warning
error
success
information
アザレアは、実は日本や中国のツツジが、ヨーロッパで鉢植え用に改良された逆輸入の花です。色鮮やかな大輪の八重咲きのものなどが多く、とても華やかなのが特徴的です。本来の開花時期は春なのですが、室内観賞用として育てられたものが秋から冬にかけて出回ります。
ここでは、そんなアザレアの育て方についてご紹介します。
アザレアの開花時期は4〜5月頃にかけてで、この時期になると大輪の存在感のある花を咲かせます。ツツジの仲間であることから、ツツジの花にも似ています。
なお、アザレアは温室栽培できる鉢花として改良されているので、耐寒性は弱く、庭植えには向いていません。お店では鉢花として出回るため、花が咲くまでそのまま鉢で管理するのが一般的です。
アザレアの鉢は、窓際やベランダの良く日の当たるところに置くといいです。ただし、真夏の直射日光は避け、冬は強い寒さに当てないように日当たりの良い室内に置いてください。
なお、早く開花させたい場合には、霜がつかない軒下など、寒さが強すぎない良い場所を選びましょう。12月上旬頃まで戸外に置いて、アザレアに少し寒さを感じさせ、その後室内の日当たりの良い場所に移すと早く花が開きやすいです。
アザレアを育てている土の表面が乾いたら、たっぷり水やりをします。アザレアは、特に4〜5月にかけての生育期に土が乾きやすくなるので、この時期は注意が必要です。
アザレアを植え替えるタイミングで緩効性肥料を置き肥し、その後10月頃までは、1ヶ月に1回程度のペースで緩効性肥料を置き肥します。
アザレアには、葉に褐色の斑点ができる褐斑病や、葉が黒くなって枯れ落ちる疫病、地際や根っこに白い菌糸が張り巡らされる白絹病がまれに発生します。
また、葉を白く変色させるツツジグンバイムシやハダニも発生することがあります。花芽を食害するベニモンアオリンガの幼虫にも注意が必要です。
これらを防ぐためにも、4月以降は20日に1回程度のペースで殺虫剤を撒いて、害虫が付くのを未然に防ぎましょう。
アザレアの花が終わったら、なるべく早い段階で剪定をします。伸びた枝を切り、弱い枝を間引いて摘芯をし丸く整えましょう。どんなに遅くとも7月頃までには摘芯が終わらないと、翌年花が咲かないので要注意です。
また、鉢花1年目のアザレアは、花後の4月頃に植え替えるのがおすすめです。剪定も同時に済ませるといいでしょう。
水はけのよい酸性の土(例:鹿沼土7、ピートモス3の混合土がなど)を用意し、一回り大きな鉢に植え替えます。鉢いっぱいに根が張っていることが多いので、古土を3分の1程度ほぐしてあげましょう。
その後は2年に1回程度の頻度で植え替えを行います。植え替え時期は、花後の4〜6月頃が適期です。
アザレアの増やし方には、「挿し木」という方法があります。挿し木に適した時期は、5〜6月頃です。
枝先の6cm程度を切り取って下葉を数枚落としたら、発根促進剤を付けて、隣の葉と触れない程度の間隔で土に挿します。ここで使う土は鹿沼土単用です。そして、十分に水を与えたら日陰に置きます。だいたい1か月後くらいに発根しますので、鉢上げをしましょう。
今回は、色鮮やかな大輪の花を咲かせるアザレアの育て方についてご紹介しました。
アザレアは、意外にも日本や中国のツツジをヨーロッパで改良された逆輸入の花だったのですね。赤やピンク、白の色鮮やかで大ぶりの美しい花を咲かせてくれますので、その場がパッと明るく華やかになります。
室内で楽しむことができる華やかな鉢花ですので、プレゼントにもピッタリです。
※トップ画像はハムさん@GreenSnap
GreenSnap編集部