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so.ra
2025/03/27
so・raの小さな物語
** たぬき桜 ** その 20
帰宅した健太は、今日の出来事を両親に話した。
すでに、担任の先生からの電話をもらっていた両親は、学校での出来事を知っていた。
黙って健太の話を聞いていた父が、ゆっくり口を開いた。
おそらく今夜一彦の親父が、事情を聞きに来るだろう。ニュースもない村の事、今日の話を聞いた村の集も、事情をききにくるやもしれん。
禁じられてる狸を飼っていたとなれば大事だ。面倒な事になったが、狸など知らないと押し通すしかあるまい。そう話す父の表情は険しかった。
健太、いのちを助けることは確かに尊い事だ。だが、どんな時も、嘘をつく事は、周り回っていつか自分を苦しめることもある。それを決して忘れちゃならん。
何かを犠牲にする正義などないんだ。ある人にとっての正義は、誰かの正義と衝突する。ただ愛と想いで行動していく時、覚悟が必要になることもある。今回の事でお前もいろいろ学んだだろう。
そして、一彦くんも、わけもわからず急にお前に冷たくされ、嘘をつかれ、クラスメートからまで非難された。お前以上に辛い思いをしてるかもしれん。その事も忘れちゃならんぞ。
人生には、その時はしっかり考えて判断した事でも、後ではそれが人生を狂わせて、深く後悔することもある。だから、大きな選択をする時は、本当にそれでいいのか?一足立ち止まって自分に問うことも大切な事なんだ。
父の言葉を聞きながら、健太は涙ぐんでいた。
父さん、カズチといつか仲直りできるかな。
父は黙って健太を見つめると、言葉を続けた。
仲直りできるかは、わしにもわからない。大切な友達なら、今は真心を持って接するしかないだろう。
とにかく、今は次に備えることだ。
今日は手伝いはいいから、お前は風呂に入ったら早く寝なさい。
父に促されて、いつもより早く夕食を食べて健太が布団に入ると、まもなく一彦の父がやってきた。
夜分にすまないね。
今日、うちの一彦とお宅の健太くんが学校で喧嘩をして、健太くんに怪我をさせてしまったようで、申し訳なかった。
そう言うと、一彦の父は、山で取れたものだと山ウドを差し出した。
健太の父は、子供同士の喧嘩でお互い様だ。たいした怪我でもなかったから、気遣いは要らないと断ったが、一彦の父がどうしても差し出すので、ありがたく受け取った。
ところで…。
と一彦の父が切り出した。
一彦が言うには、喧嘩の元は、お宅に遊びに来たときに健太くんが狸を飼っていたのを見つけて、あれは狸だろうと言ったのを、そんなものは居なかったと、健太くんが言い張ったものだから、喧嘩になったと言うことだが…健太くんから何か聞いてるかね?
やはり、きたな。
健太の父は何食わぬ顔で答えた。
「うむ。わしも健太から、狸がおったと言われて、見間違いだと何度も言ったが、信じてもらえず喧嘩になったと聞いた。
ご覧のとおり、うちには狸どころか猫の子一匹いない。そんなものに餌をやる余裕もないからのぉ。」
そう言って笑った健太の父の目が、少しも笑っていないことに、一彦の父は気づいたが、証拠がなくては、とやかく言えないこともわきまえていた。
そうか。
あんたも、この村じゃ狸を飼うことは許されないことを知っているはずだから、まぁ、狸なぞ飼ってるはずはないと思っていたが…。
まぁ、健太くんも怪我が治ったら、また一彦と遊んでやって下さい。
遅くに邪魔してすまなかった。
そう言って帰っていった。
親たちの会話を、布団のなかで震えながら聞いていた健太は、一彦の父が帰った事でホッとしたが、明日からの学校のことを考えると、気が重くなるのだった。
今日のお花🌸 桜
東京 近所の公園の桜です。
夕暮れの光に、透けるように咲いていた桜が、とっても綺麗でした。
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so.ra
