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ランタナの花は、春〜秋頃に開花時期を迎える、落葉小低木のひとつです。四角い花の色を変化させながら咲いていくのが魅力的で、ガーデニング人気も高い植物ですね。
この記事では、そんなランタナの育て方について、基本の手入れから挿し木や種まきでの増やし方などについてもご紹介します。
ランタナは日当たりと風通しのいい場所に植えるのが、育て方のポイントです。
ランタナは暑さにとても強い性質を持っているため、日本の暑い夏の時期でも元気に生長してくれます。逆に日当たりが悪い場所だと、花つきがかなり悪くなるので注意しましょう。ただし、強い西日が長時間当たる場所は避けてください。
ランタナを鉢植えにして育てる場合は、鉢の表面の土が乾いているのを確認してから水やりを行うようにして下さい。とくに、ランタナは開花時期がかなり長いため、その間は水をしっかり与える必要もあります。
真夏の水やりの回数は、朝と夕方の1日2回が目安です。ある程度の乾燥には耐えられますが、水切れを起こしてしまうと、葉っぱが急速に萎れたような状態になってしまうので注意しましょう。
ランタナを庭に地植えして育てる場合には、植え付け1週間は乾燥しすぎないようにすれば、その後の水やりは基本的に雨任せにしても問題はありません。
冬の時期は気温が低くなり、寒さでランタナの生育もストップするので、水やりをかなり控えめにしましょう。
冬場は、水分の吸水量や蒸発量も減ってしまうので、水やりをし過ぎてしまうと過湿になり、大切な根が傷んでしまう原因となってしまいます。
とくにランタナを地植えで育てる場合には、冬は水やりを行わなくても大丈夫です。
ランタナの花は、開花時期が春〜秋頃までと長い期間に及びます。この時期はランタナの成長期に当たるので、肥料を定期的に与える必要があります。
肥料を与えなくてもすぐに枯れてしまうわけではありませんが、ランタナの醍醐味でもある花の量に影響してきてしまいます。長く咲くタイプの花には、エネルギー補給をしてあげることが大切です。
ランタナの開花期間中は液体肥料を、週に1回を目安に施すようにします。
開花期間中以外の生育期には、三要素が同量、もしくはリン酸分が少し多めに含まれている肥料を、規定量を守ってそれを置き肥として施すようにして下さい。
庭にランタナを地植えしたときには、鉢植えで育てる場合と比べると、生育も旺盛気味となりますので、肥料に関しては、春と秋に合計2回程度施す程度で十分です。緩効性の化成肥料を株元にほどこしましょう。
ランタナの植え付けや植え替え時期は、生育期の4〜10月ごろです。その間でも、真夏の酷暑時期や梅雨時期は避けてください。また、鉢植えでランタナを育てる場合は、1〜2年に1回の頻度で植え替えをしましょう。
ランタナを庭に地植えするとき、庭土の水はけが悪い場合は、植える1〜2週間前に庭土に3割ほど腐葉土を混ぜてから植えましょう。
ランタナの剪定や花がら摘みは、開花期間中である4〜10月のどの時期に作業しても大丈夫です。
とくにランタナは花が終わるとすぐに種ができてしまうので、長く咲かせたい場合はできるだけ花がら摘みを早めにしましょう。枯れた花と花がついている茎を切り落としてください。
また、剪定は伸びすぎた部分を切り戻しする方法でおこないます。ランタナは生育旺盛で繁殖力も高い植物なので、切りすぎてもすぐに伸びてきます。
ランタナは種まきで簡単に増やせます。ランタナの種まき時期は4〜7月ごろの気温20度以上が目安です。花がら摘みをせずに花をつけたままにしておくと、種が採取できます。
ランタナの種まきはプランターや花壇に直まきする方法でもできますが、種が小さくて雨風で流されることもあるため、育苗ポットなどに種まきするのが確実です。
ランタナは挿し木でも簡単に増やせます。ただし、挿し木苗はあまり大きくならず、花数も限られてくるので、鉢植え向きです。ランタナを挿し木する時期は、真夏を除いた5〜9月頃までとなります。
ランタナは暑さに強い一方、冬の寒さにはやや弱いので冬越し対策が必要です。鉢植えなら日当たりのいい室内にしまうか、夜間だけでも玄関に取り込みましょう。
地植えのランタナは、首都圏以西であれば植えたまま冬越しできますが、寒冷地の場合は一旦鉢に植え替えて移動して管理しましょう。
ランタナを地植えのまま冬越しするときは、12月ごろに株元に腐葉土を5〜7cmほど盛るマルチングをします。その後1月下旬ごろになったら、強剪定(切り戻し)をしましょう。
地上部から20〜30cmほどを残して、それ以上を切り戻しすれば、春になると株元から新芽が芽吹いてぐんぐん伸びます。切りすぎを恐れず、思い切って切り戻しするのが大切です。
ランタナは病気や害虫にはとても強い性質があるため、ほとんど症状としては現れません。強い生命力を秘めた植物ですので、ガーデニング初心者の方にもおすすめです。
ただし、ごく稀にですが、カイガラムシが付着することもあります。見つけ次第、歯ブラシなどを使ってこそぎ落として駆除しましょう。
きちんと管理をして育ててあげると、色彩が徐々に変化していく可憐な花を長く楽しむことができますよ。
今回は、まるで小さなブーケのようにも見えて、花色の変化も楽しめる可憐な花であるランタナの育て方についてご紹介してきました。
初心者にも扱いやすく育てやすい植物です。病害虫にも強いのでお手入れも楽です。
ぜひ一度この記事を参考に、鉢植えやお庭の花壇などに植えて育てて楽しんでみて下さい。
松原真理子
GreenSnap編集部