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ユーフォルビア・カラキアスは地中海沿岸が原産の植物で、ドウダイグサ科のユーフォルビア属に属します。花のように見える独特の形をした緑の苞がたくさんついて、細い葉は斜め下を向いています。
そんなユーフォルビア・カラキアスの育て方を説明します。
ユーフォルビア カラキアスは-10℃の寒さにも耐えられ、暑さにも強い性質をもちます。50~80cmの高さに成長し、鉢植えでも庭の花壇に植えてもどちらでも育ちます。
日当たりの良い場所を好む一方、直射日光を嫌うので、昼はよしずなどで半日陰をつくります。冬は霜が当たると葉が痛むので、日がよくあたる軒下や窓際などに置くといいでしょう。
ユーフォルビア カラキアスへは、土が乾燥したら水を与えます。乾燥には強い植物ですが、湿気には弱いため、水はやりすぎず乾燥気味に育てます。また、梅雨の時期は軒下に鉢を入れるなどして、雨が長くあたらないようにしましょう。
冬のユーフォルビア カラキアスの休眠期は、地植えの場合は雨水のみで水やりは必要ありません。鉢植えの場合は土が白く乾燥したら水を与えます。
ユーフォルビア属の植物は、それほど肥料を与える必要はありません。
3~5月頃と10月頃に緩効性化成肥料を置き肥するか、1月に3~4回程度、少量の液肥を与えます。夏の温度が高い時期に肥料が残っていると弱ってしまうので6月以降は与えません。
ユーフォルビア属は乾燥に強いですが、湿気のある土壌を嫌います。多肉植物の一種なので、市販の多肉植物用の培養土を使いましょう。自分で配合するなら、小粒の赤玉土3割、鹿沼土3割、腐葉土1割、パーライト3割を混ぜたものを使います。
ユーフォルビア カラキアスを地植えする場合は、庭土に1か月ほど前に腐葉土2~3割とパーライトを1~2割ほど混ぜて寝かせます。パーライトを混ぜると水はけがよくなります。2週間前に苦土石灰を混ぜて、土壌のPHを整えます。
ユーフォルビア カラキアスを植え付ける2週間ほど前から水を控え、古い土と古い根を切り落とします。植え付け時期は10月頃が適します。
鉢植えの場合は、鉢底に軽い石を敷いて土を半分ほど入れてから株を置きます。株の周りに土を入れてから、隙間がないように植え付けます。その後、たっぷりと水をやります。
地植えの場合は、寝かせた土に少量の化成肥料を混ぜて、株よりひと回り大きい穴を掘ります。そこへ株を置いて、土を盛り上げるように植えます。株元をバークチップで覆ってから、水をたっぷりと与えます。
植え替え時期も、植え付けと同じく10月頃が適します。鉢植えは2年に1回を目安に植え替えます。地植えなら、株が大きくなってから植え替えればいいでしょう。
ユーフォルビア カラキアスは、「挿し木」や「株分け」で増やします。
挿し木は5~6月頃や10月頃に行います。伸びている新しい枝をカットし、赤玉土などに挿すと、1~2か月ほどで根が出てきます。根が出るまでは、霧吹きで葉に水を欠かさないように与えます。土にしっかりと根付いたら、大きめの鉢に植え替えます。
株分けで増やす場合は、植え替えと同じ要領で行います。大きくなった株を掘り起こし、土を落して古い根をカットします。株を優しく切り分けて、大きめの鉢か地植えで植え替えます。
花が終わったあとの5月頃に切り戻しを行います。
花が咲いたあとの古い茎は切り戻し、新しい茎のみ残します。草丈の1/2から1/3ほどに切り戻しを行うと、次の年にたくさんの苞がつきます。
ユーフォルビア カラキアスは湿度に弱く、高温多湿のときはさび病などの病気にかかりやすくなります。水はけをよくして、風通しの良い場所で育てましょう。
病気にかかったときは、病気になった部分をすぐに取り除き、殺菌剤で予防します。カイガラムシがついた場合は、すぐに歯ブラシなどでこそげ落します。幼虫の場合は薬剤が効果的です。
ユーフォルビアの種類は200種以上あり、カラキアスは変わった形をしたユーフォルビアです。耐寒性、耐暑性があり、ユーフォルビア属の中では比較的育てやすい種類です。花のように見える緑の苞をたくさん咲かせて楽しみませんか。
※トップ画像はゆーとぴあさん@GreenSnap
GreenSnap編集部