warning
error
success
information
「ハオルチア・レツーサ」南アフリカ原産の多肉植物です。ハオルチアの最大の魅力はユニークな葉の形。なかでもハオルチア・レツーサはツヤがあって透き通った肉厚の葉が「まるでガラス細工」と人気の高い品種です。この記事では人気の多肉植物ハオルチア・レツーサの育て方全般についてご紹介します。
多湿に弱いハオルチア・レツーサは、基本的には屋内の鉢植えで育てます。雨が多く冬の気温が低い日本の気候の場合は、南アフリカと大きく異なるため、屋外での栽培は避けたほうが無難でしょう。
ハオルチア・レツーサは春秋生育型の多肉植物のひとつです。ハオルチア・レツーサの生育には、室内の明るい場所程度の日光量で充分に育ちます。光を取り込むために葉の透明度が高くなっており、園芸用語では「窓」と呼んでいます。
逆に真夏の太陽などあまり強い日差しは避けるようにしましょう。
過度な水分はハオルチア・レツーサの生育の大敵です。季節を問わず水やりは控えめにするように注意しましょう。
また、夏季と冬季には水やりを控え、株を休眠させたほうが生育にはよい影響を与えます。
ハオルチア・レツーサへの過度に肥料を与えるのは、根腐れの原因となります。ハオルチア・レツーサの生育期にあたる秋と冬には少量の液肥を与え、成長を促せる程度で十分でしょう。
ハオルチア・レツーサは葉や茎に多くの水分を蓄えられる多肉植物ですので、乾燥に強く、多湿に弱い性質を持っています。最も気をつけたい根腐れを起こすことのないように、水はけのよい土壌で育てましょう。
小粒の鹿沼土や赤玉土をベースにしながら、ピートモスや川砂を加えて水はけをよくするように配合しましょう。根腐れ防止のためにゼオライトやくん炭をプラスしておくとよりベターです。
または、多肉植物初心者の方は、市販されている「多肉植物専用の土」を利用するのもよい方法です。
ハオルチア・レツーサは、水はけのよい土壌に購入苗を植え付ける方法のほか、種から育てることも可能です。
数年で新陳代謝を繰り返すハオルチア・レツーサの根部分は、折を見て植え替え整理することがよい生育を促します。
白く新しい根を傷つけないように注意しながら、茶色に変色した古い根を取り除きながらほぐし、新しい用土に植え替えましょう。
ハオルチア・レツーサの株を増やすには、生育期の春と秋がは一番適した時期になります。
根元に子株をつけながら増えるハオルチア・レツーサの増やし方は、子株を切り取って増やす「株分け」が一般的です。
春先から梅雨前あたりまで花をつけるハオルチア・レツーサですが、葉に養分を集中させたい場合は摘み取ります。
タネを取る目的がなければ、観賞価値の低い花は花茎ごと摘み取り葉や根の成長を優先させましょう。
ハオルチア・レツーサは病気に強く、注意すべき病気は特にありません。
ただし真夏の水のやりすぎなど、高温が続くと軟腐病が増えることも。苦土石灰を少量施すなどの予
防策で対処しましょう。
初春から梅雨前にかけての開花時期には、花にカイガラムシやアブラムシが発生する場合があります。
また、土が湿りすぎているとキノコバエなど虫の発生を招き、葉や根に食害を受けることがあるため注意しましょう。
育てやすく増やしやすいと初心者ガーデナーにも人気の多肉植物ですが、ポイントを押さえて育てることでさらに美しく成長した姿を見ることができます。
ぜひハオルチア・レツーサの姿の面白さ、葉の美しさを存分に愛でることができるよう大切に育ててあげてくださいね。
※トップ画像ははるさん@GreenSnap
GreenSnap編集部