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チェッカーベリーは北アメリカ北東部が原産の、ツツジ科の常緑樹です。樹高は10~20cmほどの小さな樹木で、小さな赤い実をつけます。この実が、よく茂る葉とともに元気で可愛らしい印象を与えてくれます。寄せ鉢などにもよく用いられ、冬の長い期間赤い実と緑の葉を鑑賞することができます。
そんなチェッカーベリーの育て方について説明します。
チェッカーベリーは乾燥に弱いため、夏の暑さで乾燥しないように半日陰の場所で育てるといいでしょう。
6月から7月には花が咲いて昆虫がその受粉を助けます。実をきちんとつけるためにも、室内で鉢植えしている場合でも、花が咲く時期には室外に置くようにします。
また、冬の寒さには強い種類ですが、霜には当たらないように気をつけましょう。
チェッカーベリーは乾燥によって枯れる可能性があるので、土の表面が乾いたときにはたっぷりの水を与えます。
春や秋の時期は、1~2日に1回、冬は2~3日に1回のペースで水やりをするといいでしょう。夏は暑さで土が乾きやすいため、1日に1、2回程水やりをします。土の状態を見ながら水やりの回数を調整します。
チェッカーベリーを育てるときは、4月〜5月の間は、月に1回固形の肥料を置き肥します。液肥の場合には月3〜4回与えましょう。また、10月〜11月の実がなり始めた頃にも、肥料を与えます。
チェッカーベリーを育てるときは、水はけがよく、必要な湿気を保つことができる酸性の土壌を用いましょう。赤玉土と腐葉土、ピートモスを4:4:2の割合で配合した用土を使用し、水分を切らさないようにするといいでしょう。
チェッカーベリー植え付け・植え替え時期は、3月〜5月頃が適しています。チェッカーベリーの栽培に適した酸性の用土に、根鉢を軽くほぐしてから植えましょう。
チェッカーベリーを鉢植えする場合、鉢が小さくなると根詰まりをする可能性があるので、サイズの合う鉢に定期的に植え替える必要があります。
植え替え時には、根をほぐして古い用土を取り、新しい用土を用いてひと回り大きいサイズの鉢に植え替えます。植え替えは木になっている実が全部なくなってからにしましょう。
チェッカーベリーの増やし方は、「株分け」や「挿し木」が一般的です。
株分けは3~5月の植え替えの時に行いましょう。株を掘り出して土を落とし、根をほぐしたあとに地下茎を切って株分けします。
挿し木は6月頃が適しています。枝を切り、枝の中間部分を10cmほどの長さにします。そして枝の根元側を斜めに切って数時間水揚げしてから、挿し木をします。
枝が混み合った場所の風通しをよくするためにも、4~5月中には、熟れすぎたチェッカーベリーの実を剪定します。できるだけ若い枝を残して、古い枝から剪定しましょう。
チェッカーベリーには害虫がつきにくく病気にもかかりにくいため、特別な対策は必要ありません。
チェッカーベリーは、11月から3月頃に、赤くて大きな実をつけます。この実は食用ではなく、観賞用となります。
チェッカーベリーは、6月から7月頃に、釣り鐘形のかわいい花を咲かせます。花色は白や薄いピンクなどです。
チェッカーベリーの花言葉は「明日の幸福」「好奇心」「不老長寿」です。
冬に鮮やかな赤い実を付ける縁起のいい植物でもあり、葉からは消炎鎮痛効果のあるアロマオイル「ウインターグリーン」が抽出されることなどから、ポジティブで素敵な花言葉がつけられているようです。
主役やグランドカバーなどに適しているため、チェッカーベリーは寄せ植えにも使いやすい植物です。周りには「シロタエギク」や「アイビー」、「ハボタン」、「シルバーリーフ」など、さまざまな花や葉ものを全体に通気性を持たせながら植えましょう。
今回はチェッカーベリーの育て方や植え付け・植え替え、剪定、花言葉などをご紹介しました。
チェッカーベリーは耐寒性があり、虫や病気に強いため、とても育てやすい植物です。寄せ植えにしてもその可愛らしさを発揮するチェッカーベリーは、クリスマスや正月を華やかに彩る植物としても人気があります。
冬に実のなる縁起のいい植物としても、身近に置きたい魅力がありますね!
※トップ画像はねーねさん@GreenSnap
GreenSnap編集部