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子供の頃、登下校時に鮮やかで小さな赤い実を付けた植物を見かけたことがありませんか?赤い実を拾って帰ったことがある方もいらっしゃるでしょう。おそらく、その植物がジュズサンゴです。今回は、赤い実だけでなくかわいい花も楽しめる、ジュズサンゴの育て方をご紹介します。
ジュズサンゴは日当たりが良い場所を好みます。ただし、真夏の強い日差しには弱く、葉焼けを起こしてしまうので注意が必要です。半日陰になる場所で育ててあげるのが適しています。
ジュズサンゴを地植えする場合は、植え付け時に半日陰になる場所を選びましょう。鉢植えの場合は、夏は半日陰、春と秋は日当たりの良い場所、冬は室内の5℃以上ある場所に移動させます。
ジュズサンゴを植え付けたあと、根付くまでは水切れに気を付けます。根付いたあとは、土の表面が乾いていたら水やりのサインです。
特に夏は、乾燥した状態が続くと枯れることもあるので、乾燥に気を付けて水やりをします。逆に、冬は水やりを控えて乾燥気味に管理しましょう。
ジュズサンゴの生育期にあたる5月~6月の間は、2~3週間に1回を目安に液肥を与えます。ただし、肥料が多すぎても少なくても花つきに影響してしまうので、肥料の量には気を付けてください。
ジュズサンゴは酸性の土壌が適しています。鹿沼土やピートモスを混ぜ酸性の用土を作り、水はけを良くするために腐葉土も混ぜるとよいでしょう。
市販されている花用培養土や、酸性に調整されているブルーベリー用の土も便利です。
ジュズサンゴの植え付け時期は、4月~6月が適期です。ポイントは、水はけがよく、酸性の土壌づくりです。
鉢植えの場合は、根詰まりをしているようなら植え替えが必要です。一回り大きな鉢に植え替えます。
ジュズサンゴの増やし方は「種まき」が一般的です。まず、ジュズサンゴの実が赤く、柔らかく熟した頃に実を収穫し、水洗いして果肉を取り、日陰でよく乾燥させてから春まで保管しましょう。春になったら種まきをします。
寒さで発芽しないことがあるので、3月~5月の暖かくなってから(20℃以上)種まきしましょう。
ジュズサンゴは、霜に何度もあたると枯れてしまうことがあります。地植えの場合は、根元にワラや腐葉土を敷き詰め、マルチングすると安心です。それでも心配な寒冷地では、霜が降りる前に鉢植えにし、室内に移動させましょう。
ジュズサンゴは病害虫の心配はほとんどありませんが、まれにナメクジやハダニが付くことがあるので、見つけたら取り除きましょう。
ジュズサンゴの赤い実は記憶にあるものの、花については記憶がないのではないでしょうか。実は、ジュズサンゴも花が咲くのです。
ジュズサンゴの花期は6月~10月で、白っぽい小さな花を咲かせてくれます。その花のあとに、光沢のある赤い実を実らせます。
ジュズサンゴの育て方をご紹介しました。ジュズサンゴは花期も長く、また、花後は緑に映える鮮やかな赤い実と、長期間に渡り楽しむことができる植物です。園芸品種では、赤い実だけでなく、ピンクや黄色の実を付けるものも流通しています。
夏の日差し、冬の霜に注意は必要ですが、比較的育てやすい植物です。さあ、あなたもジュズサンゴを育て、かわいい花ときれいな赤い実を楽しんでみませんか?
※トップ画像はミィさん@GreenSnap
GreenSnap編集部