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グリーンネックレスの茎は細いですが、葉は丸っこくてほぼ球形をしています。原産地は南アフリカのあたりのいわれていて、多肉植物に分類されます。多肉植物は葉っぱに水をたくわえる種で、乾燥地帯を生き抜くために進化した植物です。そのため、グリーンネックレスは水やりがあまり必要としないため、おすすめです。そんなグリーンネックレスの育て方を説明します。
グリーンネックレスは日当たりと風通しのいい場所で育てます。
ただし、強い日差しには弱いので、夏は直射日光は避けて明るい日陰に置くか、室内のレースカーテン越しに光を浴びせるようにしましょう。
また、置く位置は堀の上や屋上などの高い位置をキープできる場所においてください。地べたに置いてしまうと風の流れが滞ってしまい、蒸れて枯れてしまう危険性が高まります。
多肉植物は葉っぱに水を蓄えるのですが、その葉っぱ(珠)の部分にシワが見え始めて、張りが無くなったタイミングで水をあげても十分に間に合います。水を与えるときはたっぷり与えて下さい。
グリーンネックレスはもともと乾燥地帯の植物なので、過湿は根腐れの原因です。
冬のグリーンネックレスへの水やりは、月に1回程度、もしくは断水で大丈夫です。
なお、グリーンネックレスは耐寒性に関しては、多肉植物としては高い方なのですが、3℃を下回ると枯れ始めてしまいます。また、マイナスに至ると、多肉植物の特徴である水をたっぷり蓄えた葉っぱが、凍結をはじめますのでご注意下さい。
グリーンネックレスに肥料を与える時期は、生育期の春と秋頃が適期です。肥料を与えることによって、葉の色付きが随分とよくなりますが、与えなくても育つくらい丈夫です。
肥料は多肉植物用、もしくは観葉植物用の液体肥料がおすすめです。ひと月に一回ほど、2000倍に希釈した液体肥料を与えましょう。
グリーンネックレスの原産地は砂地ですので、育てるときは水はけのよい土を用いましょう。
市販の多肉植物用の培養土を用意するか、サボテン用の培養土でも構いません。土を自作するのでしたら、赤玉土5、パーライト3、腐葉土を2の割合で混ぜて、川砂を加えるとグリーンネックレスがよく育ちます。
鉢植えを地べたや塀の上で育てるのではなく、吊るして育てるの場合は、パーライトの割合を少し増やすと、鉢の重さを軽くできて、落下の際の危険性を抑えられます。
グリーンネックレスの植え替えの時期は4〜7月上旬の頃が適しています。1〜2年に1回の頻度で植え替えをすると、枯れずによく育ちます。
鉢底から根が出てきたり、以前に比べ土が減った、鉢いっぱいに生育してるなど、そういう場合は年数に関わらず植え替えてあげましょう。長く同じ鉢で育てると、水はけが悪化し根腐れしてしまいます。
グリーンネックレスの増やし方は、挿し木に近い方法で増やします。挿し木できる時期は4〜7月上旬の頃なので、植え替えと一緒に手入れをしてもいいでしょう。
今回は失敗しにくいグリーンネックレスの増やし方をご紹介します。
グリーンネックレスは長年育てていると、玉が連なるように長く伸びていきます。邪魔だと切ってしまう前に、この方法で挿し木をしてみましょう。
写真で使っているのはグリーンネックレスの仲間のピーチネックレスという品種ですが、同じやり方で増やせます。
伸びすぎた茎の部分を多肉植物培養土の上に乗せていきましょう。グリーンネックレスなどの多肉植物は、元の株から切らずに伸ばした状態で土に置くと発根できます。
切ってからでも発根しますが、この方法のほうが発根率、活着率がいいです。
グリーンネックレスの切りたい茎の部分まで、土の上でぐるぐるとトグロを巻くようにのせていきましょう。
グリーンネックレスがおさまったら、その上から軽く土をかぶせます。隙間から丸い葉がみえる程度で、かける土が多すぎてもいけません。
元株からは切り離さずに、数週間はそのまま同じ管理方法で育てましょう。
そのうち玉の付け根から根が出てくるので、根が出たら短くしたいところで切り離して完了です。
グリーンネックレスは比較的育てやすい多肉植物ですが、水やりのしすぎや、夏の強すぎる日差し、病害虫によって枯れることがあります。
それぞれの復活方法をご紹介するので、心当たりのある原因がわかったら、諦めずに下記を参考にしてみてください。
水やりのしすぎで枯れるときは、つまり根腐れが起きてしまっている状態です。根は水分を吸収すると同時に酸素も吸収しているので、ずっと土が湿った状態では枯れてしまうのです。
水やりのしすぎ、根腐れしてしまったグリーンネックレスは、植え替えすることで復活する可能性があります。
植え替えするときは、土をできるだけ落として、黒く腐った根を取り除き、そのほかの根を明るい日陰で乾燥させてから、清潔な土に植えましょう。
グリーンネックレスは夏の日差しにはかなり弱いので、夏は必ず明るい日陰に置くか、遮光しましょう。もしくは室内にしまうのも手です。
とくに斑入りの白っぽいグリーンネックレスは日差しに弱いので注意してください。
日差しが強いと葉焼けが起きて枯れていきます。葉焼けが起きた葉は復活することはないので、取り除いてください。
まだ緑の健康な葉が残って入れば、置き場所や日当たりを変えることで復活する可能性があります。
グリーンネックレスは、主にはアブラムシがつきやすいです。春から夏にかけて、アブラムシは風通しの悪い場所に大量に発生します。
また、グリーンネックレスは茎が多くねじまがっていて、アブラムシを手で取っていくのは難しいので、スプレーをかけてあげて下さい。剪定をして、グリーンネックレスの生長を促して下さい。
害虫は発生する前に予防することが大切です。アブラムシなどの害虫は、植え替えのときに、土に浸透移行性の殺虫殺菌剤を混ぜておきましょう。
グリーンネックレスは、多肉植物としてはかなり育てやすい分類になります。ツル状の茎をしているので、よく室内で吊り置きされ、床にまで垂れるようにして生長していきます。
原産地は砂漠地帯で、降雨量が極端に少ないです。そんな環境で、グリーンネックレスは葉を珠のようにふくらませて、体積あたりの表面積を最小にさせて、葉に水を蓄えることによって砂漠地帯で生き残ろうとしました。
グリーンネックレスの葉をさわるとぷっくりしていて、とてもかわいらしいです。
同じ多肉植物の仲間としては、カネノナルキやゴーラム、アロエなどが有りますが、グリーンネックレスはそれらの植物とは違って、おもに高所に置いて、垂れてきたツルで外装なり内装をオシャレに演出するために使われています。ぜひ、一度育ててみて下さい。
GreenSnap編集部