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長い2つの耳のような花びらがウサギのように見えるウサギゴケ。3~5㎝の小さな植物で、かわいらしく、弱弱しいイメージなのですが、実は南アフリカ原産の食虫植物です。地下茎に小さな捕虫袋があり、この捕虫袋に小さな虫が触れると、捕虫袋のフタが開いて、虫を吸い込み捕食します。今回は、そんなかわいい花が咲く食虫植物、ウサギゴケの育て方をご紹介します。
ウサギゴケは、基本的には日当たりのよい場所で育てます。ただし、高温多湿により蒸れてしまうような環境は避けましょう。レースのカーテン越しなどの明るい日陰が最適です。
また、風通しにも気を付けたいところです。夏場はなるべく直射日光を避け、風通しのよい涼しい場所で育てましょう。冬場は寒さに気を付け、5℃以上になる室内で、日当たりのよい場所が適しています。
ウサギゴケへの水やりは、水受けのための受け皿の上に鉢を置き、受け皿に水をはる腰水という方法をとります。一定の水位を保ち、1週間に1度は、腰水を交換しましょう。
ウサギゴケは食虫植物ですので、特に肥料は必要ありません。
ウサギゴケを育てるときは、保水性のよい用土が適していますが、排水性も考慮してください。赤玉土や鹿沼土に、ピートモスやバーミキュライトを混ぜた用土を用いましょう。それぞれの土の対比ですが、同じくらいの量の比率で大丈夫です。
また、保水や排水を調整するのに、ウサギゴケの周囲にミズゴケを敷いいておくのもおすすめです。見た目もよくなりますよ。
小さな鉢またはポットに用土を入れ、ウサギゴケの苗を植え付けます。苗を植え付けた鉢を水はり用の受け皿の上にのせ、受け皿に水がたまるように水やりをしましょう。春または秋が適期です。
ウサギゴケは繁殖力が旺盛で、増えるスピードも早いです。そのため、鉢がいっぱいになったら、株分けし、植え替えましょう。植え付け同様、春または秋が適しています。
ウサギゴケの増やし方は「株分け」が一般的です。
繁殖力が旺盛で、増えるスピードも早いウサギゴケは、1年で5倍にも増えるといわれています。1つの鉢に増えすぎれば、蒸れやすくなってしまうので、株分けをして、別の鉢に移しましょう。
株を鉢から抜き、根を傷めない程度に、軽く用土を取り除いたのち、やさしく手で分け、別の鉢に植え付けます。
ウサギゴケは、病害虫の心配は少ないです。
ただし、過湿により蒸れると、うどんこ病にかかる恐れがあります。うどんこ病とは、うどん粉をまぶしたように白いカビが生える病気です。白いカビに覆われるうどんこ病にかかった植物は、光合成ができなくなり、生育不良に陥り、最悪枯れてしまいます。
薬剤を散布して対処しますが、うどんこ病が発症しないよう、風通しのよい環境作りを心掛けることが肝心です。
蒸れ防止のために株分けする他は、特に手入れの必要はありません。
ウサギゴケの育て方をご紹介しました。かわいい花が咲き、小さく、弱弱しく見えますが、実は食虫植物であるというギャップもまた、面白いですね。
ウサギゴケは、繁殖力が旺盛で、増えるスピードも早く、しかも比較的丈夫なので、初心者でも挑戦しやすい植物です。お部屋にちょっとした緑とかわいい花が欲しいなんて時に、うってつけの植物かもしれません。かわいい花を咲かせるウサギゴケ、あなたも育ててみませんか?
※トップ画像は美禄さん@GreenSnap
GreenSnap編集部