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熱帯アメリカが原産地となっているシンゴニウムは、日の当たり方で葉の色が変わってくる観葉植物です。机や棚の上などに飾ることでインテリアの一つとして取り入れ、部屋に緑をいれることができます。
そんなシンゴニウムの育て方について紹介します。
熱帯地域が原産でありますが、シンゴニウムは寒さや直射日光に弱い観葉植物です。
そのため、夏の強い日差しにあたってしまうと葉っぱが焼けてしまい、すぐに枯れてしまいます。葉焼けを起こさないように、直射日光が当たることのない日陰で育てるようにしてください。
春や秋などの時期は、長時間日にあてていなければ葉焼けの心配がなく、夏場も日が傾いて日差しが弱くなっている頃なら、2時間ほど日に当てることができます。
また、日光にあたる時間によって、シンゴニウムは葉の色を変えていくことがあります。濃い緑や、ほとんど白に近い緑色などのものがあるため、観賞用として、一つの植物で色々な姿を楽しみたい方におすすめです。
シンゴニウムは、直射日光が当たらない日陰で管理するようにしましょう。屋外で育てることもできますが、葉焼けを起こす可能性が高くなってしまうので、葉焼けを起こさないように育てる時には室内で管理をするのが一番です。
シンゴニウムは乾燥気味に育てていても問題のない植物ですが、エアコンの風が直接あたってしまう場所に置くのは止めておきましょう。エアコンの風は乾燥しやすく、1、2時間あたっているだけでもすぐに乾いてしまいます。
そのため、室内で管理するときは、エアコンの風が当たらない、玄関などに置いておくのがおすすめです。ただし、ずっと日陰に置いておくのも、シンゴニウムの生育を衰えさせてしまう原因になるのでご注意ください。
生長期となっている春から秋にかけての季節は、シンゴニウムは水を吸収する速度が早くなっています。土の表面が乾いてきたところを見計らって、水をたっぷりと与えるようにしてください。
観葉植物であるシンゴニウムは水を過度に与えすぎてしまうと、土が湿気て根腐れを起こし、そのまま枯れてしまうことがあります。そのため、土の表面が乾くタイミングを見計らって水やりをする必要があります。
土の乾きだけでは水やりのタイミングがつかめないという場合は、土の中に指をいれて確かめましょう。第一関節の部分まで突っ込んでから、土に水気がないと感じれば水を与えるようにしてください。
水をたっぷりと与えることで、土の中に溜まっている汚れを一緒に流していくこともできるので、受け皿に流れてきた水はそのままにせず、すぐに捨てるようにします。
シンゴニウムが休眠期に入る冬場は、土が乾いてからすぐに水やりをするのではなく、土が乾いて数日の間をおいてから水やりをするようにしてください。
冬は乾燥気味に育てていくのがポイントとなっているので、水やりの回数を減らしていく必要があります。休眠期に入ると、シンゴニウムは生育が衰えて、水を吸収する力が弱まってきます。
シンゴニウムの生育期と同じペースで水やりをしていると、水を吸いきれていないところにまた水が溢れ、土が湿った状態が続き、多湿の環境を生み出してしまうので注意しましょう。
シンゴニウムに肥料を与えるのは、5月から9月にかけての時期にします。薄めた液体肥料を月に2、3回与えましょう。
液体肥料の代わりに、ゆっくりと効き目がでてくる緩効性肥料を施してもかまいません。即効性の化成肥料は根を傷めてしまうので、誤って使わないようにしてください。
もしもシンゴニウムが弱った状態になっている場合は、肥料を与えずに活力剤のメネデールなどを与えます。弱っている状態の植物は、栄養を吸収することができずに更に弱ってしまう可能性があるので気をつけましょう。
また、シンゴニウムは冬になると休眠期に入るので、冬場は肥料を施す必要はありません。
シンゴニウムは、腐植質で水はけのいい土を好みます。赤玉土の小粒が7、腐葉土が3の割合で混ぜ合わされた用土を使用しましょう。
観葉植物専用の培養土も市販で販売されているので、用土を自分で配合するのは難しいという場合はそちらを使用しましょう。
