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クワ科イチジク属(フィカス) 栽培ノート(随時更新)

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フィカス栽培基本情報
土壌は無機質にて統一している。
赤玉土6鹿沼2軽石2のほぼ目分量。
ふるいにかける事は必須であり、底石は使わない。
鉢の穴によっては鉢底網を使う。
鉢には排水性が悪いものがあるが、電動ドライバーで穴をいくつか追加で空けるとかなり改善される。

ちなみに赤玉土や鹿沼土は、ホームセンターでは外の園芸コーナーに置いてある14Lくらいのものの方が、店舗内の園芸コーナーに置いてある5Lのものより安い。
水のやり方
一週間に一度、鉢の中を洗い流すように大量に水をあげて排水させると根腐れしにくい。

室内植物の水やりの頻度は、誰であっても一週間前後であろうが、それぞれ個別の対応が必要だと思う。

例えば日光が沢山当たって鉢が温かくなると水切れが早く途中で追加の撒水をする必要がある。

現に僕も一週間に一度は全体の洗浄を行うが、夏の暑さと強い日差しが続く週は土の乾き具合を見て追加で撒水してあげないと乾燥ストレスによって下葉が大量に落葉する。

洗浄の際に液体肥料を与えると良い。
葉の斑点
葉の縁に等間隔で存在する白い点はリソシストと呼ばれる異形細胞の一種。リソシストの中にシストリス(鍾乳石)と言う固体が蓄積する。
リソシストは表皮細胞にあって、多くのイチジクに見られる特徴。
ベンジャミンやルテアの葉から白い結晶のような水滴の跡はこのシストリスが表皮を突破って漏れ出たものでは無いか?
なおリソシストの役割は解明されていない。
気根
気根もイチジクの特徴の一つで、絞め殺しイチジクに分類されているイチジクは多い。
気根は園芸の記事によると空気中の水分を吸収すると書かれているが、構造学の詳細な研究によれば気根は水を輸送するパイプのようなもの。
気根に空気中の水を吸う機能は存在しない。
厳密にはガス交換が行われている根の先端や細胞レベルでは水を取り込めるのでは無いかと思うがそういう形態の根とは役割が違う。
気根は水に遭遇するとその時点で伸びた根から毛細根が生える。
支柱になったあとは最初の幹が枯れたとしても、根系が確立されているので切り替えが可能であるらしい。
気根を伸ばして根系を築けば築くほど水や養分の供給量が増えるため、成長が促進されることが予想される。
気根挿し木
気根を挿し木すると、芽が出る。
どうやらウロスティグマ亜属に分類されるフィカスは気根挿し木が可能。
画像はナタレンシスだが、ウロスティグマ亜属である。
ガジュマルやアコウもウロスティグマ亜属に分類されるので可能であろうと思う。
お試しでエラスティカを5本挿し木したが、切断部が分裂して膨らみ芽が出たナタレンシスに対してエラスティカは根の緑色の部分が次第に失われ枯れてしまった。
種から育てる方法
フィカスの種子は光発芽種子のため覆土はしない。
撒いたら水が切れないように管理するだけで2週間〜4週間後には発芽する。
実を買って自分で種子を取り出す方法と、種子を買って撒くだけの方法の二通りあるが、種子を買って育てる方が楽である。
と言うのも種子は非常に小さく実にくっついているため、指で強く擦らないと、洗いながしたり水の中で掻き回す程度では全く実から分離しないため、実からひとつずつ種子を取り出す他ない。なかなかの労働となる。
実ひとつでも沢山種子が取れるため、実を買う場合は少量で良い。
種子はすぐに撒くだけなので実から取り出すより圧倒的に楽ちんな作業と言える。
種子から買って育てる場合のデメリットを挙げるとすると、そもそもほとんどが実のカスであったり、保存の方法が悪かったか性質上なのか発芽率が著しく悪い場合が多い事。

特にフリマサイトは注意。
いつの時期でも優良出品者の種子は常に発芽率良好なのに対して、不良出品者は全く発芽しないで終わる。(優良出品者は聞いてくれればこっそり教えます)

また海外のフィカスの種子を買う時は、種子の輸入日に着目していただきたい。
これは僕が運が悪かっただけかも知れないが輸入が一年以上前の種子はひとつも発芽しないで終わってしまったので、一年以上前に輸入した種子は買わない方が良い。

