ハーブのティンクチャー(チンキ)を使ってバスソルトを作ってみました。同僚の誕生日プレゼントのひとつです。
シェリーの誕生日
いつもお世話になっている、
職場のボス、シェリーの為に、
手作りバスソルトを作る事にしました。
今回初めて使ってみたのはエプソムソルト。
ソルトと言っても塩ではないのですが、温泉水♨などに含まれている有効成分のひとつです。
こちらでは、もともと入浴剤として使われている物なので、とても身近で入手しやすく、お値段も安いのが魅力なのですが、
手作りバスソルトの素材として使うのは初めてでしたので、ちゃんと香りが移り、色も残ってくれるのか?ちょと心配でした。
写真は、ステンレスのバッドにクッキングシートを敷いて、上にエプソムソルトを広げたところです。
ちなみに従来通り、粗塩や岩塩などをベースに使っても、ちゃんと同じようにバスソルトが出来ますので、念の為。
以前はバスソルトと言うと、濃く入れたハーブティーなどを塩に染み込ませて、オーブンの低温で乾かして色とハーブ成分を移し、精油で香りを付けるという方法で作っていたのですが、
今日は、沢山あるハーブティンクチャーを使います。
ティンクチャーと言うのは、ハーブなどの薬効を持つ植物を主に自然乾燥させて細くし、目的によって濃度の違うアルコールに漬けて、濃厚に成分抽出した液体の事です。
アルコールのおかげで、冷暗所で1年、冷蔵庫なら2〜3年は保存可能だと言われています。
薄めて薬用酒のように飲んだり、化粧水やクリームなどのコスメに応用したり、お風呂に入れる、外用に用いる、お掃除やスプレーに使う等、色々使える便利なアルコールです。
ティンクチャーを使うメリットは、ハーブの有効成分が、ハーブティーよりもかなり濃厚に抽出されているという事。
アルコールを含んでいるので、低温でも揮発乾燥し易い事。(低温で揮発させる方が、有効成分が壊れにくいし、香りも飛びにくいのです。)
乾かせば、成分はなお濃縮されるので、色や香りも濃く残ってくれる事が期待出来ます。
注意する事
ティンクチャーには、40〜50度のウォッカで抽出した物と、無水エタノールで抽出した物があるのですが、
バスソルトには、ウォッカで抽出した物を使います。
なぜなら、アルコール度数によって、ハーブから抽出される成分が違うからです。
わかり易く言うと、アルコール濃度の高い無水エタノールには、油脂には溶けるけれど、水には溶けない成分が抽出されているんですね。
つまり、入浴剤として使う為には、水に溶けやすい成分でないといけない訳です。
写真は、ローゼルティンクチャーの真っ赤な色をエプソムソルトに移しているところです。
ローゼルの赤い色は本当に重宝しますね〜♫
ここに、ダマスクローズのティンクチャーを加えて、エブソムソルト全体に行き渡るようによく混ぜ込みました。
ティンクチャーを全体に馴染ませたら、100°F(38℃)に設定したコンベクションオーブンで、様子をみながら低温乾燥させます。
乾燥中も辺りは本当に良い香り。
写真は出来上がったバスソルト。ビックリする程しっかり香りも残っています。
まるで、精油を使っているかのよう♥
出来上がったバスソルトにはスタンプやカードでメッセージを書き、ラッピングします。
相手の喜ぶ顔を想像力しなからラッピングする、この時間も、私には至福の時間なのです。