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多肉植物の中でもかわいらしいフォルムで人気のハオルチアには、数多くの品種があり個性的な葉姿をしています。栽培難易度は低めで、初心者の方でも育てることができるので、室内で多肉植物を楽しみたい方にはぴったりの植物です。
それでは、ハオルチアの種類やその特徴などについて詳しくご紹介していきます。
南アフリカに分布するハオルチアは、ツルボラン科(ユリ科)・ハオルチア属に分類される多肉植物です。草丈は2cm~20cm程度で、耐寒性や耐暑性は品種によって異なりますが、普通~やや弱い品種が多いです。
2~6月頃には、株の中心部より細長い茎が伸びてピンクや白色の小さな花が咲きます。ハオルチアは半日陰の環境でも育つことから、室内で管理することができて初心者の方でも育てやすい多肉植物です。
ハオルチアは現在では約500種類以上あるといわれ、品種改良が進んでいることから新しい品種も誕生しています。ハオルチアは「軟葉種」と「硬葉種」の2種類に分類され特徴も異なります。
軟葉種ハオルチアの品種は半透明の「窓」と呼ばれる部分で光合成を行い、葉の内側には水分を蓄積しています。窓には白っぽい線が入るのが特徴で、これは「条理」と呼ばれています。
硬葉種ハオルチアの場合は、固く尖った葉が地際から立ち上がるのが特徴です。尖っている部分は「ノギ」と呼ばれています。
ハオルチア・オブツーサは、ハオルチアの軟葉種の中でもっとも代表的な品種です。条理が葉先まで上がらないので、透明感の強い窓をもっています。光に当たることでキラキラと輝いて雫のような葉姿から別名「雫石(シズクイシ)」とも呼ばれています。
肉厚でぷっくりした葉姿が特徴で、砂漠など乾燥した場所に自生しているため、葉の内側には水分を豊富に蓄えています。ハオルチアの中でも丈夫な品種のため、初心者の方でも安心して育てられます。
ハオルチア・レツーサも、軟葉系のハオルチアを代表する人気品種です。葉先はとがり、条理が葉先まで入るので、スタイリッシュなルックスを楽しめます。
硬葉すると黒っぽくなる品種もあり、これはとくに紫レツーサ 、ダークレツーサなどの品種名で出回っています。
ハオルチア・コレクタの三角形の窓には幾何学模様が描かれていて、おしゃれな印象の軟葉種です。コレクタは交配種がいくつもあるため、インテリアとして飾る場合はその場所の雰囲気にぴったり合うコレクタの品種が見つかることでしょう!
緑色でロゼット状の葉が生えていて、秋の時期になると葉先がピンク色に紅葉します。暖かい季節には薄いピンク色の花が咲き、生長が早くて丈夫な品種です。
窓の部分に緑色の班模様があるのが特徴で、同じ株の氷砂糖でも模様はさまざまです。草丈は約2cm~4cmで、葉に白い部分が多いことから「氷砂糖」と名付けられました。その他、別名「玉緑錦」とも呼ばれています。
葉の表面を水平に切り落としたような葉姿で、葉が横に広がっている個性的な品種です。
オブツーサよりも小型で、生長は比較的遅いです。まるで扇を広げたような葉姿から「玉扇(ギョクセン)」という名前が付けられました。
ハオルチア・万象は玉扇と同様で、葉の表面をバサッと切り落としたような葉姿が特徴的です。万象はハオルチアの品種の中で最も生長が遅く、30年かけて高さが約5cmに生長します。
、原産地の南アフリカでは外敵から身を守るために株の大部分が土に埋まっています。そのため、窓の部分を地表に出して光合成を行っています。軟葉種であり葉姿や窓の形が象の足のようであることから、「万象」と呼ばれるようになりました。
十二の巻はハオルチアの硬葉種を代表する品種で知られ、白いしま模様の葉姿が特徴的です。丈夫で育てやすく、室内に飾れば素敵なインテリアにもなります。
耐寒性はやや強く、高さは20cm程度まで生長します。春~夏の時期にかけて白色の小さな花が咲きます。
ハオルチア・ビスコーサは、葉を3方向に重ねて、塔のように伸び上がっていく、硬葉系ハオルチアです。その姿はどこかヤシの木を連想させます。
小型な品種のパークシアナはザラザラとした表面が特徴で、別名「群鮫」とも呼ばれています。ゆっくりと生長し、ある程度の大きさに育つとそれ以上大きくなることはありません。
葉が黒色に変色した場合は水切れのサインなので、生長期にはたっぷりとお水を与えてあげましょう。
葉が塔のように連なって生長し、鋭い三角形の葉が特徴です。葉の表面に竜の鱗のような幾何学模様が描かれていることから、「竜鱗(リュウリン)」と名付けられました。
竜鱗は葉焼けすると目立つので、他のハオルチアの品種と同様に日頃から直射日光を避けて育てるようにしましょう。
上記の中でハオルチアの人気ランキング常連なのは、軟葉系「ハオルチア・オブツーサ」と硬葉系の「ハオルチア・十二の巻」です。これら二つの品種は、GreenSnapアプリの投稿枚数としても圧倒的に多く、広く人気があることがわかります。
ハオルチア愛好家の中でも一目置かれる存在といえば、「ハオルチア・玉扇」ではないでしょうか。また、「ハオルチア・ブラックオブツーサ」もあまり見かけない品種ですが、人気があります。
ハオルチアは南アフリカに自生する個性的な多肉植物で、多種多様の品種があります。軟葉種と硬葉種では雰囲気や特徴も異なり、興味があればまずは気になるハオルチアの品種から覚えてみてはいかがでしょうか。
最近ではネット通販などでも気軽に購入できるので、気になる品種のハオルチアがあればぜひ育ててみることをおすすめします。リビングやお部屋などにハオルチアを飾り、素敵な雰囲気作りをしてお家時間を楽しみましょう。
GreenSnap編集部