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プリムラ・オブコニカは中国を原産とする、サクラソウ科サクラソウ属の多年草です。
プリムラ原種自生するラテン語圏にて『Primus (初めの)』+『Obconica (楕円形)』と名付けられたように、潰れたような丸い花が特徴です。
耐暑性に乏しいため日本の夏を越せない1年草として扱われているものの、厳寒期に彩り豊かな花を咲かせることから人気を集めています。今回はプリムラ・オブコニカの育て方についてご紹介します。
プリムラ・オブコニカは基本的に風通しと日当たりのよい場所で育てましょう。ある程度の耐寒性を備えているので、霜の当たらない場所で管理すればより確実に冬越しできます。5℃以下を下回る前に、室内へ移動させましょう。
屋内で育てる場合は、カーテン越しの窓際など半日陰で管理します。室温は最低でも5℃以上に保ち、生育適温である20℃前後ともなれば青々としたプリムラ・オブコニカに育てられます。
鉢植え栽培のプリムラ・オブコニカには、表土が乾いてからからたっぷり水やりします。地植えのプリムラ・オブコニカは、基本的に水やりは必要ありませんが、過度に乾燥しているときは水やりをしましょう。
水やりする際は、花や葉に水がかかると傷んでしまう可能性があるため、株元に直接水やりしてください。
プリムラ・オブコニカは水はけと水もちのよさを両立した土を好みます。「赤玉土小粒6:腐葉土3:酸度調整済みピートモス1」の割合で混ぜた配合土を利用しましょう。市販の草花用培養土でも構いません。
プリムラ・オブコニカには植え付けの際、元肥として緩効性化成肥料を土に混ぜ込みます。プリムラ・オブコニカは数ヶ月に渡る開花期の間、花を維持するために多くのエネルギーを消費します。
プリムラ・オブコニカの栽培で最も注意したいのは灰色カビ病です。枯れた花がらや葉を放置していると発生しやすくなります。病気にかかった部位は残念ながら回復できないので、切り落として処分しましょう。感染が広がらないように薬剤散布も忘れずに行ってください。
肥料切れを起こさないよう、11〜翌4月にかけて規定量の2倍に薄めた液肥、もしくは少量の緩効性肥料を月2回施してください。
プリムラ・オブコニカの植え付けは9〜10月が適期です。夏越しできた場合は9〜10月に植え替えします。
地植え栽培のプリムラ・オブコニカには、植え付け1週間前に腐葉土と元肥を加えてよく耕しておきます。株より一回り大きな植え穴を掘って植え付けましょう。
プリムラ・オブコニカは暑さに弱いため夏越しは厳しいものの、夏越しができたら9〜10月に植え替えをしましょう。
プリムラ・オブコニカは長い開花期の間に、ときどき枯れてしまう花がでてきます。放置していると灰色カビ病にかかるリスクがあるため、適宜花がらを摘み取ることをおすすめします。
プリムラ・オブコニカは種まきと株分けで数を増やせます。
花後に回収した種を6〜7月にまいていきます。
9〜10月に株分けを行います。掘り出した株をナイフや手で2〜3つに割いて、植え付けと同じ手順で植えてください。
プリムラ・オブコニカは草丈20〜40cmほどとやや小ぶりなものの、花茎4〜6cmのプリムラの中でも大きな花を咲かせえる植物です。花のカラーバリエーションも実に豊富で、赤やピンクをはじめ、白や紫などが存在しています。
プリムラ・オブコニカの花言葉は、『初恋』『青春』です。誰かを想う気持ちは暖かさにあふれているように、甘酸っぱい花言葉ちなっています。
プリムラ・オブコニカは室内でも観賞できる植物です。寒くて家に籠もりがちになる冬を、プリムラ・オブコニカの大きな花が包み込んでくれますよ。
GreenSnap編集部