シンゴニウムを鉢ごと購入してきたという場合には、バーミキュライトとピートモスを、各々二割でプラスして生育を促せます。はやく大きく育てたいという人は、この二つも加えて用土を作りましょう。
ピートモスだけでは水はけが悪くなってしまうので、バーミキュライトを少し多めにいれることで、肥料切れの心配がなくなります。
シンゴニウムは、2年に1度を目安に植え替えを行います。植え替え時期に適しているのは、5月から8月の暖かい時期です。できるだけ早めに植え替えを行うのがポイントです。
鉢底の穴から根っこが出ていれば、根詰まりになりかけている合図だと見てください。これを放置してしまうと根っこが痛み、新芽の伸びが悪くなってしまうので気をつけましょう。
生育のいいシンゴニウムは、毎年植え替える必要が出てくるので注意してください。
シンゴニウムは蔓性の観葉植物なため、大きくなっていくにつれて茎が長くなっていきます。伸びた蔓は支柱に向かうように誘引しておきましょう。
植え替えを行うには、まずシンゴニウムを鉢から抜きとり、古くなってしまったり腐ってしまった根っこを取り除きます。
鉢の底に鉢底石をしいてから土を入れ、そこにシンゴニウムを植えていきます。
シンゴニウムを中心に置いてから周りに土をかぶせていき、根の間にも土が入るように棒などで土を叩いたり、鉢を揺さぶって隙間をうめていきましょう。
シンゴニウムの増やし方には、「挿し木」や「株分け」、「水挿し」などがあります。
水挿しは、水の入っているコップに茎をいれているだけで根が出てくるので、比較的簡単にシンゴニウムを増やすことができます。
挿し木でシンゴニウムを増やす場合は、まずシンゴニウムの蔓の先端から10センチを前後に切っていきます。切り口部分がV字型になるような切り方で、水を吸える面を増やしておきます。
先端に葉っぱを2、3枚ほどの残して、あとの葉っぱはすべて取り除きます。葉っぱを多く残していると、栄養がそちらに座れて根っこが生えなくなってしまうので気をつけてください。
水をいれたコップに数時間ひたしてから、植え替えと同じように、鉢底石と土をいれた鉢に挿してから、たっぷりと水を与えるようにします。
挿し木が終わった跡は、土が乾かないように気をつけて水やりをしてください。2週間ほどで新しい根っこと芽がはえてくるので、1ヶ月ほどで新しい鉢に植え替えることができます。
株分けを行う場合は、まず、水やりを控えて土を乾燥させておく必要があります。
その後鉢からシンゴニウムを取り出して、枯れていたり傷んだりしている葉っぱを取り除きます。
根を傷つけないように注意してから土をほぐしていき、消毒しておいたナイフで切れ目をいれてから、手で株を二つに分けます。このときに傷んで黒ずんでいる根っこを見つけたら、切りとっておきましょう。
あとは植え替えと同じように新しい鉢に植えて完了です。水をあげて、風通しのいい場所において育てていれば、1、2周間で通常の苗のように育てることができます。
シンゴニウムがかかりやすい病害虫には、葉っぱの裏側に寄生するハダニや、硬い殻につつまれているカイガラムシなどが挙げられます。
カイガラムシは幼虫の場合は、硬い殻もないので駆除することも楽なのですが、成虫になってしまうと硬い殻で殺虫剤を防ぐようになるため、ブラシなどを使ってこすりとらなければいけません。
ハダニは気温が上がって乾燥しがちな季節に大量発生する害虫で、植物を徐々に弱らせていってしまいます。
見つけたらすぐに殺虫剤をまいて駆除するようにしましょう。
シンゴニウムは暑さには強い観葉植物ですが、寒さには非常に弱い植物となっています。
そのため、冬を越すためには最低でも7度以上の温度が必要です。
寒さにあてられてしまうと葉っぱが落ちて枯れてしまうことがあり、株が傷んでしまう場合もあります。
冬になっても生長させたい場合は、シンゴニウムを15度の場所で管理するようにしましょう。
秋になって気温が下がってきた頃に、屋外から室内へと移動させるのもポイントです。
シンゴニウムの花言葉は「心変わり」などがあります。
何重にも葉が重なりあうシンゴニウムは、葉っぱの色合いが光の調節や品種によって異なる観葉植物です。
一つの株だけでも違った葉姿を見せてくれることから、室内に飾って眺めるのにぴったりな植物となっています。
是非育ててみて下さい。
GreenSnap編集部