寄せ植えを本格的に勉強してみようと今年から試行錯誤しています。今回は”地味可愛い大人の寄せ植え”をコンセプトに寄せ植えをしてみました。まだまだ、初心者なのでセンスはあまりないのですが、作業内容を纏めてみましたので、宜しければご覧下さい♪
今回用意した苗達
今回の使用苗です。左手前から、リシマキア ミッドナイトサン、ガーデンシクラメン 森の妖精、ウエストリンギア スモーキー、左奥からアネモネ ポルト パープル、金魚草 ブラン・ルージュ・ムーンです。
安売り苗を探す楽しみ
数週間前から近所のホームセンターや園芸店を徘徊して、安売り苗を集めてきました。安売り苗は棚の奥にずっと置いてあって日照が無かったり、水切れしていたりとダメージがあるケースが多いので、良く調べます。ちなみに、写真は苗の健康状態や下葉のチェックをしています。
リシマキア ミッドナイトサン
かなり健康的な状態です。銅葉の葉が瑞々しいですね。この苗は株分けすることを前提に購入しているので、ポットの中が分蘖(ぶんげつ:株別れの意味)している固体を選んでいます。
ガーデンシクラメン 森の妖精
フリンジ咲きのシクラメンは耐寒性の低い品種が多いのですが、この品種は暖地であれば地植えも可能で、普通のガーデンシクラメンと同様の耐寒性を持っているとのこと。これが入手の決め手となりました。
ウエストリンギア スモーキー
硬質な斑入りの低木でとても美しいシルバーリーフ。こちらも株分けできる株を選別してきました。凄く綺麗です。
アネモネ ポルト パーブル
繊細で透き通るような花弁をもった平咲きのアネモネ。花芯が非常に濃い紫で背筋が伸びる高貴な色合いです。写真の苗は手に入れて10日程経過して、散ってしまっています。株元を観察したら、花芽が2つ上がってきていたので、植え付け後、順調であれば1週間程度で次の開花が楽しめそうです。
金魚草 ブラン・ルージュ・ムーン
2週間ほど前に手に入れた時には、もっと緑色をしていたのですが、ここ数日の夜の寒さで一気に銅葉に紅葉しました。すごく綺麗です。
用意した鉢
テラコッタ デグレア カンパネラ
32cm×19cm
今回の寄せ植えには、浅型のテラコッタを使います。直径は32cm。高さ19cm。新調するのは気持ちいいですね。
植え替え作業用シート
シートを敷いて作業準備完了
培養土の配合
今回の寄せ植えは水捌けを好むガーデンシクラメンとアネモネが入っているので、培養土は軽くしています。今年の寄せ植え用の培養土ですが、赤玉土小粒6、腐葉土3、バーク堆肥1を基本にして、追加でもみ殻くん炭を軽く1、パーライトを軽く1、珪酸塩白土大きく一握り、苦土石灰一つまみ(3g程度)、マグァンプK中粒適量、オルトランDX適量で配合しています。秋にこの配合でテストしてとても調子が良いです。
培養土の攪拌
培養土をよく攪拌します。
今回かなり軽めの土にしました。自分はよくクレマチスなどで鹿沼土を使いますが、寄せ植えにはあまり使いません。もちろん使ってもOKですけどね・・・。
鉢底網と鉢底石
鉢底網を敷いて、その上にネットに入れた鉢底石を薄めに敷きます。
鉢底石は浅めに
ポットが浅型なので、鉢底石は浅めにしています。3cm程です。
植え付けの高さ調整
培養土を入れながら、苗の中で一番ポットが深いガーデンシクラメン 森の妖精を乗せて高さ調整をしています。
苗の仮置き
苗を仮置きして、配色やバランスをイメージしています。予定通り、鉢の手前に置いてある、ウエストリンギアとリシマキアを株分けして植えてバランスOKと判断できました。
株分け作業1
仮置きしたポットを戻して、リシマキア ミッドナイトサンの根鉢を少し崩し株分けします。自分は指が太いので、ピンセットを使って根鉢の底の根をほぐします。
株分け作業2
ウエストリンギア スモーキーも同様に株分け完了♪株分けした物は手前に置いて、金魚草 ブラン・ルージュ・ムーンの根をほぐします。定石通り、根鉢の肩の部分と、根鉢の底の根を中央から外側へ向かって解きます。
金魚草 ブラン・ルージュ・ムーンは背景に
金魚草 ブラン・ルージュ・ムーンは森の妖精の白い花が目立つように後方に配置しました。
アネモネ ポルトと森の妖精の配置
金魚草の隣にアネモネを配置した後、センターに森の妖精を配置します。時期が遅いということもありますが、シクラメンの根鉢は触りません。そして高植えにします。球根の頭が土で隠れると調子を崩します。
株分けしたウエストリンギアの植え付け
株分けしたウエストリンギアを両サイドに置いて、景色を引き締めます。
株分けしたリシマキアの植え付け
次に株分けしたリシマキア ミッドナイトサンを森の妖精の左右に植え付けます。
森の妖精の白さが際立つようになりました。
培養土を入れてゆきます。
培養土を丁寧に入れて行きます。鉢と鉢の間などもしっかりチェックします。また、深植えし過ぎないように気を付けます。
棒でしっかり土の中の空洞を無くします
棒で苗の間に土をしっかり入れ込みます。ちなみに最近100均で買った編み物用の棒針を活用しています。ツンツン突き刺すよりも、ゆっくり棒を入れて、棒をぐるぐる回すようにすると根を痛めにくいですよ♪
植え付けが完了しました♪
植え付けが完了したら、気に入らない配置を手直ししたりします。そして灌水します。
リキダス1000倍溶液の準備
私の場合、植え付けの時には必ずリキダス1000倍溶液を用意します。これでお水をあげると、植え替えや植え付けのダメージから速く回復します。もっと丁寧に行うのであれば、培養土をあらかじめリキダス溶液で潅水して植え付けるのですが、私の配合している培養土は、各用土の粒子がかなり不均一なのと、オルトランDXなどもあらかじめ添加して攪拌しているので、水は植え付けてからやるようにしています。リキダスほんとうに良いですよ。もう手放せません。
灌水
リキダス溶液でお水をあげます。株間にも丁寧に。
2回目の灌水
鉢底から水があふれ出して落ち着いたら、またお水をあげます。
バークチップでマルチング
最後にバークチップでマルチングしてお化粧します。バークチップは高価ですが、寒さや乾燥から植物を守ってくれますし、雑草も生えにくくなります。生えたとしても引き抜きやすいのも良い所。そして見た目がぎゅっと引き締まって格好良いです♪
シャワーで鉢を綺麗に
鉢についた培養土やゴミをシャワーで清めます。
完成♪
はい!完成しました。アネモネのお花はカットしちゃいました。
全景
全景です。浅型のテラコッタはあまり使いませんが、なかなか綺麗ですね。
夕方の射光を受けて
夕日の斜光を受けた寄せ植えの植物達。アネモネの蕾も見えますね♪
センターのガーデンシクラメン“森の妖精”
正面から。シルバーリーフのウエストリングアは葉形が鋭くてシャープに見えて、シクラメンのふわふわなフォルムとの対比がなかなか良いですね。自己満足。添え物はシルバータイムなどでも良いかもですね。
銅葉に紅葉したブラン・ルージュ・ムーン
背景として置いた金魚草 ブラン・ルージュ・ムーンも良いお仕事してくれています。銅葉の紅葉がとても綺麗で森の妖精の白さを際立たせてくれています。
最後までお読み下さり誠に有難うございました♪