お出かけ先で出逢った花にとても感動して、こんな感動をどこかに残したいと始めたGSでした。花に添える言葉が上手く書けなくて、それなら575とか、詩にすれば書けるかなと、詩を書くようになりました。でも、私はやっぱり口べたで、どうしようもない天然で‥。ちゃんと届けたい想いが言葉にできなくて‥。何度も、自己嫌悪にもう投稿をやめてしまおうと思ったりもしました。(一度止めて、このアカウントは再開したものです)でも、そんなとき、今はおほしさまになってしまった天美ちゃんが、初めて私の言葉を書きとめてくれて‥私は言葉を紡ぐ人になりたいと思いました。そして、挫折しそうになるたびに、みんなが声をかけてくれて‥そんなみんなの暖かさに支えられて続けてこれました。いつも、こんな私にいいね!をくれるみんな、心からありがとうございます。みんなが今日も明日もずっとずっと幸せでいられますように🍀
キーワード
今日のお花
GSの繋がりに感謝♡
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帰宅した健太は、今日の出来事を両親に話した。
すでに、担任の先生からの電話をもらっていた両親は、学校での出来事を知っていた。
黙って健太の話を聞いていた父が、ゆっくり口を開いた。
おそらく今夜一彦の親父が、事情を聞きに来るだろう。ニュースもない村の事、今日の話を聞いた村の集も、事情をききにくるやもしれん。
禁じられてる狸を飼っていたとなれば大事だ。面倒な事になったが、狸など知らないと押し通すしかあるまい。そう話す父の表情は険しかった。
健太、いのちを助けることは確かに尊い事だ。だが、どんな時も、嘘をつく事は、周り回っていつか自分を苦しめることもある。それを決して忘れちゃならん。
何かを犠牲にする正義などないんだ。ある人にとっての正義は、誰かの正義と衝突する。ただ愛と想いで行動していく時、覚悟が必要になることもある。今回の事でお前もいろいろ学んだだろう。
そして、一彦くんも、わけもわからず急にお前に冷たくされ、嘘をつかれ、クラスメートからまで非難された。お前以上に辛い思いをしてるかもしれん。その事も忘れちゃならんぞ。
人生には、その時はしっかり考えて判断した事でも、後ではそれが人生を狂わせて、深く後悔することもある。だから、大きな選択をする時は、本当にそれでいいのか?一足立ち止まって自分に問うことも大切な事なんだ。
父の言葉を聞きながら、健太は涙ぐんでいた。
父さん、カズチといつか仲直りできるかな。
父は黙って健太を見つめると、言葉を続けた。
仲直りできるかは、わしにもわからない。大切な友達なら、今は真心を持って接するしかないだろう。
とにかく、今は次に備えることだ。
今日は手伝いはいいから、お前は風呂に入ったら早く寝なさい。
父に促されて、いつもより早く夕食を食べて健太が布団に入ると、まもなく一彦の父がやってきた。
夜分にすまないね。
今日、うちの一彦とお宅の健太くんが学校で喧嘩をして、健太くんに怪我をさせてしまったようで、申し訳なかった。
そう言うと、一彦の父は、山で取れたものだと山ウドを差し出した。
健太の父は、子供同士の喧嘩でお互い様だ。たいした怪我でもなかったから、気遣いは要らないと断ったが、一彦の父がどうしても差し出すので、ありがたく受け取った。
ところで…。
と一彦の父が切り出した。
一彦が言うには、喧嘩の元は、お宅に遊びに来たときに健太くんが狸を飼っていたのを見つけて、あれは狸だろうと言ったのを、そんなものは居なかったと、健太くんが言い張ったものだから、喧嘩になったと言うことだが…健太くんから何か聞いてるかね?
やはり、きたな。
健太の父は何食わぬ顔で答えた。
「うむ。わしも健太から、狸がおったと言われて、見間違いだと何度も言ったが、信じてもらえず喧嘩になったと聞いた。
ご覧のとおり、うちには狸どころか猫の子一匹いない。そんなものに餌をやる余裕もないからのぉ。」
そう言って笑った健太の父の目が、少しも笑っていないことに、一彦の父は気づいたが、証拠がなくては、とやかく言えないこともわきまえていた。
そうか。
あんたも、この村じゃ狸を飼うことは許されないことを知っているはずだから、まぁ、狸なぞ飼ってるはずはないと思っていたが…。
まぁ、健太くんも怪我が治ったら、また一彦と遊んでやって下さい。
遅くに邪魔してすまなかった。
そう言って帰っていった。
親たちの会話を、布団のなかで震えながら聞いていた健太は、一彦の父が帰った事でホッとしたが、明日からの学校のことを考えると、気が重くなるのだった。
今日のお花🌸 桜
東京 近所の公園の桜です。
夕暮れの光に、透けるように咲いていた桜が、とっても綺麗でした。