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冬生育型の多肉植物のなかでも代表的なアエオニウムは、カナリア諸島に一番多く見られ、世界中に40種類以上が分布しています。葉が薔薇の花のようにつきロゼット状になります。
今回は、アエオニウムの育て方や増やし方などについて紹介していきます。
アエオニウムは直射日光を避けた日当たりのよい場所で育てます。日当たりが足りていないと、弱って葉の色艶もなくなってしまいます。
高温多湿が苦手なので、夏は半日陰の風通しのよい場所で育ててます。鉢で育てる場合には、レンガなどの上に置くことで風通しをよくできます。
冬は少しの寒さには耐えられますが、11月くらいになってきたら霜に当たらないように室内の日当たりのよい窓辺に移しましょう。
冬に部屋の中で育てていると窓越し、カーテン越しの弱い日当たりに慣れてしまって春の日光でさえも葉焼けを起こすことがあります。春になったらすぐに外に出すのではなく、外の日陰で7〜10日、次に半日陰と徐々に慣れさせて日光に当てるようにしましょう。
アエオニウムの水やりは、基本的に土の表面がしっかり乾いてからたっぷりと水やりをします。
アエオニウムは乾燥に強いので、乾燥気味に育てても大丈夫ですが、湿度には弱いので夏の6〜8月頃は注意が必要です。夏はほとんど成長しないので、月に1〜2回葉水するくらいの水やりで問題ありません。
アエオニウムを枯らす原因としては水のあげすぎが一番なくらいなので、生育が止まっているような時期、土が濡れているときには与えないようにしましょう。
アエオニウムは、肥料はそれほど必要ではありません。もしあげる場合は、春と秋に薄めた液体肥料を1〜2回あげるぐらいでよいです。
ただし、液体肥料も水分ですから、あげすぎると根腐れを起こしますので注意して下さい。
アエオニウムが乾燥する時期になると、コナカイガラムシが発生することがあります。葉の間にいて見えないことも多いので、葉をめくったりして確認しましょう。
また、茎や葉にはアブラムシ、根にはネジラミが発生します。もし見つけたら、カイガラムシであればブラシで落として、アブラムシには薬剤を使いましょう。
アエオニウムは特にかかる病気はないのですが、水をあげすぎたり風通しが悪いと株が腐ってカビが発生することがあります。
アエオニウムの植え替え時期は9〜11月が適しています。
水を吸わなくなったり、鉢に対して株が大きすぎる、鉢が根でいっぱい、育て始めてから1年以上経過している場合は植え替えをしましょう。また、土の表面に苔が生えている場合では土が湿りすぎている証拠でもありますので、このときも植え替えをするとよいでしょう。
植え替えする前には、数日間水やりをやめて乾かします。乾かしておくことで植え替えたあとに根が張りやすくなります。鉢から抜いたら古い土は取り除き、腐っている根があれば清潔なハサミで切るなどをして取っておきましょう。
アエオニウムを育てるときは、水はけのいい排水性のある土を使いましょう。市販されているサボテンの土や多肉植物の土を使うと便利です。
アエオニウムの増やし方には、「挿し木」「挿し芽」「種まき」などの方法があります。増やす時期は、いずれも秋や春に行います。
挿し木の方法は、まず数cm下の茎で葉をカットし、さらに株元側でもカットして10cmくらい挿し穂を作ります。挿し穂を日光の当たらない場所で、2〜3週間くらい置いておくと根を出し始めるので、土に植え付けましょう。
また、はじめに切り取った葉の部分は、ビンの口などに真っ直ぐなるようにおいて、切り口から根が生えてきたら植え付けましょう。挿し木をしたあとは、1週間ほど経ってから水やりを再開します。
挿し芽で増やすことは難しく、切り落とした茎が発根したものを土に植える方が成功率が高くなります。また、原種のアエオニウムであれば、種まきによって増やすことも可能です。
アエオニウムは乾燥に強く、休眠期には水やりの回数も減るためそれほど手のかからない植物です。葉の色を綺麗に出したりツヤを良くさせたりするには、日光に十分に当ててあげるとよいですよ。
品種によって葉の付け方も変わるので、見るだけでも十分に楽しむことができます。お部屋の雰囲気を変えるには、ぴったりのインテリアグリーンですね。
GreenSnap編集部