2017年の1月にお迎えした黒松盆栽の備忘録
2017年1月19日に購入
駄温鉢に明朝砂単用で植えられていました。
植え替え作業:2017年2月1日
長く延びた根を短く切ります。
植え替え作業:走り根→長く延びた根をバッサリ切りました。
すっきりしました。
用土:矢作砂50%+焼き赤玉小25%+硬質鹿沼極小(日光砂)25%のオリジナル。
ホワイトバランスの設定忘れてました💧
松柏盆栽はすべてこの分量でやってます。
排水最優先で昔の作り方、痩せ作りで培養しているのでこの用土に行き着きました。
痩せ作り:水少なめ肥料少なめで、とにかく葉を伸ばさない培養の仕方。
現在は短葉法が確立されたため、多肥多水で培養する方が木への負担は少ないことから痩せ作りは少なくなってきた。
ただ、僕は痩せ作りに慣れているから未だに昔ながらの培養法でやってます。
水やりも2日3日開けたくらいじゃ枯れないし、なにより楽です。
植え替え作業:余っていた朝顔鉢に植え付けました。
写真撮り忘れてますが、表面には水苔を張り付けました。
芽切り:2017年6月29日
まだ若い作り始めたばかりの木なので1度芽切りで春から伸びてきた芽を緑の濃い葉のすぐ上で、少しだけ軸を残して切り揃えます。
長く伸びる強い芽は軸を1センチ残して切る。弱い芽は軸を数ミリだけ残して切る。
極小さくて弱い芽(1センチ以下)は切らずに残しておきます。
矯正:枝を絞るのに、ゆっくり時間をかけて下げていきます。
まずは様子を見ながらアルミ線で枝を下げていきます。一度に下げると枝がバキッと折れる可能性が高いので徐々に徐々に絞ります。
因みに今回は若い枝の絞り込みなので大したこと無いですけど、シャリを噛むような硬い幹を器具を用いて曲げるときは5分かけて絞り込んだら5分休憩入れるくらい慎重に行います。生きた幹の部分が少しでも裂ける、折れると死活問題になります。
左がアルミ線
右が矯正用のステンレス線です。
アルミ線だと柔らかすぎて絞っている途中で切れる可能性があります。
ある程度絞って折れないのを確認したらいよいよステンレス線で締めます。
矯正:残念ながら途中でミシっ💦と鈍い音がしたので今回はここまでしか曲げないことにします。
一応、予定していた場所までは絞り込めたので良しとします。
裂けた部分は乾燥しないうちに癒合剤で保護してあげてください。
癒合剤は色々な種類のものがありますので、自分の好みのもので良いと思います。
オススメはカットパスターのペーストタイプです。
今回は違う癒合剤使ってますけどね。
矯正:2017年6月29日
植え替えて直ぐに矯正すると木に負担が掛かりすぎるので勢いが出て来るまで待つことにして、今回の枝の矯正に至りました。
左が矯正前
右が矯正後
一番下の枝を矯正しました。
管理作業終了:芽切りと矯正が終わった現在の正面。
残念ながら根本の癖根がカッコ悪いのでいつか切ります。
詮索:現在の裏面。
根本の癖根もこの面、この角度で埋めてしまえば切らずに済む。
幹の筋も1の枝も絞り込んだから流れも出来てる。
将来的にはこちらを正面に作り込むことになりそうです。
詮索:上の枝も絞り込めばなかなかの樹形が作れそうな雰囲気。
今回は一番下の枝のみの矯正に留めて、上の枝はまた次回の楽しみに取っておくことにします。
まずは矯正した枝の養生と木の培養に努めます。
まさにプロの説明で、松の盆栽の教科書の1つになります🍀
私は自分の松はもっていませんが、実家の鉢植えの世話をしているのでショエさんのを参考にしてやります。