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中南米の熱帯雨林に自生しているグズマニアと呼ばれる着生植物です。グズマニアはパイナップル科のアナナス類に分類されています。
今回はグズマニアの育て方などの情報をご紹介していきます。
グズマニアは、春夏秋冬どの季節においても、明るい日陰で管理します。直射日光に当たってしまうと、葉焼けを起こす可能性があるので注意しましょう。
日差しが強い場合、ホームセンターなどで売られている遮光幕などを使うと、日差しを遮断することができるでしょう。
基本的にグズマニアは、一年を通して明るい日陰となる場所に置いて育てます。グズマニアを室内で管理するときは、レースカーテンを挟んで微弱の日差しに当ててあげましょう。
冬の寒い季節には霜が降りてきます。霜がグズマニアの葉などに当たれば枯れてしまいます。霜が降りる前に、冬の時期は室内で管理できるところを考えておきましょう。
グズマニアの夏の水やりは、水の吸収の仕方が変わるため、少し変わっています。
元々グズマニアは着生植物(土壌に根を生やさずに、別の木や岩の上に根を張る植物)であるため、根で全体を支えることができません。
グズマニアの株元には筒のようになった茎があり、そこから水を取り込むようになっています。つまり、グズマニアを育てている土に直接水やりをしても、生長することはありません。
そんなグズマニアの夏の水やりは、株の付け根にある筒状になった部分に水が常にあるようにします。溜まった水が入れ替わる程度の水分量を与えます。株の上から水をかけてあげましょう。
根から水分を吸収する力がないグズマニアは、冬の水やりの頻度にも注意が必要です。
冬は水を吸い取る力が衰えているため、水量は株の付け根にある筒状の部分を少しだけ溜まるぐらいに与えます。冬場の乾燥が気になる場合は、葉水してあげましょう。
水が葉筒部に溜まりすぎると、そこから腐って枯れる可能性があるため、水はまめに捨ててください。
グズマニアを土を使わないで育てているときは、ひっくり返して水を出してあげましょう。重い鉢で育てていてひっくり返すことができない場合は、ティッシュを使って水分の吸収してあげてください。
グズマニアを育てるときの肥料は、生育期に入る5月〜11月の間にあげましょう。
緩効性化成肥料は、2〜3か月に1回与えます。液体肥料を施すには、月に1回与えます。
グズマニアは基本土がなくても生長できる着生植物です。
とはいえ、用土を使ってでも育てることができます。グズマニアの栽培には、ミズゴケを単用土で使用します。そのほかに、ヤシ殻や流木などに植え付けます。この方法が「鉢植え」の代わりになります。
グズマニアの植え付けと植え替えの時期は、ともに花が咲いたあととなります。花が咲いたあとに、子株が生える代わりに親株が枯れるので、植え替えをしましょう。
植え替えるときは、ミズゴケを湿らせて鉢に植え替えます。鉢に固定できるようにしっかりと包んでおきましょう。
株が大きいときは、鉢の底には大粒の軽石か発泡スチロールをちぎって敷いておきましょう。
グズマニアの増やし方は、植え替えをすると同時に「株分け」を行って増やします。
花が咲いたあとにできる子株に、10枚以上の葉がついていたら、親株から取り除きましょう。取り除いた子株は新しい鉢に植え付けます。根が出てきたら肥料を与えましょう。
葉の枚数が少なかったり、親株と近距離にある子株を切り子株の根本が筒状になっているときは、根が付かず生長しなくなります。
開花時期を早めたいときは、グズマニアの葉が20枚ほどになったらりんごを切って同じ袋に入れておきましょう。りんごに含まれるエチレンガスが、グズマニアの成長を促進してくれるため、開花が早まります。
1週間に1回空気の入れ替えを行います。数ヶ月すると開花します。
グズマニアがかかりやすい病気には、春〜秋にかけて発生する炭疽病が挙げられます。炭疽病が発症すると、葉に発生する黒色の傷のようなカビがつきます。その部分が広がり穴が空いてきて株の衰退の原因になっていしまいます。
病気になったところを発見した際はその部分を早めに切り落としましょう。また、薬剤を散布して予防しておきましょう。
グズマニアに発生する害虫には、カイガラムシがあります。カイガラムシは、株の栄養を吸い取ってしまう厄介な虫です。見つけたら幼虫は薬剤を散布して駆除しましょう。
成虫の場合は、歯ブラシなどで擦って落としましょう。カイガラムシは1年を通して生息するのでチェックを欠かさず行いましょう。
グズマニアは中央アメリカや南アメリカを原産地とし、その地域の熱帯雨林で木の幹に着生します。高温多湿を好み直射日光と寒さには弱いので注意しましょう。
グズマニアが冬を越すには、3〜5度の温度が必要です。室内管理をしましょう。関東地方〜南の地域であれば、簡単に越冬することができるでしょう。
グズマニアは、株の中心が花苞など直立して生長し、その一番てっぺんの部分に花を咲かせます。花の色は黄色や赤と行ったパッション系の花です。
花が咲くと枯れるのは早いですが、花びらに見える苞状葉は3〜5か月間も色褪せずに残っています。
グズマニアの花の開花時期は、5月〜10月の間で暖かい気候のときに見ることができます。
グズマニアの花言葉には、「いつまでも健康で幸せ」、「理想の夫婦」、「情熱」、「あなたは完璧」という意味があります。
今回は、パイナップルの仲間である花苞が美しいグズマニアについてご紹介しました。
南国の雰囲気作りにもなるグズマニアを育ててみましょう。水やりの仕方も変わっているので観察しながらするのも楽しいですよ。
GreenSnap編集部