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ヒメイワダレソウ(姫岩垂草)は主にグリーンカバーとして育てることが多い植物で、雑草を駆逐する効果があります。ただし、ヒメイワダレソウ自身も繁殖力が強いので注意が必要です。
今回はそんなヒメイワダレソウの育て方と注意点を見ていくことにしましょう。
ヒメイワダレソウは日当たりのいい場所を好みます。とはいえ、太陽が当ていないと枯れるということもありません。涼しい日陰でもグリーンカバーとして、繁殖します。
ただし、日陰と日なたでは花つきや全体のボリュームに差が出ますので、やはり日光のよく当たる場所がおすすめです。
ヒメイワダレソウは極端に寒い場所や暑い場所でなければどんな環境下でも育ち繁殖します。ただ、日陰や湿地帯だと枯れないまでも、どうしても花つきが悪くなったり茎が細く育つことがあるので、やはり日光のよく当たる場所がよいといえます。
庭にヒメイワダレソウをグリーンカバーとして育てる場合は、日照り続きなどで土が乾いていない限りは、年間を通して水やりは必要ありません。降雨でも十分に育ちます。
ヒメイワダレソウを鉢植えで育てる場合は、土が乾いたらたっぷりと水を与えてください。夏は土の乾燥が早いので、1日に2回水を与える必要があります。
ヒメイワダレソウは寒さに弱く、冬にはすべて枯れてしまう植物ですので、水やりの必要はありません。
ヒメイワダレソウを鉢植えで育てる場合は、2ヶ月に1度、ゆっくり効くタイプの肥料をまいておきましょう。また月に1〜2度のペースで前述の肥料とは別に、液体肥料を流し込みます。
ヒメイワダレソウは土質を選びません。一般の園芸用の培養土で十分に育ちます。
ヒメイワダレソウは、真冬を除けばどの時期に植え付けても構いません。
ただし、場所はほかの植物のないところでないと、既に育てていた植物を駆逐してしまう可能性があります。砂地を雑草の生えないようにしたいときなどに栽培するのがおすすめです。
まずは土に、ビニールポットの苗か、株分けしたものを植え付けます。根が土に馴染むまでは乾燥に注意しましょう。様子を見て、土が乾くようであればたっぷりと水をあげておきましょう。
ヒメイワダレソウは繁殖力が強いので、鉢植えで育てている場合は、すぐに根が絡んで根詰まりを起こしてしまいます。これでは栄養が満足に行き渡らず、育ちが悪くなる原因となってしまいます。
剪定をしたり、追肥をすることで今までの状態を維持することはできますが、1年から2年置きにヒメイワダレソウをの根をほぐして株分けをしてから植え替えすると、繁殖がより旺盛になり花つきもよくなります。
ただし、庭や花壇で育てるときは、適度に間引きをしていれば根詰まりを起こすことはありませんので、根詰まりを解消するための株分けや植え替えは必要ありません。
ヒメイワダレソウは、花を咲かせますが種子はつくらない植物です。よって、ヒメイワダレソウの増やし方は、「株分け」もしくは「挿し木(挿し芽)」となります。どちらも真冬以外なら、一年を通して行うことができます。
ヒメイワダレソウは繁殖力が非常に強いので、これ以上の増殖が必要かどうかよく見極めてから増やすようにしましょう。ほかにもきれいな花や植物が植わっている場合は、それすらも駆逐してしまう可能性があるので注意しましょう。
ヒメイワダレソウは病気に強く、天敵となる病気はあまりありません。また、花にも実がつかないため、植物を食い荒らそうする獣や害虫がほとんど見られません。
また、ヒメイワダレソウをグリーンカバーにしていれば、植えつけをしたての頃は除草作業が必要になりますが、適度に緑が広がってくると他の雑草が生えないので、新たな害虫もあまり寄りついてきません。
ヒメイワダレソウは、病気や、獣、害虫からの食害には強い植物なので、農薬を使う必要もないんです。安全で経済的なコストも抑えられる植物ですが、ただ寒さに弱いので、管理温度に注意しましょう。
ヒメイワダレソウは強い日差しや高温に強く、日光を浴びているとコンクリートの上でもその繁殖力を見せてくれます。逆に日陰や湿地では、枯れることはありませんが、花が咲かなかったり全体的に細くてひょろひょろとした痩せた見栄えになることが多いです。
ヒメイワダレソウは暑さに強く寒さに弱いので、−5度の寒冷地では土の上の株は枯れ、土に埋まっている地下茎のみが冬を越します。
ヒメイワダレソウの花言葉は「誠実」「絆」「私のことを思ってください」などです。
今回は良質なグランドカバーとして人気なヒメイワダレソウの育て方についてご紹介しました。ヒメイワダレソウは、育てる前に場所の見極めが重要な植物です。
ほかの植物の寄せ植えなどをしている場合は、繁殖力の強いヒメイワダレソウは、かえって害になりやすい植物です。
雑草防止という目的には向いていますが、寄せ植えのアクセントとして向かない植物なので、既に別の植物などを育てている場合は、ヒメイワダレソウは植えないようにしましょう。
そんなヒメイワダレソウ(グラピア)は現在、一般的なガーデニングのみならず、街や施設の緑として、様々な地方自治体やゼネコンなども植えつけや施工をするところが増えてきています。ヒメイワダレソウはそれほど身近な植物になりつつあるのです。
もしかしたら、あなたの通っている道や家のすぐそばに、ヒメイワダレソウはあるかも知れませんよ。
GreenSnap編集部