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クリーム色の花が可愛らしい印象のプリムラ・ブルガリスは、地植えと鉢植えどちらでも楽しめます。プリムラには数多くの品種がありますが、プリムラ・ブルガリスはその中でも丈夫で育てやすいです。
プリムラ・ブルガリスの育て方について詳しく紹介してきます!
プリムラ・ブルガリスはサクラソウ科サクラソウ属に分類され、ヨーロッパを中心に自生する多年草植物です。プリムラは国内では一般的に「サクラソウ(桜草)」と呼ばれることが多く、英語では「プリムローズ」と呼ばれています。
プリムラには約300種類以上もの品種があり、その中でもプリムラ・ブルガリスは原種の一つです。
プリムラ・ブルガリスは一重咲き品種で、3~4月頃に淡い黄色の花を咲かせます。花径は2~4cm、草丈は約20~30cmで寒さに強い植物です。他の植物と同様に花の観賞も楽しめますが、若葉や花はサラダやハーブティー、さらに花を発酵させることでワインの原料にもなります。
また、その昔プリムラ・ブルガリスの根の部分は薬用としても使用されていました。
プリムラ・ブルガリスの植え付け時期は、10月頃が目安です。
プリムラ・ブルガリスは、日当たりが良い環境を好みます。日陰で育てると蕾のまま落ちてしまうので、室内で育てる際は1日数時間日の光が当たる窓際に置いて管理しましょう。
プリムラ・ブルガリスは、水持ちと水はけがいい土を好みます。ご自分で土をブレンドする場合は、赤玉土 6:腐葉土3:ピートモス1が理想の配合です。
ピートモスは土を酸性にする特性があるため、プリムラ・ブルガリスに使用するピートモスは「pH調整済み」と記載されたものを使用してください。
プリムラは品種によって開花時期が長く、葉の色が薄くなってきたようであれば緩効性肥料を施します。開花時期に水溶性肥料を与える際は、水やりと一緒に月に2回を目安におこなってください。
プリムラ・ブルガリスの水やりは、花というよりも株元の土に水を与えます。土の表面が乾燥してきたらたっぷりと水やりし、とくに鉢植えの場合は水切れを起こすことがあるため、様子を見ながらこまめに水やりしてください。
休眠期である冬の時期でも、土が乾いたら水やりをしましょう。
プリムラ・ブルガリスが順調に育つと9月中旬頃には苗が大きくなるので、この時期に植え替えします。鉢植えで育てる場合は、一回り大きな鉢を用意しましょう。
プリムラ・ブルガリスは、花が咲いている時期に花がら摘みをします。開花時期には数多くの花を咲かせ、枯れた花をいつまでも放置しておくことはよくありません。
日頃からプリムラ・ブルガリスの花を観察し、花が傷んできたようであれば枝が分岐している部分をハサミなどで取り除きましょう。
その他、葉が黄色く変色してきた場合もその部分を剪定して、他の葉や蕾などに日の光が当たるようにします。
プリムラ・ブルガリスの増やし方は種まきが一般的で、5~6月頃に種まきします。1つのポットに5~6個の種を撒いて、発芽するまで土を乾燥させないように水やりしましょう。
プリムラ・ブルガリスは暑い夏が苦手なので、夏は涼しくて風通しがいい場所に移動させることで夏越しできるでしょう。
一方で、寒さには十分耐えられる植物なので、地植え、鉢植えともに寒い冬の時期でも日光が当たる屋外に置いて育ててください。
プリムラ・ブルガリスはアブラムシやヨトウムシなどの害虫が発生しやすいため、春の時期には株元に薬剤を撒いて対策しましょう。これらの害虫が発生した場合は、見つけ次第捕殺します。
一方で病気にはかかりにくいですが、灰色かび病や軟腐病などにかかることがあるため注意が必要です。灰色かび病にかかると葉や花の部分に灰色のカビが発生し、光合成ができなくなってしまいます。¥
軟腐病とは株元が腐ることで株が溶けてしまう病気のことで、匂いも臭くなります。
灰色かび病は専用の農薬があるためその薬を使い、風通しのいい場所に移動させましょう。軟腐病が発病した場合は、株ごと処分してください。
プリムラ・ブルガリスは育て方も難しくないので、園芸初心者の方でも育てられます。屋外と室内どちらも適しているので、お好きな環境で育ててみてはいかがでしょうか。
育て方を覚えて、ぜひともプリムラ・ブルガリスを育ててみることをおすすめします!
GreenSnap編集部