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ノボタンは東南アジアやブラジルが原産の園芸植物です。花色は品種によって異なりが、紫色の花としてよく知られています。ノボタンは沖縄など日本にも自生しています。ノボタンは丈夫なので比較的育てやすい植物でもあります。
そんなノボタンの育て方についてこの記事では詳しく解説しています。紛らわしいノボタンの品種についても紹介してありますのでこれからノボタンを育てたい人は参考にしてみましょう。
ノボタンは日当たりが悪いと花付きが悪くなることもあるので、日当たりの良いところに植え付けます。なお、ノボタンは花が咲いてから日陰に移すと、花も枯れやすくなります。
品種によっては寒さに強いものもありますが、代表的な品種であるシコンノボタンなどは寒さに弱いので気を付けておきましょう。特に東北などの寒冷地で育てる場合には寒くなってきたら室内に移動させましょう。
また、ノボタンは植え付けた直後は枝がかなり弱々しいです。このため、風が強く吹くところは避けておきましょう。また、植え付けたあとに、ポールなどで補強しておくのもおすすめです。
ノボタンは水やりをしっかりしたほうが育ちが良いです。大変水あげが良いので、水切れを起こさないように気を付けてください。成長期に水切れを起こすと枯れることもあります。
一方、冬場は水やりを控えます。水やりは表土が乾いてきて数日経ったらあげる程度で十分です。
ノボタンへは、春および初夏に緩効性肥料を与えます。また、油粕も利用可能です。
ノボタンを育てるときは、水はけが良い用土を用います。赤玉土とピートモスを混ぜたものに腐葉土を加えてください。
ノボタンの植え付け時期は、4月から6月にかけてが適期です。また、ノボタンは根をよくのばします。そのため、大きな鉢に植え付けるようにしてください。鉢が狭いと根詰まりしてしまうこともあります。
鉢植えの場合は、苗より数回り大きめの鉢に植え付けます。大きい鉢に植えれば根詰まりなども防ぎやすくなります。土を3分の1ほど入れたらノボタンの苗を植え付けていきましょう。その後、土を入れておしまいです。
地植えにすることで、根詰まりなどのトラブルも少なくなるのでおすすめです。地植えの場合、苗より2回りほど大きい穴を掘って植えます。植え終わったら水やりします。
ノボタンはよく根が育つので、1年に一回植え替えします。4月から6月が適期です。この際、根鉢をくずして植え付けるようにしましょう。
ノボタンは一般的に虫などに強いです。
虫に強いノボタンですがアブラムシが発生することがあります。アブラムシがいたら増えるまえに除去しておきましょう。
水あげがよいノボタンですが、やはりやりすぎは危険です。水はけの悪い土地で育てた際に水を上げすぎると根腐れなどすることも。このため、水はけのよい用土を用いておくことが大事です。
ノボタンは種をつけやすいため、「種まき」で増やすのも良いですが、「挿し木」で増やすのが一般的です。
挿し木で増やす場合、健康そうな枝を新しく伸びた枝から切り取ります。この後、枝についている葉っぱを半分に切っておきます。こうすることで水の蒸発を防ぐことが可能です。挿し木を水につけて吸水させたら、赤玉土などに挿しこみます。
このあとは、半日陰に移動させて水を与えます。根は1か月ほどで出てきますから、根が出たら庭に植えるなどしましょう。
ノボタンは丈夫なので放任でもよく育ちます。育てる際には、水切れと日当たりには十分きをつけておいてください。夏場の直射日光は乾燥するので避け、夏場だけ昼間は半日陰に移動させておくのがおすすめです。
4月から5月に剪定すると良いでしょう。樹高の半分の高さに剪定します。また、開花中に花が終わった枝を切ることで脇芽が出てきます。脇芽が多ければそれだけ花もたくさんつけるようになります。他にも花がほとんど咲き終わったら株元から10cmくらいに切り詰めましょう。こうすることで新しい枝が出てきます。
ノボタンの花の開花時期は、8月から11月頃までとなっています。
ただし、ノボタンの花自体は、一日程度で終わってしまいます。これだけ短命だと悲しくもなりますが、次々に花を咲かせるます。種を取らない場合には、枯れた花は摘み取っておくと良いでしょう。
ノボタンは場合によっては花をつけないことがあります。考えられる原因は、例えば、日光にあまりあてていなくて光合成がしっかりできなかったこと、水や肥料が足りていなかったこと、などが考えられます。
また、寒さがひどい地域の場合には霜にも気をつけておきたいところ。霜に当てると最悪の場合には枯れることもあるのでご注意ください。
現在市場に出回っているノボタンはノボタンの改良品種がほとんどです。「ホンモノ」のノボタンは沖縄などに自生していますが、園芸植物としてはあまり育てられることはありません。
ブラジル原産のシコンノボタンはよく出回っている品種です。寒さにもある程度強いのが特徴になっています。シコンノボタンは夏から冬に花をつけます。紫色の花が美しい品種であり、ノボタンと聞いて連想するのはこのシコンノボタンであることが多いはず。
紫色の花を咲かせます。シコンノボタンを小さくしたようなひんしゅでかなりシルエットは似ています。しかし、こちらの品種は白色の花弁をつけることが特徴でしょう。小さいのでベランダなどでも育てやすいはずです。
名前の通りピンク色の花を咲かせるノボタンです。花弁が細いことも特徴でしょう。
秋に咲く品種です。ピンク色の花を咲かせます。花色は時間がたつにつれて白色などに変化します。名前の通り小さな品種です。
ヒメノボタンは名前がにていますが、咲く時期も性質もかなりノボタンと異なります。そのため、育てる際には気を付けてください。ちなみにヒメノボタンはメキシコノボタンとも呼ばれます。
葉っぱに白い斑点が生じるのがオータムカーニバルです。花色位はいろいろなものがあります。
ノボタンの花言葉は、「落ち着き」「自然」「平静」などです。
ノボタンの落ち着く色合いや自然な咲き方がこのような花言葉を連想させるのでしょう。また、ノボタンの紫色の花はリラックス効果があるとされています。これも花言葉の由来です。
また、ノボタンの美しさにちなんだ「ひたむきな愛情」という花言葉や、英名のGloryBushにちなんだ「謙虚な輝き」という花言葉もあります。
ノボタンは野原に咲く牡丹のような花だから「ノボタン(野の牡丹)」と呼ばれます。ほかに英語ではメラストマやプリンセスフラワー、チボウィナなどとも呼ばれます。
この記事ではノボタンについて解説しました。ノボタンは人気が高い花なので鑑賞会なども開かれることがあります。自分だけののボタンを育ててネットなどに画像をアップロードするのも良いでしょう。是非ともノボタンにトライしてガーデンを賑やかにしてみましょう。
※トップ画像は水野さん@GreenSnap
GreenSnap編集部