ちなみにドライフルーツとして売ってるイチジクの種子は発芽する。
フィカス・リラータ(カシワバゴムノキ)
浮腫と呼ばれる生理障害です。多肉やペペロミアなんかの葉が厚い植物にはよく見られ、全般的に見られる生理障害で、カシワバの場合は鉢栽培による不規則的な、過剰な水やりによって誘発される。
特に問題ないため、浮腫にならない為に水を与えなければ、新しい葉が展開しかかっているときに奇形になるため、例え過剰になろうと与えるべき。
アフリカンプリンセス
フィカス・アフリカンプリンセスの正式名称は「フィカス・ルテア」です。
インターネットの記事では、アフリカの保護植物の名前が学名として記載されていますが、葉脈の数が「フィカス・トリコポダ」とは合わないためこれは誤り。
「フィカス・トリコポダ」の葉脈は8〜11
フィカス・エベレスト
フィカス・エベレストは「フィカス・オーリキュラータ」の園芸品種。
「フィカス・リン」とこれは登録品種。
「フィカス・グランディス」に関しては情報なし。
Ficus pachyrrhachisらしい。
フィカス・エラスティカの品種の誤解
ルビーとベリーズは同一品種である。
ルビー別名ベリーズが正式名称である。
海外ではこのふたつは区別されていない。
ルビーとベリーズの違いが分からないのは、同一品種だから。
パンダガジュマルの正式名称
F. microcarpa var. crassifoliaとF. microcarpa cv. I-Non
このふたつがパンダガジュマルの正式名称である。
証拠は、流通する二つのガジュマルが盆栽として知られるgreen islandとgreen moundの枝と同じだから。またこの二つの盆栽の歴史をソースと共に辿っている愛好家の記事がある。
葉が丸いのがcrassifoliaで若干尖っていてパンダガジュマルのように厚い尖閣ガジュマルと言われる事のある品種がI-Nonとなる。
green islandやgreen moundはパンダフィカスとして流通している歴史があるので、元はこの二つで間違いなく、どこかの段階で丸い方と区別されたのだろう。

画像はコパンダと呼ばれる品種だが、これよりも大型の丸いパンダもあり、どちらもgreen islandと呼ばれている。人工的に変異させたのだろうか。

パンダガジュマルと誤解されている変種。
Ficus microcarpa var. fuyuensis
よく身をつける。
根腐れ
根腐れは、特定の病害を指す。
酸素欠乏によって起きる生育不良とは区別される。
根腐れはフィトフトラ、ピシウム、リゾクトリアなどの菌が原因で、病名も多岐に渡る。
園芸では、苗立ち枯や株枯、疫病、あらゆる腐敗系の病気を根腐れで片付ける嫌いがある。
酸素欠乏に陥ると根は、自ら細胞を殺す事はよくある。細胞死プログラムがされている。
そこに病原菌が侵入する形で病にかかる。
酸素欠乏になると毒素が蓄積するので解毒のためのエタノールや乳酸など揮発成分によって発酵する場合があるが必ずしもエタノール発酵が原因で枯れることは無いらしい。むしろ少ない。
光の波長
単に光があればなんでも良いって訳じゃない。
植物に重要なのは光のバランス、波長。
特に赤と青が有効とされている。10:1の比率が望ましい。
蛍光灯や市販のLEDは、特定の波長が極端に低かったり高かったりで、植物育成には向かない。
自然光LEDと言う太陽光のような波の光源、植物育成用のフルスペクトルライトを使う。

植物に対して照度「lux」を使う人が居るがこれは明確に誤りで、植物に対しては「PPFD(光量子密束度)」を使う。
単位はumol/m2-s1 一平方メートルあたり、1秒あたりの光量。
400nm〜700nmの植物が有効に光合成することの出来る波長の光の強度を測る単位で、赤外光などはゼロカウントとなる。

イメージ的には光の粒が受光体である葉に、どれくらい降り注ぐか。

なぜluxが指標として不適正かと言うと、波長によって光子ひとつが持つエネルギー量が違うため。青色の光の方がエネルギー量は大きいが、関係無い。
光子のエネルギーの大小は無関係に、光子一つの反応は同じだから。
エネルギー量には依存しない。
そしてluxは人の視比感度に基いて緑色の波長が強くなるように補正されている。

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フィカス愛好家さん
冒頭、土のことや水やりのこと、勉強に
なりました。
やっとまとまってとれた休みを有効に
使って、自宅の数少ない放置気味の
観葉植物にも参考にさせていただきたいと思います。
@グランフローラ 拙いノートをお読みいただきありがとうございます。
古い情報で申し訳ないです、更新しようと思っていました。

ノートでは、水やりは鉢内を洗うようにと書いてありますが、単に古い水が留まらないのが目的の水やりでは不足していると思います。

やはり観葉植物においても、粘土(赤玉や有機物など?)礫(軽石など)砂(パーライトや小粒軽石?)などの比率が重要なのだと学びました。
何より水のやり方と言うより、土壌の性質そのものが植物の生育に影響しているので、そもそも水が直ぐに浸透しないような土は変えた方が良いと思います。

そういった意味で、僕が推奨する赤玉土をふるいかけただけの土壌はどんなに流水で鉢内を洗っても、短期生命な気がします。
実生や挿し木などによく使いますが、やはり1年持つか持たないかで、赤玉土自体が粘土なのですぐ劣化しますね。

ただし赤玉土を多く配合した土でも数年も変えずにいられるものがあり、これはそこに発生した菌やバクテリア、トビムシなどの益虫の存在により、土壌のバランスが保たれているのだと思いますし、植物の種類や、温度環境、湿度環境、光量様々な要因が複雑に絡み合った結果なので、具体的に何処の何が良いか明確に知る事は出来なさそうですがそう言った知識を得る事により確実に栽培に活かせています。

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