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「李下に冠を正さず」ということわざをご存知ですか。スモモには中国の有名な故事に由来する花言葉がついています。日本国内でも育ちやすいスモモは品種も多く、色、形、味などに違いが見られます。
今回は、スモモの花言葉や種類、花や実の特徴を紹介していきます。
スモモの花言葉は「忠実」「貞節」「独立」「疑惑」「甘い生活」「誤解」「困難」です。
スモモの花言葉の一つに「誤解」という言葉があります。「誤解」については中国の故事に由来する有名なことわざ「李下に冠を正さず」に由来しています。
これは「スモモの木の下で冠をかぶりなおすと、それが遠目で見るとスモモを盗んでいるように見えるので、誤解を招くような紛らわしい振る舞いはするなという意味で使われます。
「スモモ」という名前の由来は、「果実がモモに似ていること」と「酸味が強く酸っぱいこと」から「酸っぱいモモ」→「スモモ」と呼ばれるようになったというのが有力な説なようです。
英名は「ジャパニーズプラム」。ウメと同様、日本の気候下でも育ちやすく、品種によっては家庭でも栽培しやすい果樹です。
スモモの花は同じバラ科の梅や桜、モモの花に似ていますが、花柄や咲き方に違いがあります。開花は3月下旬頃~4月中旬で、ウメや桜に似た花が咲きます。
スモモの花柄は梅や桃に比べて長く、花芽1節につき3~5個、花びらが丸いのが特徴です。
花柄が長いのは桜の花も同じですが、桜は花芽が房状に咲き、花びらの先が割れていることから、スモモの花とは見分けが付きます。
花が咲いた後にできる実は球形で、桃と同じく「核果」と呼ばれる水分を多く含み種が一つあるつくりの実であることがわかります。果皮や果肉は黄色または紫紅色に熟します。
ところで「プラム」はスモモやプルーン、梅などの果物の総称ですが、日本で生まれたプラムを「日本スモモ」、海外で生まれたプラムを「プルーン」、「西洋スモモ」、「アメリカスモモ」と呼びます。
ソルダムは下記で紹介するスモモの品種名に含まれていますが、プラムの中でも「アメリカスモモ」に該当する種類です。ソルダムの親元である「大石早生」は日本で生まれたプラムなので、こちらは日本スモモに分されています。
一般的には自家受粉・結実しにくい自家不和合性果樹ですが、”‘ビューティ”や”メスレー”といった品種は受粉など手をかけなくても毎年結実しやすくおすすめです。
スモモの品種は意外に多くあることがわかります。真夏の果実であるスモモ。主な品種としては早生種の「大石早生」、皮が青くて果肉が真っ赤な「ソルダム」、皮が紫色をした「太陽」、桃と同じくらいの大きさをした「貴陽」などがよく知られています。
サンタローザは日本スモモの一種で、自家結実性が強くて栽培も比較的簡単だといわれています。果実は甘くて香りがよいのが特徴的です。
大石早生も日本スモモの一種で、病気に強くて暖かいところで育てるのに向いている品種です。こちらは1本では結実しないので、受粉樹が必要です。
こちらは、ヨーロッパスモモ(プルーン)の代表的な品種、スタンレイです。アメリカ生まれのスタンレイは、早どりすると酸味の強いのが特徴です。
品種によっては色や形、味などに違いのあるスモモ。例えば「貴陽」は酸味が少なく糖度が高いため、とても甘いのが特徴ですし、「太陽」は果肉が黄色ではなく、乳白色をしていたりと、スモモの品種を知り、いろいろな種類のスモモを食べてみると違いがわかりおもしろいですよ。
GreenSnap編集部