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ピンク色やオレンジ色の花を咲かせるランタナは、温暖な気候では多年草として扱われます。元々は小さな苗ですが、育てるとどんどん生長していく性質が特徴です。可愛らしい花姿のランタナですが、実は植えてはいけない植物であることをご存じでしょうか。
ここでは、ランタナの特徴や植えてはいけない植物の理由について詳しく解説していきます!これからランタナを育ててみようかと検討中の方は、この機会にぜひ参考にしてみてください。
ランタナはクマツヅラ科に分類され、ブラジルなど熱帯アメリカに生息する熱帯植物です。草丈は2mほどまで生長することもあり、開花時期は5~10月頃までなので長い期間観賞が楽しめます。ランタナはいくつもの種類があり、草丈や花色などは種類によってさまざまです。花色はピンク色や白色、オレンジ色など実に豊富で、暑さには強いですが寒さにはやや弱いです。
ランタナの花姿はアジサイに似ていると言われることが多く、別名もアジサイと同じ「七変化」です。ランタナの花色が変わることから、七変化という別名が付けられました。
ランタナは可愛らしい花姿をしていますが、植えてはいけない植物としても知られています。それでは、その理由について詳しく説明していきます!
道端などでランタナを見かけたことがある方もいると思いますが、実はランタナは「世界の侵略的外来種ワースト100」のリストに載っている植物の一つです。日本では、環境省の「要注意外来種生物リスト」に指定されているほどです。
ランタナは生息している地域以外で栽培することで生態系などに悪影響を与える可能性があり、繁殖力が旺盛なので一度植えるとどんどん増えていきます。寒い地域ではよく育ちませんが、熱帯地域では次々に繁殖していきます。
ランタナを日陰で育てることで生長を抑えることができますが、花つきが悪くなるため見た目にも影響が出てきます。
ランタナの種や実の部分には「ランタニン」と呼ばれる毒があるため、口に入れると大変危険です。種や実を手で触るだけなら問題ありませんが、誤って口に入れると嘔吐や腹痛などの症状が現れることがあります。子どもはもちろんペットにとっても危険なので、誤食しないように気を付けましょう。
ランタナは、寒い地域では冬越しできないため一年草ですが、温暖な気候であれば冬の時期でも屋外で冬越しすることができます。ランタナを冬越しすることで1~2mほどまで生長し、やがて低木になります。
それまでは草でしたが、低木になることで栽培するスペースもそれなりに確保する必要があります。また、ランタナがある程度まで生長したら切り戻す必要もあるので、定期的に管理することが大切です。
ランタナを鉢植えで育てる場合は水やりが必要ですが、地植えでは水やりは必要ありません。水やりが不要なので手入れも楽ですが、手入れしなくてもランタナはどんどん生長します。地植えの場合は水やりせずそのまま放置しても増えていくので、植えてはいけない植物と言えますね。
ランタナの葉や茎にはトゲがあるため、素手で触ると痛いです。特に葉の縁はギザギザしているため、剪定作業などで手を痛めてしまうこともあります。トゲに気を付けながら扱えば問題ありませんが、無意識に素手で触ることはしないようにしましょう。
これまでランタナを植えてはいけない理由について説明しましたが、それでもランタナを育てたいという方もいらっしゃると思います。
先ほど説明したようにランタナは繁殖力が旺盛なので、ランタナを栽培する際は他の植物に悪影響を与えないように種ができるまではしっかり管理しましょう。
可愛らしい花を咲かせるランタナですが、繁殖力が旺盛で種や実には毒もあるので知らずに育ててしまうと危険です。十分な栽培スペースを確保しないでランタナを植えてしまうと後に手入れが大変になってしまうため、ランタナを植える際は環境が適しているか確認するようにしましょう。
ランタナはきちんと管理しないと他の植物にも影響を与え兼ねないため、こまめに観察することをおすすめします。
GreenSnap編集部