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根元の部分がトックリのように膨らんでいることから名付けられたトックリヤシ。熱帯地方のマスカリン諸島が原産で、日本では沖縄諸島などで見かける南国の植物です。街中や植物園などで見かけるトックリヤシは大きいものが多いですが、観葉植物用の小さなものも売っているので、家庭で育てることもできます。そんなトックリヤシの育て方をご紹介します。
トックリヤシは南国の植物なので、耐暑性には強いですが耐寒性はありません。そのため、気温が10度以下になる環境では育てないようにしましょう。
また、トックリヤシは日当たりの良い場所を好みますが、真夏の強い直射日光の下では、葉焼けを起こしてしまうことがあります。少々日当たりが悪い場所でも育てることができるので、明るい室内か屋外の半日陰で育ててください。
トックリヤシを室内で育てる際には、冷房や暖房の風が直接当たるような場所には置かないよう、気をつけましょう。
トックリヤシを育てている土の表面が乾いてきたら、水を与えてください。
トックリヤシは少々乾燥させても枯れてしまうようなことはないので、水切れよりも水のやりすぎに注意しましょう。特に冬の間は成長が鈍るので、水やりは控えめにしてください。
また、湿度は高いほうがいいため、できれば加湿器を使い、時々葉っぱに霧吹きで水をかけてあげると良いでしょう。
トックリヤシの生育期にあたる5月から10月頃に、緩効性の液体化成肥料を2か月に1回くらい与えてください。大きく育てたくない場合は、肥料は控えめにしましょう。
トックリヤシを室内で育てる場合は、観葉植物用の用土を使うと、匂いもあまりしないのでおすすめです。
トックリヤシを屋外で育てる場合は、水はけがよくて、腐植質が豊富な土がいいでしょう。赤玉土が6、腐葉土が3、小粒の軽石1くらいの割合で混ぜた土を使ってください。
トックリヤシを種から植え付ける場合は、5月頃に行いましょう。腐植質が豊富な土に、種を横向きにして置き、種が半分隠れるくらい土をかけてあげてください。
鉢の底から根が出てきていたら、植え替えを行いましょう。植え替え時期は5月から8月頃が適期です。大体3年に1度くらいの頻度で植え替えしてください。根の太い部分を傷つけないように気をつけましょう。
トックリヤシの増やし方は、「挿し木」か「種まき」です。ただし、挿し木で増やしたトックリヤシは根元が膨らみません。根元も膨らむトックリヤシを増やしたかったら、種まきで増やしてください。
トックリヤシは枝を切ると、その切った枝から新しい芽が出てくることはありません。切り戻しなどを行いたい場合は注意してください。葉先が枯れてきてしまったら、茶色くなった部分だけ切り取るようにしましょう。
トックリヤシには、カイガラムシやアブラムシが発生することがあります。害虫のせいで葉が落ちると、なかなか新しい葉は生えてこないので、早めに駆除してください。
植物園などで見かけるトックリヤシはとても大きいですが、実は成長速度はとても遅いので、家の中で育てるのにも向いています。
ハワイでは、トックリヤシは金運を良くする植物と言われているのだとか。風水でも縁起の良い植物とされているそうなので、インテリアの一つとして育ててみてはいかがでしょうか?
※トップ画像はエリザベスさん@GreenSnap
GreenSnap編集部