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美しい花色を持つクレマチスはつる植物の女王と称されるほど人気があります。
この記事では、そんなクレマチスの挿し木方法や適した時期、その後の管理方法、失敗しないコツなどについてご紹介します。
クレマチスはキンポウゲ科の植物で、つる性を持つ植物でよく枝を伸ばします。種類も非常に豊富で、小型でベル状の花をつけるもの、大型のものなど見た目もさまざまあります。
そんなクレマチスは、「挿し木」という方法で増やすことが可能です。挿し木とは、育てているクレマチスの枝をカットして別の場所に移植して増やす方法のことです。クレマチスは、挿し木でとても簡単にクレマチスを増やすことができるのでぜひ試してみましょう。
クレマチスの挿し木に適した時期は5〜8月です。ちょうどこの時期にクレマチスの剪定で新しい枝を切ることがあれば、剪定した枝を使って挿し木として利用しましょう。
9月以降に挿し木しても発根はしますが、冬までに十分に成長できず、冬越しができないことが多いです。

発根促進剤があると安心です。土は古い土が残っていても使用しないのがおすすめです。また、挿し穂の切り口部分から雑菌が入る可能性がありますので、新しい清潔な土をご用意ください。

その年に伸びた新しい枝を選びましょう。剪定した枝を使うのもおすすめです。古い枝は発根しにくいので、挿し木には向きません。
挿し木にする枝を見つけたら剪定します。10〜15cmを目安に2節ほどで切り取ってください。長めに剪定してあとで切り分けてもいいでしょう。
このとき、切り口は斜めになるように切ってください。

挿し木用に切り分けた枝=挿し穂にたくさん葉がついているときは、上についている葉を2~3枚ほど残してそれ以外は取り除いてください。

コップに水をため、切り口を水に30分から1時間ほど浸けておきます。このときメネデールなどの活力剤を水に適量まぜておくと、その後の発根や活着がよくなります。

挿し木用に用意した鉢に土を入れて、あらかじめ水やりをして土を湿らせておきましょう。土に割り箸で植え穴を深さ5cmほどを目安にあけておきます。

水からあげたら、挿し穂の切り口から根が出やすいように、ルートンなどの発根促進剤を塗ります。ない場合はそのままでも構いませんが、塗布したほうが効果的です。

植え穴にクレマチスの挿し穂をさします。必ず下の節が土に埋まるようにさしましょう。隙間があれば、軽く土で埋め戻してください。

挿し木ができたら、もう一度水やりをします。発根促進剤を塗布した場合は、上から水やりをするのではなく、トレーなどに水を張って底面から給水させるようにしましょう。
その後の水やりも、よく発根して新芽が動くまでは底面給水がおすすめです。
クレマチスの挿し木のその後は、根が伸びて安定するまでは、土が乾かないように水やりをしてください。直射日光の当たる場所での管理は避けて、レースのカーテン越し、明るい日陰などで様子を見ましょう。そうすると、約1ヶ月ほどで根がでてきます。
クレマチスの挿し木によくある失敗の原因は、根がでないことにあります。いつまで経っても根がでないと、挿し穂が安定せずぐらぐらしてしまうので、根がでやすいように活力剤や発根促進剤を塗布するのがよいです。活力剤や発根促進剤は園芸店やホームセンターで購入できます。
また、クレマリスの挿し木時期は5〜8月ですが、梅雨や雨が続くジメジメした時期は避けましょう。挿し木が成功する確率をあげたいのであれば、おだやかな気温の晴れた日に行いましょう。
クレマチスの挿し木はとても簡単で、枝を切って別の場所に挿すだけです。あとは水をしっかりと与えれば根が出てくるかと思いますので、やってみましょう。お気に入りのクレマチスが増えると嬉しいですよね。

挿し木で根付いたクレマチスは、品種によりますが、早いものは翌年の花の時期には花を咲かせてくれるほど成長します。その日を楽しみにチャレンジしてみてくださいね。

松原真理子

GreenSnap編集部