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アガベはリュウゼツラン(竜舌蘭)属の単子葉植物です。竜舌蘭には「蘭」の字が入っていますがラン科ではなくキジカクシ科リュウゼツラン亜科の分類です。学名もAgave(アガベ/アガヴェ)であり、この名前はギリシャ神話の登場人物アガヴェ―に由来します。リュウゼツラン亜科の植物は変種が多く分類が難しいのですが、アガベだけでも100種類以上が確認されています。
「アガベ・笹の雪」はく数十年に一度しか花を咲かせないセンチュリープラントで、アガベの中の「笹の雪」という観賞用の品種です。
ここからはそんな「アガベ・笹の雪」の栽培方法を解説します。ぜひ育てるときに役立ててください。
アガベ・笹の雪は、午前か午後のどちらかだけ日当たりの良い半日陰の、風通しの良い場所で育てます。冬に氷点下になる寒冷地では室内で冬越しさせてください。
アガベ・笹の雪を育てるときは、春から秋にかけての生長期は土の表面が乾いたらたっぷり水を与えます。その後徐々に水やりの回数を減らし、冬は乾燥気味にしてください。
アガベ・笹の雪は肥料をほとんど必要としません。植え付けや植え替えの際には元肥を与えるか用土に腐葉土を混ぜ込みましょう。
アガベ・笹の雪は、水はけが良ければ土質は特に選びません。
鉢植えにする場合は市販の多肉植物用の培養土で十分です。地植えにする場合はそのままの土でも良いですし、腐葉土を混ぜ込んでも良いでしょう。
アガベ・笹の雪の植え付け・植え替え時期は、4~5月が適期です。
アガベ・笹の雪を鉢植えで育てる場合、鉢に根が回りすぎると生育が悪くなるので2~3年に一度は植え替えをしましょう。根鉢の土を半分ほど落としてから一回りか二回り大きな鉢に植え替えてください。
アガベ・笹の雪の増やし方は、「株分け」が一般的です。アガベ・笹の雪は子株がたくさん出るので、植え替えの際に株分けをしましょう。
アガベ・笹の雪は、カビ菌の一種であるさび病が発生する場合があります。さび病にかかると葉に茶色い斑点が出来るので、その部分を清潔なハサミで切り落としてください。
枯れた下葉は取り除いてください。そのままにしておくと病気の発生につながります。
アガベ・笹の雪は、美しい葉とシルエットを持つ多肉植物です。草丈が10cm程度の小さいものはミニプランツとして親しまれています。生長はゆっくりですが、大きいものでは草丈が200cmほどにもなります。
葉にはペンキと呼ばれる白い線が入っており、まさに笹の葉に雪が積もっているような模様です。樹脂の質感を持つ葉がロゼットを形成しつつ球状に広がり、オーバルのシルエットを醸し出します。
今回は観賞用の多肉植物である「アガベ・笹の雪」の育て方を紹介しました。めったに花を咲かせないアガベ・笹の雪ですが、その美しいシルエットから「気高い貴婦人」という花言葉もつけられています。生長はゆっくりで、数十年に一度しか開花しないセンチュリープラントです。花後は株自体が枯れてしまうのですが、子株をわけておけば引き続き育てることができます。
アガベ・笹の雪は手がかからない多肉植物です。耐熱性や耐寒性があり、初心者にも育てやすい品種なので、ぜひ栽培してみることをおすすめします。
※トップ画像はオガチャンさん@GreenSnap
GreenSnap編集部