけて楽しむこともできます。冬になると若干の紅葉も楽しめる、洋風のお家や庭にぴったりのシンボルツリーです。
ギンバイカは春になると白いぽんぽんのようなかわいらしい花をつける常緑高木で、ヨーロッパでは祝いの木として扱われる神聖な樹木です。明るい緑色の葉には爽やかな香りがあり、ハーブとして肉料理の香り付けなどにも利用できます。
オリーブは地中海原産の植物で、初夏には細かな白い花を咲かせます。特筆すべきは葉にうっすらとはえる繊毛で、風になびくとキラキラと反射して美しいです。管理をきちんと行えば秋頃にはオリーブの実も収穫でき、「平和」などの花言葉も合間って、近年非常に人気です。
ユッカ・エレファンティペスはどっしりとした幹に長細い葉をつけます。最大で10mほどにもなると言われていますが、成長がかなり遅く、出回るのは高さ1mほどのサイズが多いです。暖地であれば地植えも可能です。
またユッカは様々な品種が出回っていて、品種ごとの特性も違いますので良く調べてから購入しましょう。
ソヨゴは成長が遅いため、剪定などの手入れが楽というメリットから、人気のシンボルツリーです。初夏に白い花をつけ、雌株は秋頃に赤い実をつける、その変化も楽しい常緑高木です。
低木落葉樹は秋に紅葉し、冬に落葉する、樹高0.8〜1.5mほどの樹種のことです。手入れのしやすいサイズ感で、四季の移ろいも楽しめる、飽きのこないシンボルツリーとして人気です。
ドウダンツツジは日本原産の植物で、全国各地で栽培が容易です。初夏には白いベル状の花が咲き、秋には美しく紅葉します。刈り込みにも強く、葉の密集度も高いので、生垣にも向いています。
アジサイは梅雨の風物詩として、馴染みの深い花木です。夏になると花期は終わりますが、冬の立ち枯れた姿も風情を感じると人気です。花が終わりかけたときにはドライフラワーにしても飾れる、汎用性の高さもあります。
コデマリは小さな細かい花が丸く密集して、ちょうど手毬サイズに咲く、春を代表する花木です。日本の気候にもあっていて丈夫なこともあり、江戸時代初期から日本の庭を彩ってきました。純白の花が咲きそろうと、緑の葉とのコントラストが浮きだち、大変美しいです。
ボケはバラ科の低木で、春頃になると梅にも似た花がたくさん咲きます。品種にもよりますが、樹高は50cm〜1.5mほどで、梅の花を見下ろすように鑑賞できます。寒さにも強く生け垣やシンボルツリーとして人気です。
ロウバイは春頃に黄色い梅のような花を咲かせる低木落葉樹です。花びらはロウ引きしたように透明感があり、爽やかな黄色の花色で、花の香りが良いのも特徴です。まだ、花の少ない時期に満開になると目を引くシンボルツリーになります。
高木落葉樹は秋に紅葉、冬に落葉し、樹高が3m以上に育つ樹種のことを指しています。成長スピードが早いので、定期的な剪定が必要ですが、落葉期間があるので手入れもしやすいシンボルツリーになるでしょう。
ハナミズキは桜が終わる時期に立ち代わって、白、赤、ピンクの花をつける、落葉高木の花木です。花びらに見えるのは萼片が変化したもののため、鑑賞期間が長くいです。秋には紅葉や赤い果実も楽しめ、剪定などの手間もあまりかからないので人気です。
アオダモは4〜5月ごろに白い花を咲かせる落葉高木の花木です。雑木風の自然な樹形が和洋問わず美しいと、近年人気を集めています。成長が遅いので剪定の手入れが、あまりかからないことから、初心者でも育てやすいシンボルツリーと言えます。
エゴノキは5〜6月にベル状の白〜ピンクの花を咲かせる落葉高木の花木です。雑木風の佇まいが人気で、秋には卵型の果実(食べることはできない)もなります。耐寒性・耐暑性がともに強いので、日本全国の庭で楽しめるシンボルツリーです。
ヤマボウシは春に新緑、初夏に白い花、夏に赤い実、秋に紅葉と、四季の移ろいを楽しめる落葉性の高木樹木です。花の開花期が長く、手入れも楽なために、シンボルツリーとして長年人気です。
日本の国花のひとつとしてお馴染みの春の風物詩、桜も高木落葉樹のひとつです。桜の魅力は春の花ももちろんですが、夏の新緑と、秋の紅葉、冬の裸木姿といった、季節の変化が楽しめることです。
果樹は収穫が楽しめるシンボルツリーとして、最近人気を集めています。とくにたわわに果実がみのる果樹は、お庭をおしゃれに見せてくれるでしょう。
フェイジョアは、パイナップルや洋梨のような甘い香りの果実がつく果樹です。常緑小高木で、病害虫の被害にもほとんどあわないシンボルツリーです。初夏前後にはエキゾチックな花が楽しめます。
レモンは庭で栽培・収穫が可能な果樹の一つです。実つきがよく一本の木からいくつものレモンが収穫できます。大きく育っても最大2〜3mなので、扱いやすいともいえるでしょう。常緑性があり、身をぶら下げたときのかわいさも人気の果樹です。
ジューンベリーはその名前の由来ともなった、6月に赤いベリーの果実を収穫することができます。生食でも、ジャムにしても程よく甘酸っぱく美味しいです。春には新緑、初夏の白い花、夏の果実、秋には紅葉、落葉と、四季の移ろいを感じる落葉樹です。
ブルーベリーは春ごろに白い花が咲き、夏にかけて果実を収穫できる果樹です。低木なので管理しやすく、落葉性なので秋には真っ赤な紅葉も楽しめます。おうちに植えれば四季の変化が楽しいシンボルツリーになりますよ。
イチジクは育てやすい果樹として、家庭菜園にも人気の落葉性小高木です。関東以南であれば丈夫に育ちますが、夏から秋にかけて果実がみのりますが、甘い香りにつられて鳥害を受けやすくなるので注意。
シンボルツリーは新築祝いや結婚、出産など、一つ一つの思い出の記念樹としての意味合いも持たせることができます。また、木々の成長とともに時の移ろいを感じることができるので、ぜひお自分にあった樹木をシンボルツリーとして取り入れてみてください。
松原真理子
GreenSnap編集部