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豆苗は栄養価が高く、生食でも加熱しても風味や食感が損なわれないことから、サラダや炒め物などによくつかわれる食材です。
また豆苗は、「再生野菜(リボーンベジタブル)」という、使い終わった野菜クズから再生し収穫ができる野菜としても注目されています。
今回は、そんな栄養豊富で育てやすい野菜、豆苗の育て方について写真やイラストを用いてわかりやすくご紹介します。
豆苗はえんどう豆から生えた幼苗を食べる野菜のひとつで、ひとつひとつに栄養素がぎゅっと濃縮されている栄養価の高い野菜です。スーパーにもよく並んでいる野菜で、サラダや炒めものにも使えて万能ですよね。
豆苗を食べるときは茎から切り落として使うと思いますが、じつはこの切り落とした根と豆を水につけておく再生栽培をすると、もう一度豆苗の茎が生えてきて収穫することができるんです。
とても簡単にできて、一つ買えば2回分の豆苗を楽しめるので、ぜひ挑戦してみましょう!
まずは簡単に豆苗の再生栽培のやり方をご紹介します。
豆苗をもう一度再生させたい場合は、最初に切る位置に気を配るとよいでしょう。切る位置は、茎からひょっこり新芽が伸びているような「わき芽」の上で、豆やスポンジ部分から5〜7cmほど上で余裕を持ってあげるといいです。
わき芽とは植物が新たに芽を出す部位で、茎が伸びていく始点にあります。そのため脇芽より上部を切ることによって、豆苗の再生のスピードが早くなるのです。
豆苗を再生栽培で育てるときの容器は、タッパーやペットボトル、プラパックなど、豆苗のスポンジと根の部分がおさまるサイズのものを用意しましょう。
最近では100円ショップなどに「豆苗プランター」という名前で専用容器が出回っているようです。ザルと水を溜める容器の2層構造になっていて水換えが楽にできるようになっているので、使ってみるといいですよ。
豆苗を育てるときは根だけに水が浸るようにして、豆が水に浸らない水位で管理してください。豆が水に浸ると、腐る原因になるので要注意!
また、水の交換は毎日1回はするようにしてください。とくに夏の場合は雑菌が繁殖しやすいので、一日2回くらい交換してあげるとよく育ちます。このとき、水を継ぎ足すのではなく、完全に入れ替えるようにして、常に清潔な状態にしておくようにしましょう。
豆苗は日当たりのいい場所で育ててください。真夏の場合はレースカーテン越しの日光が当たるようにするといいでしょう。室内灯でも芽は伸びますが、茎が細くなり風味も落ちるので、適度に日に当てることをおすすめします。
ちなみに豆苗の栽培適温は15〜25度ほどなので、夏場はクーラーのきいた部屋で育てたり、冬場は温度が下がる窓際は避けるなどして、季節にあわせた置き場所を探してみてください。
豆苗を水耕栽培、再生栽培するときに注意したい病害虫は、コバエとカビです。とくにチョウバエなどは、不衛生な水を好んで産卵する危険性もあり、ほおっておくとコバエの大量発生につながります。
また、カビが豆苗に生えてしまった場合は食べられなくなるので、これらを防ぐために、水の交換を徹底するようにしましょう。
豆苗は発芽後7日から10日ほどで、収穫することができます。だいたい15〜20cmほどの高さになったら収穫しましょう。
ちなみに、豆苗は何回でも再生栽培できるというわけではありません。一般的に品質を保ったままの再収穫は、2回が限度と考えられています。つまり一度スーパーで豆苗を買うと、3回分はおいしく堪能することができるということです。それ以降は豆が腐ったり、カビが生えやすくなってしまうので注意してください。
もう一度育てたいときは、同じように根から5〜7cmほどのわき芽の上をカットして収穫しましょう。
豆苗の栽培は、スーパーで買って使ったあとから水耕栽培するのが一般的ですが、種から栽培することもできます。
豆苗を種から育てる場合は、次の手順を参考にしてみてください。
豆苗は栄養素が多く含まれ、そのバランスがよいことで知られる野菜です。特に骨の形成を助けるビタミンKを始め、老化の原因となる活性酸素を取り除くビタミンAやビタミンCを多く含んでいます。
さらに赤血球の形成を促す葉酸を多く含むため、更年期の女性や妊婦さんなどにとっては、すすんで摂取したい野菜といえるでしょう。
豆苗は場所を取らず、すぐに育ち、食べられるというコストパフォーマンスの高さから、自宅にいることが多い中でもぜひ育ててみたい野菜です。お味噌汁やサラダに添えることで、彩りも栄養も増すばかりの豆苗を手にとってみてはいかがでしょうか?
七尾びび
GreenSnap編集部