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蔓性植物の女王とも呼ばれるクレマチスは、キンポウゲ科センニンソウ属(別名:クレマチス属)の蔓性低木です。日本を含む世界中に分布しているクレマチスの原種は約300種類あり、以下のような系統に分類されます。
数あるクレマチスの系統の中から、今回は「フロリダ系」の一種、クレマチス・フロリダに焦点を当てていきます。クレマチス・フロリダの育て方を解説するので、ぜひ栽培の参考にしてください。
クレマチス フロリダは寒さに強く、日本の風土にも合う花です。育てる場所は半日陰にしましょう。
日当たりの良い場所も好みますが、夏の直射日光が弱点です。日が当たりすぎる場所で育てるときは日除けを施して、なおかつ風通しも良くしておきましょう。日陰で育てると株が強くならず花付きが悪くなります。
クレマチス フロリダを育てている土の表面が乾いたら、たっぷりと水を与えます。
クレマチス・フロリダは乾燥を嫌うので、特に夏の乾燥時期は土がカラカラにならないよう毎日水やりをしてください。乾燥して枯れ気味になると回復が難しくなります。
春~秋のクレマチス フロリダの生育期には、2週間に1回のペースで液体肥料を与えます。
また、2か月に1回はゆっくりと効くタイプの置き肥料を与えます。夏の暑い時期には肥料焼けを起こし、弱ってしまうので控えてください。
クレマチス フロリダは水持ちが良く、栄養のある土を好みます。
地植えにする場合はよほど水持ちが悪くない限り改良の必要はありません。鉢植えにする場合は赤玉土5:腐葉土3:バーミュライト2の割合で用土をつくります。
クレマチス フロリダの植え付け時期は、2~3月頃が適期す。
クレマチス フロリダを鉢植えで育てている場合は、植え替えが必要です。クレマチス フロリダの休眠期に当たる冬頃に、2年に1度のペースで行いましょう。根が回りすぎてしまうと成長しにくくなるので1サイズ大きな鉢に植え替えましょう。
クレマチス フロリダは、「株分け」や「挿し木」、「接ぎ木」で増やします。
株分けは2月に、植え替えと一緒に行いましょう。接ぎ木も2月が適期です。挿し木は春から秋の生育期に行ってください。
クレマチス フロリダは、剪定なしでは花がつきません。次の手順で、剪定をしてあげましょう。
クレマチス フロリダは、冬の剪定時(2月)にツル下げをします。ツル下げをしないと、上の方にしか花がつかなくなります。
クレマチス フロリダの病害で代表的なものがうどんこ病です。乾燥するとかかりやすくなるので注意してください。
害虫はアブラムシやナメクジが挙げられます。見つけ次第物理的に駆除するか、殺虫殺菌剤を使いましょう。
フロリダ系クレマチスの品種を色別に紹介します。
【紫系】九重、三洲の紫、紫水、周防、バジリスク、はやて
【青系】小絵、大河
【赤系】喜代
【桃系】薄墨、夏茜
【白系】シーボルディー、白万重、名緒、なごり雪、夏帆、フォンド・メモリー
フロリダ系は新旧両枝咲きのクレマチスです。新旧両枝咲きのクレマチス フロリダは、前年に伸びた枝から今年に新しい枝が出て、新枝が何節か成長すると先端に花を咲かせます。
前年に伸びた枝(旧枝)と今年に伸びた枝(新枝)の両方に花がつくものではありません。
ここまでクレマチス・フロリダの栽培方法を、育てる場所や水やり、肥料、用土、病害虫、植え付け、植え替え、増やし方、剪定、手入れ、品種の項目に分けて紹介してきました。クレマチスは日本の風土に合う花です。家庭でも育てやすいので、ぜひ栽培に挑戦してみてください。
※トップ画像はChieさん@GreenSnap
GreenSnap編集部