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十二の巻は、南アフリカのケープ州原産の多肉植物、ハオルチアの一種です。ハオルチアは、新しい園芸品種を作るための交配が盛んに行われているため、とにかくたくさんの種類があります。
ハオルチアには、とがった硬い葉っぱを付ける「硬葉系ハオルチア」と、葉っぱに半透明の窓をもっていて柔らかい「軟葉系ハオルチア」があるのですが、十二の巻は、ゼブラ柄で先のとがった硬い葉っぱを放射状に伸ばす、硬葉系ハオルチアです。
十二の巻は、比較的ゆっくりとしたスピードで成長し、品種にもよりますが、通常は高さ15センチ程度まで育ちます。ここでは、そんな十二の巻の育て方についてご紹介したいと思います。
十二の巻は直射日光が苦手で、乾燥を好む多肉植物です。
そのため、夏は風通しがよくて遮光ができ流、雨に当たらない場所に置きます。冬は霜がつかないように室内に入れて、明るい窓辺に置いておきます。そして春と秋には、午前中に日が当たる場所を選んで置きましょう。
十二の巻の葉っぱが赤くなっているときは、日に当たりすぎている証拠です。そのときは、随時遮光して調整してください。
十二の巻は葉っぱの色を観察しながら、遮光気味に管理するのがポイントです。また、冬は霜が付かないように注意しましょう。
十二の巻の生育期に当たる春と秋には、鉢土が乾いたタイミングで、たっぷりと水やりをしてください。
逆に、生育がストップする夏と冬には、水やりを控えて乾かし気味に管理しましょう。特に冬場は根腐れを起こしやすいので、土が湿らないように注意してください。
十二の巻には、肥料もそれほど必要ありません。ただ、春と秋は生育期ですので、緩効性化成肥料か薄めの液肥を少し与えてもいいですね。
また、植え付けや植え替えの際に、土に緩効性化成肥料を少し混ぜておくという方法もあります。
十二の巻は水はけのよい土を好みます。例えば、赤玉土小粒1:鹿沼土小粒1:腐葉土1の割合の土などを使います。市販のサボテンや多肉植物用の土を使ってもOKです。
もし水はけがあまり良くないようなら川砂を足し、湿気が足りないならバーミキュライトを足して調整するとよいでしょう。
十二の巻の生長はゆっくりではありますが、根詰まりしてくるようなら、1年から2年に1回くらい植え替えをしてください。
古土をすべて落として、茶色くなった古い根っこを切り落として白い根っこを残し、水はけのよい土に植え替えましょう。
十二の巻の増やし方は「株分け」が一般的です。鉢から抜いたら、脇に出ている子株を手で親株から離して、新しい鉢に植え付けます。
葉挿しで増やす方法もあるのですが、とても時間がかかりますのであまり一般的ではなく、通常は株分けで増やすことが多いです。
十二の巻には、それほど手間のかかるお手入れは必要ありません。
枯れた葉っぱを見つけたら、こまめに取ってあげるくらいです。枯れた葉をそのままにしておくと、どうしても風通しが悪くなりますので、それが病害虫の原因になってしまうことがあります。
十二の巻は、ほとんど病害虫の心配がないので、比較的育てやすいです。
ただし、風通しが悪いとカイガラムシが付くことはありますので、その場合はみつけたら、殺虫剤などで駆除してください。歯ブラシなどでこすり落として駆除してもOKです。
また、高温多湿の状態が続くと、軟腐病にかかることがありますので、苦土石灰をまいて予防しておきましょう。
十二の巻のような多肉植物は、風水的に開運アイテムとされています。
葉っぱの形や向きによって風水の意味合いは異なり、十二の巻の場合は、上に向かってとがった葉っぱを伸ばしているので、明るく活発なエネルギーを持ち、鋭い気を放って邪気を遠ざけてくれると考えられます。玄関など、入り口に置くのがおすすめです。
ハオルチアにはたくさんの種類があり、そのうちのひとつでもある十二の巻にもまた、いくつかの種類があります。
十二の巻の中でも最もポピュラーなのがこちら。その名のとおり、白い模様の幅の広さが特徴的なワイドバンドです。通常の十二の巻よりも大きく育つので見ごたえがあります。
十二の巻霜降りは、霜降りのようにきれいな白い模様が特徴的です。模様の割合が大きいので、全体的に白っぽくなり、とてもきれいですね。
こちらは、十二の巻ショートリーフです。ショートリーフは、やや太くて短い葉っぱが特徴的で、鋭さが少し和らいでかわいらしさを感じます。
十二の巻は多肉植物ですので、まるで花など咲かせないような風貌をしていますが、実は、春から夏頃に、細長い茎を伸ばして小さな花を咲かせます。
十二の巻の花言葉には、「小さな愛」という意味があります。
「小さな愛」という花言葉は、このように十二の巻が目立たない小さな花を咲かせる様子から来ているのではないかと思われます。
ここでは、南アフリカケープ州原産のハオルチアの一種、十二の巻の育て方についてご紹介しました。
とがったゼブラ柄の十二の巻はインパクトがありますよね。ハオルチアには非常にたくさんの種類があるのですが、そのうちのひとつである十二の巻にも、さらにいくつかの品種があります。
十二の巻は、あまり日なたを好まず、直射日光に当たると赤くなってしまいますので、遮光して育てるのがポイントです。また、乾燥を好む植物でもありますので、水やりを忘れても、それほどヤキモキする必要がありません。
逆にいえば、日当たりが悪くても水やりを忘れても問題なく育ちますので、忙しい人でも初心者でも育てやすい植物だといえます。
※トップ画像は風の盆栽さん@GreenSnap
GreenSnap編集部